2018.05.08

【ブランド別キャリバー全部出し】ジュウ渓谷の至宝 AUDEMARS PIGUET オーデマ ピゲ・キャリバーの系譜

複雑機構と薄型で高い技術力を発揮

複雑機構の工房として創業したオーデマ ピゲは、優れたムーブメント開発を伝統とする。今も創業者一族による経営が続く稀有な独立メゾンだから周囲の雑音に煩わされることなく、開発至上主義が貫けるのだ。複雑機構と薄型を得意とし、一方で大きく厚い屈強なキャリバーも開発。多くの傑作を持つ。

では、フォトギャラリー形式で、オーデマ ピゲを代表する10のキャリバーを順に見ていこう。

ちなみに主要10ファミリーの他にも…
自動巻きキャリバー
オーデマ ピゲの基幹キャリバー3120の兄弟機には、スケルトン仕様の3129やそれをWテンプとした3132以外にも、コラムホイール式クロノグラフ・モジュールを載せた3カウンターの3126/3840と2カウンターの3126/3841、日付をインダイヤル式としパワーリザーブ計とムーンフェイズとを追加した3123/3909がラインナップされる。

手巻きキャリバー
永久カレンダーとムーンフェイズ、スプリットセコンド・クロノグラフ、ミニッツリピーターをすべて1つに統合したグランドコンプリカシオン2885まで自動巻きキャリバーでかなえる実力派の名門メゾンだけに、手巻きキャリバーは少ない。直径21.4㎜と小振りな2 針+スモセコの3090、ミネレリー専用の小振りな楕円型5201は、どちらもレディスモデル搭載用がメインだ。

2120
自動巻き最高傑作の1つ
1967年に誕生した超薄型の名機。2.45㎜厚は、今もセンターローターの自動巻きとしては世界最薄を誇る。薄くてもパワフルであり、多くの複雑機構のベースとして使用され、薄型をかなえている。
DATA:自動巻き。直径28.4㎜。36石。パワーリザーブ約40時間。毎時1万9800振動。
代表搭載モデル:ジュール オーデマ・エクストラ シン

2120/2802
超薄型永久カレンダー
2120に日・曜日・月の永久カレンダーとムーンフェイズのモジュールを追加。モジュールも超薄型設計とし、永久カレンダーとしては異例の薄さをかなえた。各表示は4つのインダイヤルで行う設計。
DATA:自動巻き。直径28.4㎜。38石。パワーリザーブ約40時間。毎時1万9800振動。
代表搭載モデル:ジュールオーデマ・パーペチュアルカレンダー

2120/2808
世界初を世界最薄で
2000年、腕時計で初めて均時差表示を搭載した時計史に残る傑作。さらに永久カレンダーとムーンフェイズ、日の出・日の入り表示も同時搭載する超大作だ。やはり2120をベースとし、モジュールも薄型設計。
DATA:自動巻き。直径28.4㎜。41石。パワーリザーブ約40時間。毎時1万9800振動。
代表搭載モデル:ジュール オーデマ・イクエーション オブ タイム

2121
ロイヤル オークの原動力
2120に日付表示を追加。1972年誕生の初代ロイヤル オークに搭載され、それを準える現行モデルにも積む。スポーティなロイヤルオークを、この自動巻きが薄くエレガントにし、大成功へと導いたのだ。
DATA:自動巻き。直径28.4㎜。36石。パワーリザーブ約40時間。毎時1万9800振動。
代表搭載モデル:ロイヤルオーク・エクストラ シン

2325
モダン設計の自動巻き
オーデマ ピゲのキャリバーとしては数が少ない毎時2万8800振動のハイビート機。自動巻きローターの回転軸にはボールベアリングを用いたモダンな設計だ。歩度調整用のテンプのマスロットは、4つ。
DATA:自動巻き。直径26.6㎜。32石。パワーリザーブ約38時間。毎時2万8800振動。
代表搭載モデル:ロイヤル オーク オフショア ブティック限定モデル(2008年製まで)

