2025.08.19

オリスの「ダイバーズ 65クロノグラフ」に待望の新色

濃緑のオークグリーンが、効いてる!

「ダイバーズ 65 クロノグラフ」。Ref: 01 771 7791 4051-07 8 20 18。自動巻き。径40㎜。SSケース&ブレスレット。10気圧防水。71万5000円。

昨年2024年に、ブランド誕生120周年を迎えたスイス時計の名門、オリス。「ビッグクラウン」といった業界でも類を見ないロングセラーを受け継ぐ一方で、このブランドが圧倒的な強みを見せるコレクションが「ダイバーズ」である。

オリスのダイバーズコレクションは、大きく2つ。現代的でスタイリッシュな「アクイス」と、レトロな外観で人気の「ダイバーズ 65」である。ハイスペックな「アクイス」に比べ、「ダイバーズ 65」は、そのモデル名からもわかるように、1965年に誕生したオリス初のダイバーズウォッチがルーツ。

現在の「ダイバーズ 65」は、初代ダイバーズの50周年を記念して2015年に誕生したコレクションだ。その“復活ダイバーズ 65”にクロノグラフがレギュラーモデルとして加わったのは、2019年。

その時のケース径は43㎜。クラシカルなデザインに43㎜という迫力サイズを組み合わされ、なかなか存在感のあるクロノグラフに仕上がっていた。日本人には「やや大きい」という意見もあったようだが、2023年にはダウンサイジングしたケース径40㎜の「ダイバーズ 65 クロノグラフ」が登場。この小型化によって、より多くのファンを獲得することに成功した。

近年、60年代テイストのレトロなダイバーズを多く見かけるが、それらは雰囲気だけを重視した「ダイバーズ風」であって、本物のダイバーズウォッチではないことも。さらにクロノグラフ搭載となれば防水機能のハードルがもう一段階上がるため、この「レトロ&ダイバーズ&クロノグラフ」をちゃんと満たしている時計は、意外と少ない。

ビンテージウォッチからの流れをくむ時計が好きなファンにとって、オリスの「ダイバーズ 65 クロノグラフ」は希少な存在であることは間違いないが、今回のニュースは、そのクロノグフダイバーズに新色が追加されたことである。

これまでのシックなブラックダイアルに対し、オークグリーンをアクセントとしたサンレイ仕上げのシルバー文字盤が追加された。この配色は、オリス本社のヘルシュタイン工場を囲む豊かな自然囲まれた丘陵地帯のから着想したという。

搭載するムーブメントは、SW510をベースとした自動巻のオリスCal.771である。ちなみに2023年に40㎜径の「ダイバーズ 65 クロノグラフ」が発表された時から、このオリスCal.771は採用されているが、当初のパワーリザーブ48時間から、現在ではパワーリザーブ62時間に改善されているのも、嬉しいポイントだ。

今年2025年は、オリス「ダイバーズ 65」の60周年。この記念すべき節目に、また魅力的なモデルが誕生した。

チェルボボランテ製ブラック鹿革レザーストラップ(Ref: 01 771 7791 4051-07 6 20 01)装着モデルの価格は、68万900円。

問い合わせ/オリス公式サイト

文/市塚忠義