AUDEMARS PIGUETのムーブメント

複雑機構の工房として創業したオーデマ ピゲにとって、優れたムーブメントがメゾンの誇り。ベーシックな3針から、多彩なコンプリケーション搭載機までを自社でラインナップする。前述のとおり薄型やスケルトンも得意。名機の数々が、オーデマ ピゲをより特別なものにする。

3120 21世紀の基幹ムーブメント
ムーブメントの厚さ(ミリ) 4.26
直径(ミリ) 26.60
石数40
部品数280
最小パワーリザーブ(時間) 60
振動数(Hz) 3.00(=21,600振動/時)
完成は2005年。自動巻きローターの回転軸にはボールベアリングを用い、またテンプを両受けにするなど、モダンな設計になっている。

オーデマ ピゲの現行ムーブメント・カタログ

独立したメゾンだから開発至上主義を貫く

創業以来、優れたムーブメント開発こそが、オーデマ ピゲの伝統である。それは、複雑機構だけに留まらない。例えば、1967年に完成したキャリバー2120は、センターローターによる自動巻きでは、今も世界一の薄さを誇る傑作だ。様々なモジュールによって、複雑機構を追加できる余力も残す。
2005年には、21世紀の基幹キャリバー3120が完成。大型でパワフルな自動巻きは、やはり多様なモジュールでの発展を可能にし、評価が高い。
テンプに備わるウェイトで歩独立したメゾンだから開発至上主義を貫く度調整するフリースプラングを逸早く採用し、耐衝撃性能と高精度を両立してきた。トゥールビヨンやミニッツリピーター、永久カレンダーといった伝統的複雑機構の継承者でもある。と、同時にル・ロックルには、もう一つのマニュファクチュールとして、子会社の「オーデマ ピゲ ルノー・エ・パピ」を持ち、そこからは毎時4万3200振動という超ハイビートを可能としたAP脱進機に代表される新たな技術が、創出されてもいる。
完全に独立した時計メゾンだから、マーケティングに頼らない開発至上主義が貫ける。だからオーデマ ピゲのムーブメントは、こんなにも個性豊かだ。

ベーシックな基幹ムーブメントから、超複雑機構搭載キャリバーまで。多彩を極めるオーデマ ピゲの主力現行ムーブメントを一挙公開!

2120/2802 薄型の永久カレンダー
ムーブメントの厚さ(ミリ) 4.0
直径(ミリ) 28.40
石数38
部品数343
最小パワーリザーブ(時間) 40
振動数(Hz) 2.75(=19,800振動/時)
Cal.2120に日・月・曜日表示の永久カレンダーとムーンフェイズを追加。センターローターの永久カレンダーとしては異例の薄さだ。

2120 超薄型自動巻きの傑作!
ムーブメントの厚さ(ミリ) 2.45
直径(ミリ) 28.40
石数36
部品数212
最小パワーリザーブ(時間) 40
振動数(Hz) 2.75(=19,800振動/時)
1967年に完成した世界最薄の自動巻きは、今もセンターローターとしては最薄。振動数をわずかに落とし、最大で約40時間の駆動を可能にした。

2121 初代ロイヤル オーク搭載機
ムーブメントの厚さ(ミリ) 3.05
直径(ミリ) 28.40
石数36
部品数247
最小パワーリザーブ(時間) 40
振動数(Hz) 2.75(=19,800振動/時)
Cal.2120に日付表示を追加。1972年に誕生した初代ロイヤル オークにも搭載された。2012年の復刻モデルにも積まれ中身も再現。

2120/2808 腕時計サイズの均時差表示
ムーブメントの厚さ(ミリ) 5.35
直径(ミリ) 28.40
石数41
部品数425
最小パワーリザーブ(時間) 40
振動数(Hz) 2.75(=19,800振動/時)
Cal.2120をベースに均時差表示を腕時計に初搭載。さらに永久カレンダーとムーンフェイズ、日の出日の入り表示も同時搭載する。

2385 自動巻きクロノの長寿機
ムーブメントの厚さ(ミリ) 5.50
直径(ミリ) 26.20
石数37
部品数304
最小パワーリザーブ(時間) 40
振動数(Hz) 3.00(=21,600振動/時)
自動巻きクロノグラフとしては小さく薄く、多様なサイズのケースに対応する。左右に時・分積算計、6時位置にスモールセコンド。

2325 ハイビートのモダンな設計
ムーブメントの厚さ(ミリ) 3.25
直径(ミリ) 26.60
石数32
部品数219
最小パワーリザーブ(時間) 38
振動数(Hz) 4.00(=28,800振動/時)
APでは数少ない、毎時2万8800振動。ハイビートな分、耐衝撃性は向上する。ロイヤル オーク オフショア オートマティックに搭載。

