2018.06.19

トノウケースをガラリと変えるクストスの豊富な仕上げバリエーション【博士と助手の新作時計 2018 ガチンコ対決!】

ケース加工技術に長けるクストスは、造形で多彩な表現力を発揮。
さらにマグネットを活用したという“謎”の新ムーブも登場した。

博士「モノトーンで純化した造形美」

チャレンジ ギュスターヴ エッフェル
真上から見たエッフェル塔を文字盤とケースに留める。その姿がモノトーン仕立てで、より印象的に。自動巻き。ケース53.7×41㎜。SSケース。クロコダイル+アルカンターラストラップ。予価155万円。3月発売予定。

ケースサイドまでエッフェル塔の塔脚モチーフを立体的に刻む。カーブしたケースのフォルムが流麗で柔らか。リューズ先端の造作も凝る。

助手「主役のスモセコに秘密あり!」

チャレンジ ジェットライナー プティ セコンド
タービン状の赤いスモセコの下に見えるギアは、磁石を押さえバネの代わりに。機械式の大敵を味方につけ、高精度化が図られた。自動巻き。ケース53.7×41㎜。SSケース。ラバーストラップ。予価118万円。今夏発売予定。

磁力を利用した新ムーブは、裏側からも磁石の姿は見えない。ムーブが磁気帯びしない理由は、現在特許出願中で秘匿。

造形力と機械に新味が

博士 ブラック×シルバーで登場した恒例のエッフェル塔モチーフが、かなりカッコ良かった。黒いケースはサテンで仕上げ、深い色合いがいい。

助手 「チャレンジ ジェットライナープティ セコンド」のタービンを模した真っ赤なスモセコの造形美は秀逸でしたよ。センターセコンドの機械をスモセコに改良し、その駆動ギアを板バネではなく磁石の力で押さえているとか。不思議な新機構も興味をそそります。

商品の問い合わせ/フランク ミュラー ウォッチランド東京 Tel.03-3549-1949

[時計Begin 2018 SPRINGの記事を再構成]
写真/岸田克法 文/髙木教雄 構成/市塚忠義