2385
薄く小さな自動巻きクロノ
コラムホイール式の自動巻きのクロノの長寿命機。比較的小さく薄い設計のため、様々なサイズや形のケースに載せやすい。左右に時・分の積算計。6時位置にスモセコの3カウンター。歩度調整は緩急針。
DATA:自動巻き。直径26.2㎜。37石。パワーリザーブ約40時間。毎時2万1600振動。
代表搭載モデル:ロイヤル オーク・クロノグラフ

3120
自動巻きの新世代主力機
2005年に誕生した、基幹自動巻きキャリバー。薄さではなく耐久性を優先した設計で、テンプのウケを両持ちにするなど、屈強な作りになっている。ボールベアリングが支えるローターは、両方向巻き上げ。
DATA:自動巻き。直径26.6㎜。40石。パワーリザーブ約60時間。毎時2万1600振動。
代表搭載モデル:ロイヤル オーク・オートマティック。ジュール オーデマ・オートマティック

3132
2層のテンプで高精度に
3120のスケルトン仕様3129をベースに、2枚のテンプを同軸に重ねて搭載。Wのテンプの大きな慣性モーメントが、精度を高める。各テンプのひげゼンマイはそれぞれ逆巻きとし、振動時の偏心を減らす。
DATA:自動巻き。直径26.59㎜。38石。パワーリザーブ約45時間。毎時2万1600振動。
代表搭載モデル:ロイヤル オーク・ダブル バランスホイール・オープンワーク

4101
ミネレリー専用キャリバー
横長楕円形を特徴とする「ミネレリー」コレクションのために開発された自動巻き。ケースと同じ楕円形に仕立て、ローターを片側にオフセット。その逆側にはテンプを反転させて置き、文字盤側に見せる。
DATA:自動巻き。サイズ37.25×32.9㎜。34石。パワーリザーブ約60時間。毎時2万8800振動。
代表搭載モデル:ミネレリー 4101

5134
大きく薄い永久カレンダー
現行の永久カレンダーの主力機。日・曜日・月・閏年表示に加え、週表示も備える。ムーンフェイズは125年と317日間調整不要の高精度。そのベース・キャリバーは2120の拡張版で、やはり超薄型仕立てだ。
DATA:自動巻き。直径29㎜。38石。パワーリザーブ約40時間。毎時1万9800振動。
代表搭載モデル:ロイヤル オーク・パーペチュアルカレンダー

