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2025.12.12
ベル&ロス今年最後の新作は「BR-05」の全身ミラーモデル!
腕時計は人生を映し出す「鏡」となるのか!?

「BR-05 グレー ミラー スティール」。自動巻き。ケース幅40㎜。SSケース&ブレスレット。100M防水。88万円。
ミリタリーウォッチ、取り分けパイロットウォッチは、時計の「光り方」に関してとても敏感だ。時計が反射して光ってしまえば、敵に自分の居場所を教えてしまう。だから実践の場で活躍する時計は、マット仕上げや黒い時計が多い。
プロフェッショナルなパイロットから絶大な信頼を獲得しているベル&ロスは、当然ながら、腕時計の「光の反射」を熟知しているブランドである。そんなベル&ロスが、その「光」を味方として取り入れ、芸術へと昇華させた新作が、ここに紹介する時計である。

「BR-05 グレー ミラー スティール」は、モデル名の通り「鏡」のような時計である。コックピットの計器類を腕元にというコンセプトで誕生した「BR-03」に対し、「BR-05」は、都会的なアーバンスタイルが特徴。「鏡」を取り入れることによって、クールな外観が極限まで高められている。
よくスイス製の腕時計を称して「高級腕時計」という言葉が使われるが、ではこの「高級」が象徴するものとは、何なのか。ズバリ価格そのもの示すこともある。しかし多くの人の第一印象は、徹底的に磨き込まれたキラリと光る腕時計を見て「高そう……」と感じるのではないだろうか。

現在、腕時計のケース素材には堅牢性や耐食性の観点からステンレススティールが使われることが一般的だが、その実用性の高さに加え、鉄を磨くことで生まれる光の陰影が、多くの時計ファンを魅了しているのだ。
「BR-05 グレー ミラー スティール」は、まさに鉄の塊。ケースもブレスレットも、ダイアルも針も、時計を構成するあらゆるパーツがメタル一色で構成されおり、見ているだけでドキドキしてしまう。かつて「ミラー」をコンセプトにした時計は存在したが、これほどまで徹底したモデルがあっただろうか。

ラバーストラップ仕様は、81万4000円。
ダイアルの他にも、秒針、時分針、インデックスまでが全てがロジウムメッキによるミラー仕上げ。しかもダイアルの見返しであるフランジ部分にまでミラー仕上げを施している。そして注目して欲しいのは、通常はあるはずの日付表示がないこと。やはり「鏡」に穴が空いていては、美しくない。搭載する自動巻きムーブメントBR-CAL.321は、日付表示を取り除くよう改良された。
ダイアルをミラー仕上げとする一方で、ケースやブレスレットにはこのミラー仕上げとサテン仕上げを使い分けている。ケースは傾斜のエッジ部分とベゼルのビス、ブレエスレットはセンターパーツのみをミラー仕上げし、他をサテン仕上げにすることで、光の陰影を最大限に楽しむことができる。
「すべての面をポリッシュ仕上げにすることで、ダイヤルは無数の反射を放つ鏡へと変わります。ポリッシュされた針は、水面に浮かぶ水銀の滴や糸のように見えます。ミラーポリッシュのダイヤルに加え、ポリッシュとサテンを組み合わせたケースとブレスレットによって、BR-05 ミラーは時計製造の芸術作品となります。それは単一素材、モノクローム、 モノブロックの彫刻をイメージした、純粋かつ未来的なタイムピースです」と、ベル&ロスの共同創業者兼クリエイティブディレクターのブルーノ・ベラミッシュは語っている。

ベル&ロスから年末最後に届いた今年の大トリモデルは、世界限定250本。ブレスレット仕様とラバーストラップ仕様が用意され、販売はベル&ロス ブティックのみとなる。
問い合わせ/ベル&ロス公式サイト
文/市塚忠義