2018.05.23

旧ロゴモデルが急増!徹底的なレトロ路線のモンブラン【博士と助手の新作時計 2018 ガチンコ対決!】

昨年に続き、傘下に収めるミネルバ社の歴史をフィーチャー。
同社の時計を愛用した登山家たちに、新作でオマージュを捧げた。

博士「北極と南極の上空から俯瞰」

モンブラン 1858 ジオスフェール リミテッドエディション 1858
2つの地図は上は反時計回り、下は時計周りに24時間で1周し、その周囲のインデックスで各タイムゾーンを読み取る仕掛け。9時位置には第2時間帯表示も装備。限定1858本。自動巻き。径42㎜。ブロンズケース。カーフストラップ。71万円。6月発売予定。

右/ストラップごと通すブンドストラップは裏蓋を見せる。左/立体的な地図。

助手「経年変化を楽しむクロノ」

モンブラン 1858 オートマティック クロノグラフ
レイルウェイで取り囲む2つのインダイヤルが表情豊か。その針はフラットでギラリとした仕上がりに。ラグも細身のロングホーンで、レトロな意匠が随所に行きわたる。自動巻き。径40㎜。ブロンズケース。カーフストラップ。56万5000円。6月発売予定。

右/裏蓋にはモンブランの姿とピッケルが。左/風防はボックス型。ラグは強く曲げられフィット感を高めている。

ワールドタイマーとクロノをブロンズに

助手 今年は傘下に置くミネルバ・マニュファクチュールの創業160周年だそうです。その歴史をフィーチャーした新作は、モンブランの旧ロゴをダイヤルに掲げたレトロなデザインが印象的です。

博士 ミネルバがかつて得意とした山岳時計が、今年のテーマだ。この「モンブラン 1858 ジオスフェール リミテッドエディション 1858」は、ダイヤルの上下に北半球と南半球の地図を置き、7大陸最高峰制覇の偉業を達成した登山家たちを讃えている。

助手 なるほど、だから旧ロゴの新作の裏蓋にはモンブランの姿とピッケルが刻まれているんですね。その中でも、ブロンズ製の2カウンター・クロノに私は惹かれました。ダイヤルや針の造作も、まるで本当のヴィンテージ時計のよう。

博士 そのデザインは、ミネルバのDNAだ。私が推す〝ジオスフェール〟も、ブロンズ製でベゼルや針などはかつてのミネルバから引用している。その外観はクラシックだが、機械は新開発。2つの地図はそれ自体が回転するワールドタイマーになっていて、南北両半球の時間が一目瞭然だ。

商品の問い合わせ/モンブラン コンタクトセンター Tel.0120-39-4810

[時計Begin 2018 SPRINGの記事を再構成]
写真/岸田克法 文/髙木教雄 構成/市塚忠義