<b>2120</b><br> <b>自動巻き最高傑作の1つ</b><br>1967年に誕生した超薄型の名機。2.45㎜厚は、今もセンターローターの自動巻きとしては世界最薄を誇る。薄くてもパワフルであり、多くの複雑機構のベースとして使用され、薄型をかなえている。<br> <b>DATA:</b>自動巻き。直径28.4㎜。36石。パワーリザーブ約40時間。毎時1万9800振動。<br> <b>代表搭載モデル:</b>ジュール オーデマ・エクストラ シン<br>
<b>2120/2802</b><br> <b>超薄型永久カレンダー</b><br>2120に日・曜日・月の永久カレンダーとムーンフェイズのモジュールを追加。モジュールも超薄型設計とし、永久カレンダーとしては異例の薄さをかなえた。各表示は4つのインダイヤルで行う設計。<br> <b>DATA:</b>自動巻き。直径28.4㎜。38石。パワーリザーブ約40時間。毎時1万9800振動。<br> <b>代表搭載モデル:</b>ジュールオーデマ・パーペチュアルカレンダー<br>
<b>2120/2808</b><br> <b>世界初を世界最薄で</b><br>2000年、腕時計で初めて均時差表示を搭載した時計史に残る傑作。さらに永久カレンダーとムーンフェイズ、日の出・日の入り表示も同時搭載する超大作だ。やはり2120をベースとし、モジュールも薄型設計。<br> <b>DATA:</b>自動巻き。直径28.4㎜。41石。パワーリザーブ約40時間。毎時1万9800振動。<br> <b>代表搭載モデル:</b>ジュール オーデマ・イクエーション オブ タイム<br>
<b>2121</b><br> <b>ロイヤル オークの原動力</b><br>2120に日付表示を追加。1972年誕生の初代ロイヤル オークに搭載され、それを準える現行モデルにも積む。スポーティなロイヤルオークを、この自動巻きが薄くエレガントにし、大成功へと導いたのだ。<br> <b>DATA:</b>自動巻き。直径28.4㎜。36石。パワーリザーブ約40時間。毎時1万9800振動。<br> <b>代表搭載モデル:</b>ロイヤルオーク・エクストラ シン<br>
<b>2325</b><br> <b>モダン設計の自動巻き</b><br>オーデマ ピゲのキャリバーとしては数が少ない毎時2万8800振動のハイビート機。自動巻きローターの回転軸にはボールベアリングを用いたモダンな設計だ。歩度調整用のテンプのマスロットは、4つ。<br> <b>DATA:</b>自動巻き。直径26.6㎜。32石。パワーリザーブ約38時間。毎時2万8800振動。<br> <b>代表搭載モデル:</b>ロイヤル オーク オフショア ブティック限定モデル(2008年製まで)<br>
<b>2385</b><br> <b>薄く小さな自動巻きクロノ</b><br>コラムホイール式の自動巻きのクロノの長寿命機。比較的小さく薄い設計のため、様々なサイズや形のケースに載せやすい。左右に時・分の積算計。6時位置にスモセコの3カウンター。歩度調整は緩急針。<br> <b>DATA:</b>自動巻き。直径26.2㎜。37石。パワーリザーブ約40時間。毎時2万1600振動。<br> <b>代表搭載モデル:</b>ロイヤル オーク・クロノグラフ<br>
<b>3120</b><br> <b>自動巻きの新世代主力機</b><br>2005年に誕生した、基幹自動巻きキャリバー。薄さではなく耐久性を優先した設計で、テンプのウケを両持ちにするなど、屈強な作りになっている。ボールベアリングが支えるローターは、両方向巻き上げ。<br> <b>DATA:</b>自動巻き。直径26.6㎜。40石。パワーリザーブ約60時間。毎時2万1600振動。<br> <b>代表搭載モデル:</b>ロイヤル オーク・オートマティック。ジュール オーデマ・オートマティック<br>
<b>3132</b><br> <b>2層のテンプで高精度に</b><br>3120のスケルトン仕様3129をベースに、2枚のテンプを同軸に重ねて搭載。Wのテンプの大きな慣性モーメントが、精度を高める。各テンプのひげゼンマイはそれぞれ逆巻きとし、振動時の偏心を減らす。<br> <b>DATA:</b>自動巻き。直径26.59㎜。38石。パワーリザーブ約45時間。毎時2万1600振動。<br> <b>代表搭載モデル:</b>ロイヤル オーク・ダブル バランスホイール・オープンワーク<br>
<b>4101</b><br> <b>ミネレリー専用キャリバー</b><br>横長楕円形を特徴とする「ミネレリー」コレクションのために開発された自動巻き。ケースと同じ楕円形に仕立て、ローターを片側にオフセット。その逆側にはテンプを反転させて置き、文字盤側に見せる。<br> <b>DATA:</b>自動巻き。サイズ37.25×32.9㎜。34石。パワーリザーブ約60時間。毎時2万8800振動。<br> <b>代表搭載モデル:</b>ミネレリー 4101<br>
<b>5134</b><br> <b>大きく薄い永久カレンダー</b><br>現行の永久カレンダーの主力機。日・曜日・月・閏年表示に加え、週表示も備える。ムーンフェイズは125年と317日間調整不要の高精度。そのベース・キャリバーは2120の拡張版で、やはり超薄型仕立てだ。<br> <b>DATA:</b>自動巻き。直径29㎜。38石。パワーリザーブ約40時間。毎時1万9800振動。<br> <b>代表搭載モデル:</b>ロイヤル オーク・パーペチュアルカレンダー<br>