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2026.03.27
ティソ「本気」のメカニカル最新モデル2026に注目
スポーティなクロノグラフか、伝統の中3針か?
スイス高級時計をいつかは手に入れたい。これから機械式時計にどハマりしたい。そんな時計入門者には、なかなか厳しい時代だ。世界的な物価高騰に加え、円安。スイスフランに限っては、1スイスフラン=約100円だった10年前から比べると、現在は200円の大台を突破しており、倍以上になっている。
「もうスイス時計は買えないのか」と諦めモードの人に、声を大にして言いたい。170年以上の歴史を誇るスイスの名門「ティソ」があるじゃないか、と。今年に入って発表されたばかりの最新作は、どれもが高いクオリティを持っているばかりではなく、プライスタグを見た時に「おぉ!」とその気になってしまう価格帯を実現している。
では早速、その中からおすすめの新作2本を、ご紹介しよう。

「ティソ ヴィソデイト」。T157.407.11.041.00(ブルー)。自動巻き。径39㎜。SSケース&ブレスレット。5気圧防水。12万9800円。
まず1本目は、1950年代の傑作を再解釈して蘇らせた新コレクション「ヴィソデイト」である。ティソにはすでに、「ル・ロックル」や「シュマン デ トゥレル」といったクラシカルなコレクションが存在するが、そこに新たに割って入った注目の最新コレクションとなる。
「ヴィソデイト」のオリジナルは、1954年に誕生。当時の広告ポスターを確認すると、海や空を舞台に活躍するキャプテンをイメージしたものが多く、より正確な時間を必要とするプロフェッショナルな位置付けであったと同時に、そのシンプルで時代に左右されない普遍のデザインは、一般ユーザーにも広く浸透していたことが分かる。

また「ヴィソデイト」は、今ではどのブランドも標準的に装備する「デイト表示」を、ティソで初めて搭載したモデルだった。当時の特徴的な日付窓、外側に向かってやや大きくなる独特の形状は、最新モデルにも受け継がれている。滑らかに膨らむドーム型のダイアルも当時の意匠だ。

T157.407.16.031.00(シルバー)。11万8800円。
搭載するムーブメントは、ティソが誇る傑作キャリバー「パワーマティック 80」。その実力は今さら解説するまでもないと思うが、最長で約80時間のパワーリザーブを備えており、ひげゼンマイには磁場や温度変化に対して高い耐性を持つ「ニヴァクロン™️製ひげゼンマイ」が採用されている。
新作「ヴィソデイト」のバリエーションは、3タイプ。シルバーダイアルにゴールドのインデックスを組み合わせたモデルにはブラウンのレザーストラップが組み合わされ、ブラックとブルーのダイアルには、ビーズオブライスのブレスレットが装着されている。

T157.407.11.051.00(ブラック)。12万9800円。
ケースサイズは、いずれも39㎜。ケースバックはサファイアクリスタルのシースルーとなっており、ケース厚10.5㎜というスリムさは、オリジナル譲りと言えるだろう。価格はレザーストラップモデルが11万8800円、ブレスレットモデルが12万9800円となっている。
そしてもう1本の注目の新作が、「T-レース」コレクションから誕生したT-レース MotoGP™️ 2026 リミテッドエディションのひとつ、「T-レース MotoGP™️ オートマティック 2026 リミテッドエディション」だ。

「T-レース MotoGP™️ オートマティック 2026 リミテッドエディション」。T141.462.27.051.00。自動巻き。径45㎜。厚さ14.79㎜。SSケース。ラバーストラップ。10気圧防水。世界限定2026本。32万5600円。
ティソは2001年からバイクレースの最高峰として知られるMotoGP™️のオフィシャルタイムキーパーを務めている。2003年には、初のコラボレーションウォッチが完成。その後発表してきたコラボモデルの数々はいずれも人気が高く、ティソを代表するモデルに成長。今作は、その最新モデルとなる。

最新コラボモデ最大の見どころは、なんといってもスケルトンダイアルによって露になったクロノグラフ・ムーブメント。「Valjoux A05.951」のメカニズムや動き方がダイアル側からも見られるようになっており、時計ファンにはたまらない仕様となっている。

そのムーブメントを囲むのが、MotoGP™️コラボならではのスポーティなベゼル。PVD加工されたベゼル上面には、軽量ハイテク素材のフォージドカーボンがインサートされており、モータースポーツとの密接な関係を強調している。

ケースサイドにはバイクのエンジン冷却フィンを模した切り込み。またベゼルとリューズガード周りのデザインでバイクのブレーキディスクを表現するなど、他にもMotoGP™️らしさが満載のコラボウォッチだ。

ファンにはもうお馴染みだが、ヘルメット形状のスペシャルボックスがセットになっている点もポイントが高い。これだけの特別仕様、そしてValjoux製クロノグラフでありながら、価格は32万5600円。頑張れば手が届く、時計業界にとっては本当に希少なメカニカルクロノグラフである。
問い合わせ/ティソ公式サイト
文/市塚忠義