2026.04.11

ジンがWatches & Wonders Geneva 2026に向けた新製品を早くも発表

特殊時計のスペシャリストが見せた新境地

いよいよ来週4月14日に開幕となるWatches & Wonders Geneva 2026。高級時計最大の見本市を目の前に、各時計ブランドの動きが活発になっている。極めて専門的な時計を製造することで知られる特殊時計のスペシャリスト「ジン」の2026最新モデルの詳細が明らかになったので、早速お届けしたい。

■544/544 RS

左「544 RS」。自動巻き。径38.5㎜。SSケース。シリコンストラップ。20気圧防水。予価47万9600円。右「544」。自動巻き。径38.5㎜。SSケース&ブレスレット。20気圧防水。予価51万7000円。ともに2026年初夏発売予定。

パイロットウォッチやクロノグラフ、そしてダイバーズウォッチを中心にコレクションを展開しているジン。その新たなカテゴリー「インストゥルメント・ウォッチ」から新作が登場。

「インストゥルメント・ウォッチ」コレクションは、ジン伝統のコックピット用ナビゲーションクロックを起源としており、高い視認性が特徴。新作「544」と「544 RS」は、38.5㎜というフィット感の高い小ぶりなケースに合わせたのは、マットブラックダイアル。白いインデックスは、手作業で取り付けられたハイブリッド・セラミック製の夜光インデックスで、日中でも夜間でも極めて高い視認性が約束される。

「544」には白い秒針、「544 RS」には赤い秒針がセットされているが、夜光塗料が塗布された力強い時分針に加え、赤い秒針には蛍光塗料が塗布されている。またリューズが手の甲に当たらないよう4時位置に配置されたケースは高い耐圧性能も確保されており、20気圧の防水性能を備えている。

ステンレススチール製のケースブレスレットには、ビーズブラスト仕上げが施されており、マット仕上げのダイアルとの相性も完璧。またこのモデルには、ほこりや湿気の侵入を防ぐジン独自のD3システムが採用されており、精密なムーブメントをガードする。

搭載するムーブメントは自動巻きの「SW 200-2」。パワーリザーブは約60時間で、内側に無反射コーティングを施したサファイアクリスタルのケースバックから、その動きを楽しむことが可能だ。

 

■308 Hunting Watch

「308 Hunting Watch」。自動巻き。径40㎜。SSケース&ブレスレット。20気圧防水。予価88万円。2026年初夏発売予定。

最大の見どころは、ダイアル6時位置にある「ムーンライト表示」。予め言っておくが、「ムーンフェイズ表示」ではなく「ムーンライト表示」。この時計は、自然の月明かりだけを頼りに狩りをするハンターのために作られた時計なのだ。

ドイツでは人工的な光源を使用できないハンターにとって、自然の明るさだけが狩りの確率をあげるための手段となる。月明かりが十分な明るさに達したことを知らせる特別な機構を搭載した本作は、特殊時計を得意とするジンの真骨頂と言えるだろう。

この「ムーンライト表示」とバーインデックスには、先程の新作と同様、ハイブリッド・セラミックが採用されている。夜光塗料を硬化させハイブリッド・セラミック製のパーツにすることで、極めて高濃度の発光体を実現。夜間でもはっきりと時刻を読み取ることができる。

ダイアルはダークグリーンで、大自然の中で活躍する時計らしいカラーリングに仕上がっている。ダイアル中央のサークル模様が、いかにもハンティングウォッチらしさを物語っている。

またジンのお家芸であるArドライテクノロジー(防湿技術)に加え、20気圧の耐圧性能と減圧耐性も兼ね備えているため、あらゆるアウトドアフィールドにおいてその真価を発揮する、頼れるパートナとなることは間違いない。

 

■936 S

「936 S」。自動巻き。径43㎜。SSケース&ブレスレット(赤ステッチのカウレザーストラップが付属)。10気圧防水。世界限定100本。予価124万8500円。2026年夏発売予定。

最新作のクロノグラフは、限定100本という希少なモデル。マットな質感のオールブラックボディから、いかにも都会的でファッション性の高いクロノグラフのイメージが強いが、ジンにとってこれらのカラーリングの要素は全て、高い視認性に寄与するものだ。

ブラックとホワイトの強いコントラストで時刻を確実に伝えるのはもちろん、差し色になっている赤い針は、クロノグラフ機能に関連するクロノグラフ秒針と60分積算計となっており、瞬時に時間を読み取らなければならないパイロットが、直感的に計測を行うことができるようになっている。

ブラックのケースとブレスレットは、表面硬度を高めるデギメント加工を施したステンレススチール製。そこにブラック・ハード・コーティングを加えている。また夜光塗料を塗布した時分針は、ロジウムコーティングにマットブラッシュ仕上げのフレームで縁取られており、ブラックのダイアルやケースと完璧なマッチングを果たしている。

外装にこだわり満載のクロノグラフは、中身も優秀。ジン自社開発のクロノグラフ・ムーブメント、キャリバー「SZ05」が搭載されており、そのムーブメントはマグネチック・フィールド・プロテクションが実現する8万 A/mまでの耐磁機能によって守られている。

問い合わせ/ジン公式サイト

文/市塚忠義