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2025.08.19
クレドール初の単独路面店舗が京都に誕生
ゴールドフェザー初のトゥールビヨンモデルも発表!

「クレドールサロン 京都」住所:〒600-8005 京都府京都市下京区四条通麩屋町西入立売東町 21-1 源吉兆庵京都四条ビル 電話番号:075-354-5121 営業時間:11時〜19時
薄型メカニカルウォッチの原点「ゴールドフェザー」や、故ジェラルド・ジェンタがデザインを手がけた「ロコモティブ」といった伝説時計の復活により、いま何かと話題になることの多いクレドール。
最高級の品質と究極の美しさを追求するクレドールの、ブランド初の単独路面店舗「クレドールサロン 京都」が京都・四条通に誕生した。一新した店舗デザインを世界で初めて導入した店舗となり、今後はこのサロンが、クレドール販売店の指針となる。
クレドールとはいったい、どんなブランドなのか。その秘密が、ブランドのロゴに隠されていることをご存知だろうか。クレドールは、フランス語で「黄金の頂き(CRÊTE DʼOR)」を意味する。その「頂」から連想した「山」、その山に天に伸びる3つの星を組みあわせたのが、ブランドロゴのクレストマークだ。
3つの星にはクレドールの骨格となる3つの思いが込められている。その3つとは「感性」「技術」「技能」。
「感性」繊細・精密・気配りなどの日本人の感性や美意識を活かした、独創性に溢れる美しい造形
「技術」最先端かつ高度な設計・製造技術を駆使した、緻密な物づくりの実現
「技能」130年以上に及ぶセイコーの歴史に培われた匠の技、時計工芸技能の伝承
この明確なコンセプトは、初の路面サロンにも存分に生かされている。白を基調とした店内は、表現豊かな木目とゴールドのラインをアクセントにして、ゴージャスながら落ち着いた上質な空間に仕上がっている。
什器や天井などには、柔らかさを感じる曲線が効果的に取り入れられている。これは切れ味鋭いシャープさと、官能的なカーブ曲線が共存するクレドールの時計に通じる。それでは続けてクレドールの最新作となる「ゴールドフェザー トゥールビヨン限定モデル」を紹介しよう。

「ゴールドフェザー トゥールビヨン限定モデル」。GBCF999。手巻き。径38.6㎜。厚さ8.6㎜。プラチナケース。クロコダイルストラップ。3気圧防水。世界限定10本。2530万円(税込み)。2025年10月24日発売。
まず目を奪われるのは、ダイヤルに舞う鳥の群れ。この色彩豊かな美しいダイヤルには、伝統工芸士によるさまざまな技法が用いられている。伝統工芸士とは、加賀蒔絵のスペシャリスト、田村一舟氏。
この時計を唯一無二な存在にしているのは、緻密な漆芸である。トゥールビヨンキャリッジを取り巻くマグマのような装飾は「蒔絵」。またダイヤル内の赤みを帯びた鳥は、24金などの薄い板を貼る「切金」で表現され、外側の色鮮やかな鳥には「螺鈿」の技法を用いている。
緩やかにカーブしたダイヤル上に、漆によって色鮮やかな金、白蝶貝、夜光貝を貼り付け、さらに漆を重ねて表面を滑らかに研ぐ工程を繰り返すことで艶やかなダイヤルが完成する。
またクレストマークとCREDORロゴは、田村氏が得意とする立定的な高蒔絵で描かれているが、ダイヤル6時位置に入っている「Goldfeather」も、初めて蒔絵が採用された。こうしたアートピースのような美しさは、もうこれ以上の説明はいらないだろう。しかし、クレドールというブランドは、美しいだけでは許されない。
この時計は、ゴールドフェザーとして初めてトゥールビヨンを搭載したモデルとなる。薄型の手巻きムーブメント「キャリバー6830」の後継となる「キャリバー6850」が新搭載されているが、厚さ3.98㎜の薄型は維持しつつ、香箱を大きくすることでパワーリザーブを60時間にアップさせている。
ムーブメントの受には、力強い羽を彫金。これはクレドールの彫金工房が手掛けており、様々な工具を使い分けることで、わずか 0.15mmの深さで彫りながら、これだけの陰影を実現しているという。三日月形の夜光貝の螺鈿も、実に見事だ。
トゥールビヨンキャリッジは、太陽。そこから溢れ出るエネルギーが、鳥の群れに姿を変え12時位置のクレストマークに向かって飛んでいく……。クレドールは、「美」と「技」の融合で、時計ファンを魅了する。
商品の問い合わせ/クレドール公式サイト
文/市塚忠義