2026.02.13

ルイ・ヴィトン LVMH WATCH WEEK 2026の新作

エスカル、タンブールから置き時計のコラボモデルまで

「タンブール オトマティック コンバージェンス ギョーシェ」

自動巻き(キャリバーLFT MA01.01)。ケース径37㎜。ケース厚8㎜。18KRGケース。ブルーカーフレザーストラップ。30m防水。896万5000円。

昨年のLVMHウォッチウィークで、鮮烈なデビューを飾ったタンブールのコンバージェンス。ダイアルは金属のプレートで覆われ、そこにあるのは2つの時刻表示窓のみと言う斬新なスタイルに度肝を抜かれた者も多いだろう。時計のほとんどを占める鏡面仕上げのプレートは、もちろんそのままでも十分に美しいのだが、やはりその場所は、ルイ・ヴィトンが更なるアート作品に仕上げるためのキャンバスだったことが、この新作からお分かりいただけるだろう。手動旋盤で彫られた2種類のギョーシェ模様によって、究極の個性を手に入れている。上で「時」、下で「分」を示す扇形の小窓からは、放射状の連なる線が波打つように広がり、光の輪の様に広がる同心円状の模様がそれを見事にとり囲んでいる。同メゾンは、この19世紀半ばから20世紀初頭ギョーシェマシンの修復に約1年を費やしており、1本のエングレービングを完成させるまでには、16時間を必要とする。

 

「エスカル オトマティック イエローゴールド&タイガーズアイ」

自動巻き(キャリバー LFT023)。ケース径40㎜。ケース厚10.34㎜。18KYGケース。カーフレザーストラップ。30m防水。836万円。

ルイ・ヴィトンのトランクから着想を得て誕生した時計コレクション「エスカル」。インデックスやケースからラグへと流れる「鋲打ち」のデザインなど、こだわりのディテールによって、すっかり同メゾンの新定番となった。ダイアルにタイガーズアイを採用したこの新作は、2025年に発売されたプラチナ製のターコイズモデルとマラカイトモデルに続くもので、限定30本のみという希少なモデル。天然石であるタイガーズアイ(虎目石)は、広がる砂漠の光や日焼けした木目を彷彿させるような、美しい赤褐色の縞模様が特徴。エスカルの新作では、この奥行きのある天然素材を、ダイアルだけでなくミドルケースにも採用。正面からの見た時はもちろん、横から見たときにも、この時計の特別感を味わうことができる。

 

「エスカル ツインゾーン」

自動巻き(LFT VO15.01)。ケース径40㎜。ケース厚12.52㎜。18KRGケース。カーフレザーストラップ。50m防水。881万1000円。

ルイ·ヴィトンのウォッチ部門ディレクターであるジャン·アルノー氏曰く「ミシェルとエンリコが、10年前の複雑機構に加えた巧みなひねりです」と言う逸品。この時計はいわゆるセカンドタイムがわかるGMTウォッチだが、よく見るとセンターを軸に回転する針が4本もある。通常、この手のGMTモデルは、短針(時針)のみが2本そなわり、長針(分針)は共有する。つまりこの場合、表示できる時差は1時間単位となる。しかしこの新作のエスカルは短針も長針も2本ずつ同一軸に存在するため、15分や30分といった時差にも対応。しかも、これらの針は完全に重なるため、GMT機能を使わない時は、シンプルな2針ウォッチになる点も極めて優秀だ。ちなみに12時位置にある小窓はデイ&ナイトのインジケーター。旅をテーマとする、いかにもルイ・ヴィトンらしい時計が完成した。

 

「エスカル ワールドタイム フライング トゥールビヨン」

自動巻き(LFT VO05.01)。ケース径40㎜。ケース厚12.8㎜。プラチナケース。カーフレザーストラップ。50m防水。3646万5000円。

旅を象徴するもう一つのエスカルが、このワールドタイム。世界24のタイムゾーンを同時に表示する実用的な時計でありながら、ダイアルのど真ん中にはフライング・トゥールビヨンが鎮座し、それを取り囲む世界主要都市のフラッグは、全てひとつひとつが手作業で行われるミニチュアペインティングだ。この鮮やかな色彩は、グラン・フー エナメルによる賜物。極細の絵筆を用いて25色を1つずつ塗布、さらに1色ごとにダイアルをオーブンに入れて丁寧に乾燥させる必要があるため、1点のダイアルを完成させるのに丸1週間を要すると言う。難易度の高い複雑時計とメティエダール(芸術的な手仕事)が融合した、ルイ・ヴィトンウォッチの新境地だ。

 

「ルイ・ヴィトン カミオネット」

手巻き(L’Epée 1839 MV.7417/101)。高さ18cm、横35.3cm、重さ7kg。アルミニウム&スティール。1032万9000円。

着想源となっているのは、20世紀初頭に活躍したルイ·ヴィトンの伝説的なカミオネット。トランクを積み、メゾンの心臓部であるアニエールのアトリエと、メゾンの顧客や店舗の間を行き来していたトラックだ。この模型は単なるオブジェではなく、歴とした機械式時計。後ろの荷台にはミニチュアのモノグラム·トランクが収められており、そのトランクを開けるとそこには特別なキーが。このキーをフロントグリルの下にある穴に入れて回すことで、この時計の“エンジン”が動き出す仕組みだ。ちなみにこのムーブメントは「L’Epée 1839」と「ラ·ファブリク·デュ·タン ルイ·ヴィトン」のコラボレーションによって誕生したもの。218の部品と8日間のパワーリザーブを誇る。

問い合わせ/ルイ・ヴィトン公式サイト