2025.06.25

タグ・ホイヤーの北陸初ブティックが金沢にオープン。ゲスト・土屋アンナさんのレビュー&インタビューも!

世界でもっとも美しい14の駅のうちのひとつを擁し、“北陸の京都“と呼ばれることから国内外の観光客が多く訪れる石川県・金沢。とくに、金沢城の城下町として江戸時代から栄えてきた“香林坊”は、世界のウォッチメゾンが多数軒を連ねるホットでラグジュアリーなエリアだ。5月16日(日)、この人気スポットにスイスの名門タグ・ホイヤーが北陸エリア初のブティックをオープンさせた。

オープニングイベントには、LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー ディヴィジョン取締役 ジェネラルマネージャーのニコラ・セナー氏やブティック運営を担う(株)パリの代表取締役の山越大輔氏に加え、モデルや女優として活躍する土屋アンナさんが登場。

店内は、ナチュラルな風合いのウッドと直線的なブラックスチールが組み合わせられた、クラフツマンシップとアバンギャルドな美意識が同居するタグ・ホイヤーらしいムード。ゼネラルマネージャーによるブティックの展望が語られたほか、土屋さんは、その日着用した新作「タグ・ホイヤー カレラ デイデイト」について興奮気味にこう言及した。

約80時間パワーリザーブ。自動巻き。径41㎜。SSケース&ブレス。10気圧防水。60万5000円。

「“勝利”の定義は人それぞれで異なるもの。もちろん順位やスピードで勝利することも重要ですが、私にとって“勝利”は自分に打ち勝つことだと感じています。弱さも人間の美しいところではありますが、自分の弱さに打ち勝ち、諦めずに楽しむことこそ自分の中では“勝利”なのかなと。“カレラ”はモータースポーツとの密接な関わりをもち、タグ・ホイヤーのスローガン“Design to Win(勝利のために)”を体現するウォッチ。歴史的な勝利に寄り添ってきたサクセスウォッチを身に着けていると、弱い自分が自然と奮い立たせられるような気持ちになりますよね!」

土屋さんの“時計観”と“タグ・ホイヤー観”について聞いてみた!

土屋さんの華奢な腕元で確かな存在感を放っていた「タグ・ホイヤー カレラ デイデイト」は、シンプルかつ重厚感のある41㎜径。では昨今時計ビギンでもたびたびプッシュしている小径ウォッチについての印象はどうだろうか。

「あえてあまり主張が強くないものをセレクトするってことですね? それって、誰かに見せびらかしたり自慢したりするんじゃなくて、“自分だけがわかっていればいい”っていう大人の楽しみ方だな、と思います。ある程度人生を経験して内側から人間性や味わいがにじむようになってこそ、“腕時計を控えめにする”っていう選択をできるようになるのかな。私も若い頃は派手で大きなアクセサリーをたくさん身に着けることが多かった。もちろんそれは自分を鼓舞したり守ってくれる鎧のようなものでもあったけれど、歳を重ねた今はシンプルなアクセサリーにも自然と手が伸びるようになりました。男性の腕時計もそうですよね。もちろん大きくて主張の強い時計がしっくりくる場面もあると思いますが、小径という選択は大人の男性らしい時計の楽しみ方なんじゃないでしょうか」

さすがはファッションのプロでもある土屋さん。我々以上に世の時計好き男性の心理もお見通しなのだ。モーターレーシングとの関わりといえば「モナコ」コレクションも無視できない存在。タグ・ホイヤーのスポーツモデルに流れるバックグラウンドに共感したという土屋さんに、過去のイベントでも着用したことのある「モナコ」についても伺った。

「タグ・ホイヤーは知れば知るほど深~い歴史と伝統のあるメゾン。長い年月をかけて勝ち取ってきた信頼をしっかりと守りながら、それだけで終わらずにアグレッシブなデザインにも挑戦してますよね。以前着用したモナコもそう。フォルムやディテール、モータースポーツシーンで求められる精度など、名作と評価される要素は決して妥協することなく、それでいてアバンギャルドで斬新で、単なる“名作”に収まらない面白さがある。それこそが、常に憧れの存在で居続けられる理由なのかなと」

短い時間のなかでタグ・ホイヤーへの想いを熱く語ってくれた土屋さん。凛とした佇まいは、「タグ・ホイヤー 金沢」のラグジュアリーなムードをより一層引き立てていた。店内はテーマ別に区分けされ、お目当てのモデルとその世界観を存分に堪能できる空間に。観光地としても人気の金沢を訪れた際は、ぜひ足を運んでみてほしい。

タグ・ホイヤー 公式サイト

SHOP DATA
タグ・ホイヤー 金沢
住所:石川県金沢市香林坊1-2-20 朝日生命金沢第2ビル1F
電話番号:076-213-6066
営業時間:11:00~19:00

文・構成/菅 拓哉