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2025.08.28
モーリス・ラクロアのアイコンがバージョンアップ!?
「AIKON」の、その先にある「AIKONIC」

「AIKONIC」。自動巻き。ケース径43㎜。ケース厚11㎜。SS ケース、ブルーセラミックベゼル。ブルーラバーベース×ナイロンテクスチャーのブラックラバーを組み合わせたバイラバーストラップ。10気圧防水。50万2700円。
今年2025年に、生誕50周年を迎えたモーリス・ラクロア。同社がブランドを立ち上げた1975年といえば、スイス時計業界はクオーツショックの影響により、どちらかといえば時計業界から「去る」者が多かった時代。
そんな中、スイス伝統の時計作りにこだわり、高品質な時計を手の届きやすい価格帯で提供すべく立ち上がったモーリス・ラクロアは、この50年で時計ファンの心をガッチリと掴むことに成功した稀有な時計ブランドだ。
そのモーリス・ラクロアから新しいコレクションが発表された。その名は「AIKONIC(アイコニック」。え、「AIKON(アイコン)」じゃなくて? と思った人も多いだろう。確かにモーリス・ラクロアには、ベゼルのダブルアームが特徴の代表作「AIKON」がある。
「AIKON」の後につけられた「IC」は、「Innovative Craftsmanship」の略。「AIKON」のDNAを受け継ぎながらも、革新的なクラフトマンシップが駆使され「AIKON」を手にする喜びを最上級の形で表現したタイムピースが、この新しい「AIKONIC」だという。
ケースやベゼルのデザインは、まさに「AIKON」そのもの。しかし大きく異なる点が2つ。それがダイアルとムーブメントだ。なんとも表情豊かなダイアルの素材は、カーボン。通常、腕時計に用いられるカーボン構造は、カーボンファイバーの糸を編み込み、さらに角度をつけて配置することで、織り目模様が築かれる。
しかし「AIKONIC」の カーボンダイアルは多数のファイバーを上下一方向に使うことで、グレーとブラックの神秘的な“縦筋”を実現。当然、このカーボンファイバーの配置は少しずつ異なるため、同じ模様が2つとない個性的なダイアルに仕上がるのだ。
そしてムーブメントも、新キャリバーが選ばれている。搭載される自動巻の「キャリバーML1000」は、モーリス・ラクロアが本社を置くセイレネジェから10kmほどのところにあるムーブメント専門サプライヤー「ソプロード社」と共同開発したもの。
これまでのキャリバーは、パワーリザーブが38時間ほどのものが多かったが、この新キャリバーのパワーリザーブは、約60時間。テンプのブリッジも左右対称なデザインで2本のネジで固定され、安定感がアップ。平均日差は±4秒という高精度を実現している。
今回リリースされた「AIKONIC」は、全部で5種。ダイアルの素材は全てカーボンとなるが、SSケースに組み合わされるセラミックベゼルのカラー、さらにブラックDLCのチタンケース仕様もラインナップされている。
それぞれのモデルには、セラミックベゼルやインデックスのカラーに合わせたストラップが組み合わされているが、これらはモーリス・ラクロア独自の新型イージーチェンジャブルシステム (特許出願中)を採用している。
モーリス・ラクロアのマネージングディレクター、ステファン・ワザー氏は、完成した「AIKONIC」に関して、次のようなコメントを残している。
「『AIKON』は弊社にとって大きな成功であり、末永く愛されることを期待しています。 非常に革新的なクラフトマンシップに地域で調達されたパーツを組み合わせたウォッチを製造することで、 メゾンの技術を示したいという願いから生まれたのが、『AIKONIC』です。 その結果、新しい素材、新しいアイデア、レベルの高い仕上げを備えた極めて特徴的なモデルが完成しました。すべてをこの『AIKONIC』に詰め込み、ジュラ地方独自の魅力を添えたクオリティの高いタイムピースをお求めやすい形でお届けいたします。」
■「AIKONIC」のバリエーション

AC6008-SSL20-330-2。SSケース、ブラックセラミックベゼル。50万2700円。

AC6008-SSL40-330-4。SSケース、ブルーセラミックベゼル。50万2700円。

AC6008-SSL70-330-2。SSケース、ホワイトセラミックベゼル。50万2700円。

AC6008-SSL40-331-4。SSケース、ブラックセラミックベゼル。50万2700円。

AC6008-TTB00-330-2。チタンケース、ブラックセラミックベゼル。55万3300円。