2026.01.15

オメガの手巻き「スピマス」に逆パンダが登場!

かつてないブラック&ホワイトの配色

「スピードマスター ムーンウォッチ ブラック ホワイ ト」。310.30.42.50.01.004。径42㎜。手巻き。SSケース&ブレスレット。5気圧防水。147万4000円。

「逆パンダ」といきなり言われても、時計業界以外ではあまり使わないワードなので、念の為に解説させていただくと、これは時計ダイアルの配色のことである。パンダと言えば、白い体に黒い目が特徴。

一方、時計のクロノグラフはダイアルの中の小さなインダイルが特徴。特に横2つ目のクロノグラフでホワイトダイアルをベースにブラックのインダイアルを持つものがパンダの顔に似ていることから、このような配色のダイアルが「パンダダイアル」と呼ばれるようになった。

「逆パンダ」とは、この配色を反転させたもの。つまりベースがブラックで、インダイアルがホワイトのダイアルを意味する。だからブラックとホワイトのカラーリングで使われることが多かったが、近年では濃い色と薄い色、それらを反転したものは「パンダ」と表現されることが多くなった。

「スピードマスター ムーンウォッチ ブラック ホワイ ト」。310.60.42.50.01.002。径42㎜。手巻き。18Kムーンシャイン™️ゴールドケース&ブレスレット。5気圧防水。697万4000円。

今回のニュースは、オメガの定番スピードマスターに、ブラック&ホワイトの「逆パンダ」モデルが登場したこと。「スピマスに逆パンダって、なかったっけ?」と思った人に補足させてもらうと、新たに逆パンダが加わったのはスピードマスターの中でもプロフェッショナルモデルに位置付けられる手巻きモデル。

スピードマスターの現在のラインナップは、手巻きと自動巻きに大別することができる。手巻きムーブメントを搭載するのは、「ムーンウォッチ」とよばれる定番と、歴代モデルをオマージュした「ヘリテージ」、そして近年人気が高まる「ダーク サイド オブ ザ ムーン」だ。

一方、自動巻きムーブメントを搭載するのは小ぶりな「スピードマスター 38」と横2つ目ダイアルの「2カウンター」。その「スピードマスター 38」のルーツとなっている自動巻きモデルには、かつて逆パンダダイアルがラインナップされていた。

しかし、現行の手巻きモデルに逆パンダはラインナップされておらず、今回の新作がいかに待望のモデルであるかが、お分かりいただけるだろう。リリースされたのは2種。ステンレススティールモデルと18Kムーンシャイン™️ゴールド製モデルだ。

これまでのムーンウォッチのインダイアルは、少し窪んだすり鉢状になっていたが、今回の新作では、2枚のプレートによって構成。ダイアルのベースとなる上層プレートはポリッシュ仕上げのブラックで、ニス塗装とラッカー仕上げによる光沢が見事。

インダイアルのホワイトにも同様の仕上げが施されており、どちらもミニッツトラックには反転色を用いることで視認性を高めると同時に、ムーンウォッチ独自の美しさを際立たせている。

また、この新ダイアル採用に合わせて変更されている新仕様が、ベゼル。定番のアルミニウム製ベゼルリングではなく、ブラックセラミック製のベゼルリングが採用されている。タキメータースケールは陽極酸化処理ではなく、ホワイトエナメルで刻まれている。もちろんドットオーバー90といった往年の意匠は継承されているので、ご安心を。

どちらのモデルも、ムーブメントは同じ。「オメガ コーアク シャル マスター クロノメーター キャリバー3861」が搭載されている。これは、NASAの宇宙飛行士が月面で着用した伝説の名機キャリバー321を進化させた最新のムーブメントで、5年間の保証が約束されている。当然「マスター クロノメーター認定」を受けており、その精度の高さはお墨付きだ。

宇宙に同行した伝説のクロノグラフは、これまでマットな質感の「ブラック一色」のイメージが強かった。今回の新作の配色は、まさしく宇宙空間に浮かぶムーンそのもの。逆パンダこそ、「スピードマスター ムーンウォッチ」にぴったりなダイアルだと言えるだろう。

問い合わせ/オメガ公式サイト

文/市塚忠義