2885 グランド コンプリカシオン
ムーブメントの厚さ(ミリ) 8.55
直径(ミリ) 31.60
石数52
部品数648
最小パワーリザーブ(時間) 45
振動数(Hz) 2.75(=19,800振動/時)
腕時計用のグランド・コンプリカシオン。3つの複雑機構を積む自動巻きでありながら薄く、搭載モデルは違和感なく着けられる。

2713 丁寧に仕上げた自社クォーツ
ムーブメントの厚さ(ミリ) 2.20
直径(ミリ) 18.79
石数7
部品数―
作動期間(ヶ月) 39
振動数(Hz) 32768
クォーツムーブメントも自社で製作。そのブリッジはコート・ド・ジュネーブで装飾され、輪列も機械式と同じ仕上げが施される。

2907 SQ 表示も特殊なリピーター
ムーブメントの厚さ(ミリ) 7.60
直径(ミリ) 37
石数35
部品数420
最小パワーリザーブ(時間) 72
振動数(Hz) 3.00(=21,600振動/時)
ミニッツリピーターを美しくスケルトン加工に。さらに時針はディスク式としたジャンピングアワー方式で、時刻表示にも凝った。

2889 トゥールビヨン クロノ
ムーブメントの厚さ(ミリ) 8.07
直径(ミリ) 29.90
石数28
部品数295
最小パワーリザーブ(時間) 72
振動数(Hz) 3.00(=21,600振動/時)
手巻きのトゥールビヨンに、コラムホイール制御による精緻な2カウンターのクロノグラフを同時搭載したハイコンプリケーション。

2913 初のコンセプトウォッチ
ムーブメントの厚さ(ミリ) 9.90
直径(ミリ) 35.60
石数29
部品数291
最小パワーリザーブ(時間) 237
振動数(Hz) 3.00(=21,600振動/時)
オーデマ ピゲ ルノー・エ・パピによる漆黒のトゥールビヨンは、ディスク式のGMT表示と、リューズのファンクション切り換え機構も備える。

2908 高速振動で注油も不要!
ムーブメントの厚さ(ミリ) 8.11
直径(ミリ) 39.80
石数33
部品数267
最小パワーリザーブ(時間) 90
振動数(Hz) 6.00(=43,200振動/時)
特殊なアンクル形状により、毎時4万3200振動というハイビートに加え、注油も不要とする21世紀の大発明「AP脱進機」を搭載。

3090 シンプルな小型ムーブ
ムーブメントの厚さ(ミリ) 2.80
直径(ミリ) 21.40
石数21
部品数148
最小パワーリザーブ(時間) 48
振動数(Hz) 3.00(=21,600振動/時)
2針+スモールセコンドのシンプルな手巻きムーブメント。小振りな設計で、ジュール オーデマのレディスモデルなどに使われる。

2924 薄型トゥールビヨン
ムーブメントの厚さ(ミリ) 4.46
直径(ミリ) 31.50
石数25
部品数216
最小パワーリザーブ(時間) 70
振動数(Hz) 3.00(=21,600振動/時)
手巻き式のトゥールビヨンは、厚みをグッと抑えたエキストラフラット。複雑機構の薄型化もオーデマ ピゲの伝統的革新技術だ。

3129 新世代のスケルトン
ムーブメントの厚さ(ミリ) 4.31
直径(ミリ) 26.60
石数38
部品数233
最小パワーリザーブ(時間) 60
振動数(Hz) 3.00(=21,600振動/時)
2011年に発表された、Cal.3120のスケルトン加工タイプ。残された
地板やブリッジにはグレーのPVD加工が施され、モダンな装いだ。

3126/3840 最新自動巻きクロノグラフ
ムーブメントの厚さ(ミリ) 7.16
直径(ミリ) 29.92
石数59
部品数365
最小パワーリザーブ(時間) 55
振動数(Hz) 3.00(=21,600振動/時)
Cal.3120ベースとし、モジュールの追加によってクロノグラフ化。
2007年誕生の自動巻きクロノは、コラムホイール採用の高級機。

5021/2819 超薄型永久カレンダー
ムーブメントの厚さ(ミリ) 3.45
直径(ミリ) 36.10
石数20
部品数247
最小パワーリザーブ(時間) 42
振動数(Hz) 3.00(=21,600振動/時)
手巻きの薄型ムーブメント、永久カレンダーモジュールを載せ、自動巻きよりもさらに1.9ミリも薄い3.45ミリ厚を実現した。

4101 ミレネリー専用ムーブ
ムーブメントの厚さ(ミリ) 7.46
寸法(長径×短径/ミリ) 37.25×32.90
石数34
部品数284
最小パワーリザーブ(時間) 60
振動数(Hz) 4.00(=28,800振動/時)
楕円ケースのミレネリー専用として2011年に誕生した楕円のムーブメント。オフセットした時分針の脇から、テンプが覗く設計に。

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