- 時計Begin TOP
- ニュース
- リシャール・ミルが新たなるサッカー時計に挑戦! 「RM 41-01 トゥールビヨン サッカー」誕生
2026.02.25
リシャール・ミルが新たなるサッカー時計に挑戦! 「RM 41-01 トゥールビヨン サッカー」誕生
ここまでサッカーに特化した腕時計が、かつてあっただろうか?

「RM 41-01 トゥールビヨン サッカー」。手巻き。レッドカーマインバサルトTPT®×カーボンTPT®ケース。ケースサイズ:横43.23×厚さ16.08×縦49.65㎜。ラバーストラップ。145万スイスフラン。
時計業界とスポーツ業界がコラボレーションして新たな時計を発表することは、決して珍しいことではない。多くはスポーツ選手の知名度をいかし、プレー中ではなく試合後に時計を着けてインタビューに対応してもらう、もしくは、選手の「こんな時計が欲しい」というリクエストに時計メゾンが答えるというのが一般的だ。
そんな「お約束」の関係性に大きな風穴を開けたのが、リシャール・ミルという時計メゾンだ。同社は、スポーツ選手たちに自分たちの時計を実際の「プレー中」にも着けさせた。プレー中に時計を着けない理由は、本格アスリートのハードすぎる衝撃に、機械式時計が耐えられないからである。
だからスポーツ業界とのコラボウォッチといえば、チームカラーをダイアルに取り入れたり、ストラップの素材を工夫してみたりという程度だった。しかしリシャール・ミルは選手たちの生の声に耳を傾け、1から設計を見直し、実際のプレー中に使用しても全く問題のない腕時計を完成させてきた。
テニス、ゴルフ、陸上、乗馬、F1……。数々の競技において、革命的な時計を発表してきた。競技に特化しているだけではなく、そこにはハイコンプリケーション機構をしっかりと盛り込み、時計マニュファクチュールとしての矜持をしっかりと確立することも忘れない。

そんなリシャール・ミルが、新たなスポーツ時計を完成させた。それが「RM 41-01 トゥールビヨン サッカー」である。リシャール・ミルとサッカーとのパートナーシップは、2013年に発表した「RM 11-01 ロベルト・マンチーニ」から始まった。最初のモデルは、前半後半の45分に加え、ハーフタイムやアディショナルルタイムを測定できるフライバッククロノグラフを搭載しており、2019年にはその後継機となる「RM 11-04」が誕生している。
今回、リシャール・ミルが挑戦したのは、試合中に決まったゴール数をカウントできるという唯一無二の機械式機構。これを実現させるため、5年の歳月を費やして、全く新しい特許取得済みのトゥールビヨン フライバッククロノグラフ キャリバーを開発した。
フライバッククロノグラフは、センター同軸で計測を行うタイプで、ダイアルセンターに取り付けられた2本のクロノグラフ針にはそれぞれ「S(クロノグラフ秒針)」と「M(分積算計)」の文字が刻まれている。

9時位置にセットされた細長いプレートが、試合時間のマッチタイムインジケーター。クロノグラフをリセットするたびに、このプレートが回転。プレートは4面で構成されており「1nd HALF(前半)」→「2nd HALF(後半)」→「1st OVERTIME(延長戦前半)」→2st OVERTIME(延長戦後半)」の順で回転する。
ちなみにこの時計には、ケース側面に4つのプッシュボタンが備わっているが、クロノグラフに関するプッシュボタンはケースの左側。下側のプッシュボタンがクロノグラフのスタートストップ、上側のプッシュボタンがリセット及びフライバックの操作を実行する。

ダイアルの左上と右下に備わっている水平に動くインジケーターが、この時計の見所であるメカニカル・ゴールカウンターだ。上側がホーム、下側がビジターの点数スコアをカウントし、操作はケース右側のプッシュボタンで行う。上のプッシュボタンがホーム用、下のプッシュボタンがビジター用。なおゴール数はそれぞれ最大9ゴールまでカウントすることが可能で、10点目に到達(サッカーの試合で10点が入ることはまずないが……)するとゼロにリセットされる。
ダイアル1−2時位置にあるのが、約70時間のパワーリザーブインジケーターで、これはクロノグラフを作動させていない時間が基準となっている。また4時位置にある四角い窓が、リシャール ミルならではのファンクションインジケーター。リューズを引くことでW(巻き上げ)、N(ニュートラル)、H(時刻合わせ)を選択することができ、誤操作も防ぐ。

リシャール・ミルにおいては、もはや標準装備と言っても過言ではないトゥールビヨンは、7時位置に控えめにセットされ、その上には秒針が備わっている。ちなみにスケルトン化されたムーブメントの地板とブリッジは、グレード5チタン合金で、その割合は90%がグレード5チタン、アルミニウムが6%、バナジウムが4%となっている。
この時計は、ケースとストラップを含めておよそ800ものパーツ(ムーブメントを構成するのは650パーツ)が組み合わされており、リシャール・ミル独自の全120項目に及ぶ耐衝撃性テスト(5000g 衝撃耐性テストを含む)によって、その精度の高さは証明されている。

なお「RM 41-01 トゥールビヨン サッカー」は、ケース素材の違いで2バリエーションがあり、ひとつは今回が新採用となるレッドカーマインバサルトTPT®。これは、ノース・シン・プライ・テクノロジー (NTPTTM)との共同開発で生まれた最新の複合素材で、同名の火山岩に由来している。

「RM 41-01 トゥールビヨン サッカー」。手巻き。ダークブルークオーツTPT®×カーボンTPT®ケース。ケースサイズ:横43.23×厚さ16.08×縦49.65㎜。ラバーストラップ。
145万スイスフラン。
もうひとつのバリエーションは、ダークブルークオーツTPT®。レッドカーマインバサルトTPT®同様に、化学物質や腐食への耐性、熱安定性、紫外線耐性に優れた特性を持っている。なおどちらもモデルもミドルケースはカーボンTPT®で、ケースを構成するパーツだけで105のパーツを要する。
サッカー観戦の魅力を、全部凝縮したようなこのスペシャルな時計は、どちらのモデルも各30本のみの世界限定。価格は145万スイスフランとなっている。
商品の問い合わせ/リシャール・ミル公式サイト
文/市塚忠義