2025.10.14

チューダーに初の「ムーンフェイズ」搭載モデルが誕生!

1926コレクションとロマンティック機構の運命的な出会い

「TUDOR 1926 LUNA」。M91560-0003。自動巻き(TUDOR T607-9)。径39㎜。SSケース&ブレスレット。100M防水。38万600円。

時計のダイアル上で月齢を表示するのが「ムーンフェイズ」。パワーリザーブやGMTといった実用的な機構と比べると、今となっては「見て楽しめる」和み系機構として、男女問わず人気の高い時計機能だ。

これからの季節、秋の夜長にぴったりなムーンフェイズの新作が、来年100周年を迎えるスイスの名門チューダーから登場した。ちょっと意外ではあるが、チューダーの時計にムーンフェイズが搭載されるのは、これが初めてだという。

チューダー初のムーンフェイズに選ばれたコレクションは、「TUDOR 1926」。チューダー創業年を冠した同社の初期モデルをオマージュするコレクションだ。多彩なサイズを展開し、性別を問わずクラシックな時計を追求する「TUDOR 1926」は、ムーンフェイズ機構を搭載するには、まさに最適なコレクションである。

新たに誕生した「TUDOR 1926 LUNA」のダイアルバリエーションは3種類。そのどれもが、6時位置に配されたムーンフェイズが最も際立つようなカラーリングになっている。星空を思わせるブルーダイアルでは、シルバーのムーンフェイズがひときわ存在感を放っているが、さらに注目すべきはシャンパンカラーとブラックを組み合わせたモデル。

シャンパンカラーダイアルは、ダイアルとムーンフェイズ、日付表示の数字のみがシャンパンカラーで、その他の要素(時分針、インデックス、ロゴ、月の満ち欠けを表現するディスク)は全てブラックで統一。

一方ブラックダイアルでは、これらのカラーリングを反転。ムーンフェイズのみシャンパンカラーを残し、あとは全てシャンパンカラーとブラックの配色を入れ替えている。3色とも全て、ダイアル中心部から広がるサンレイ仕上げが施されており、その繊細な筋目はムーンフェイズ部分にも反映されている。

ムーンフェイズを美しく際立たせているもう一つの要素が、面取りされ、しっかりと磨き込まれた縁。こうしたディテールは、目を凝らして見なければ気が付かないことが多いが、極小パーツへの丁寧な仕事ぶりが、全体の第一印象に大きく左右するのだ。

また1926のダイアルはドーム型にカーブしており、このわずかな膨らみが古典的なムーンフェイズと組み合わさることで、さらにヴィンテージテイストを加速させている。さまざまな角度から光を反射させてダイアルを覗き込めば、この時計の新たな表情を見ることができるはずだ。

チューダーの時計を安心して選べるのは、こうした感性のセンスに加え、非常にタフな外装を備えていることだ。316Lのスティール製ケースは100M防水。そして1926の特徴でもあるサイズの異なる7列のブレスレットがしなやかなフィット感を実現しており、堅牢性と柔軟性を約束する。

チューダー創始者であるハンス・ウイルスドルフは、いつの時代であっても「価格を超える価値を持つ腕時計」を信念としていた。腕時計の価格高騰が続く昨今、チューダーの新作「TUDOR 1926 LUNA」は、奇跡のアンダー40万円を実現。誠実なコストパフォーマンスを守り続けている。

問い合わせ/チューダー公式サイト

文/市塚忠義