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2025.10.15
ベル&ロスの大定番モデル「BR-03」に、進化版“X”の「BR-X3」!
「BR-X5」譲りのマルチレイヤー構造ケースを採用

「BR-X3 ブラック チタニウム」。BRX3R-BL-TI/SRB。自動巻き。ケース幅41㎜。チタンケース。ラバーストラップ。100m防水。124万3000円。
ベル&ロスのアイコン、それは航空機のコックピットクロックをイメージした「角の中に丸」。その中心にいる定番モデルが「BR-03」である。ミリタリーテイストを重視した「BR-03」に対し、都会的アーバンスタイルを表現したのが、「BR-05」だ。
あらゆるシーンにマッチする「BR-05」がたちまちヒットすると、2022年には「BR-05」シリーズ最上位モデルとなる「BR-X5」が誕生。複雑な多層構造ケースに、ケニッシ社と共同開発した新キャリバーを搭載して、圧倒的な存在感を放つモデルに進化を遂げた。
ここまでの話の流れから、勘の鋭い人は予想していたのかもしれない。BRの本家とも言える「BR-03」からも、その姿をさらにパワフルに進化させた「BR-X3」が誕生したのだ。ベル&ロスの長きファンにとっては、まさに「待ってました!」の新作と言えるだろう。
新たに登場した「BR-X3」のバリエーションは、2種類。ブラックのチタニウムモデルと、ブルーのスティールモデルだ。どちらのモデルも、「スペシャルなムーブメント」「複雑なケース構造」という点では、「BR-05→BR-X5」の進化の法則を踏襲している。
ではまず、2つのモデル共通のムーブメントから解説していこう。搭載するキャリバー「BR-CAL.323」は、昨今注目を集めるムーブメントサプライヤーのケニッシ社がベル&ロスのために特別に開発したもの。
3時位置には3日分の日付表示を持ち、9時位置にパワーリザーブ表示をセットすることで、見事なシンメトリー形成。振動数は、毎時2万8800振動で、パワーリザーブは約70時間となっている。その精度の高さは、スイス公式クロノメーター検定機関(COSC)のお墨付きで、さらに安心の5年間保証が約束される。
この最上位ムーブメントを収めているのが、41㎜サイズのマルチレイヤー構造ケース。「BR-X3 ブラック チタニウム」では、上下2枚のフレーチタンプレートが全てのコンポートメントをしっかりと固定。加えてケース四隅の4本のネジが、チタンプレート、ミドルケース、ベゼル、ケースバックを確実に固定する。
ケースに採用されている素材は、ケースのマットグレーの部分がマイクロブラスト加工のグレード2チタン。ベゼル外周リングはブラックラバーで、チタンプレートに挟まれているブラックのパーツがブラックDLCコーティングされたグレード2チタンとなる。

「BR-X3 ブラック スティール」。BRX3R-BLU-ST/SRB。自動巻き。ケース幅41㎜。SSケース。ラバーストラップ。100m防水。97万9000円。
一方、「BR-X3 ブルー スティール」のケース構造はチタンモデルと同じだが、ベースとなる素材がステンレススティールとなり、ブルーのベゼル外周リングとケース四隅の装飾ピラーは、陽極酸化処理を施したアルミニウムとなっている。
こうした立体的な多層構造ケースを際立たせているのが、3層構造のダイアルだ。ミニッツトラックが刻まれたダイアル見返しのフリンジには、アプライド仕様のバーインデックスを「食い込む」ようにセットしている。
またデイト表示とパワーリザーブインジケーターを囲むようなX字型のデザインが、3層構造のダイアルをさらに引き締め、時計全体にメリハリを与えている。そうしたセンスの高さはベル&ロス創業者兼クリエイ ティブディレクター、ブルーノ・ベラミッシュならではの仕事ぶりと言えるだろう。
最後に気になる価格について。「BR-X3 ブラック チタニウム」は124万3000円、「BR-X3 ブルー スティール」は97万9000円となる。これは同じ仕様の「BR-X5」と比べると、ステンレススティールモデルで約5万円、チタンモデルで約10万円ほど抑えられており、価格についても、なかなか戦略的であることがわかる。
問い合わせ/ベル&ロス公式サイト
文/市塚忠義