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2019.03.22
【2018 時計グランプリ】ダイバーズウォッチ部門は良心的価格帯が超豊作!
ダイバーズ部門グランプリ
良心的価格にとどめたダイバーズが超豊作だった今年。中でもオメガは「この価格で出すのはズルい!」との声が上がる圧巻のコスパ度で名門の貫禄を見せつけていた。
オメガ シーマスターダイバー300Mマスター クロノメーター
講評 ▶ 吉田 巌
大幅な性能UPに加えて懐かしの波模様の復活も高評価
本格ダイバーズを街使いすることが当たり前の昨今だが、先鞭をつけたのがこのシリーズ。映画でジェームズ・ボンドが着用したこともあり、ʼ90年代はお洒落ダイバーズの代表格だった。今作は、シリーズ誕生25周年に相応しく、メカも外装も格段と進化。一方初代からのアイコンであった文字盤の波模様を復活させ、かつてこのモデルに憧れた者の心を刺激したのもよい。自動巻き。径42㎜。SSケース&ブレス。300m防水。52万円。お問い合わせ先:オメガお客様センター
基本デザインは従来モデルを踏襲するものの、文字盤とベゼルには艶やかなセラミックを採用。レーザーで目盛りや波模様を彫り込んだ。しかもベゼルの目盛りはエナメル仕上げとじつに手の込んだ作りだ。シリーズで初めてマスター クロノメーター認定ムーブメント(Cal.8800)を搭載し、圧倒的な高精度と高耐磁性をかなえたのも魅力。
決定! 2018 時計グランプリ
ダイバーズ部門ノミネートモデル

グラデ文字盤も’70sテイストを高める
BLANCPAIN(ブランパン)
フィフティ ファゾムス バチスカーフ デイ・デイト 70s
植字バーインデックスの外側にアラビア数字の分目盛りを置く意匠は’70年代モデルを再現。限定500本。自動巻き。径43㎜。SSケース。カーフストラップ。300m防水。125万円。お問い合わせ先:ブランパン ブティック銀座

青のセラミックでスペシャル感アップ
BREITLING(ブライトリング)
スーパーオーシャン ヘリテージⅡ 42 ジャパンエディション
精悍な黒文字盤と青のセラミックベゼルを合わせ、よりスタイリッシュな印象とした日本限定仕様。Cal.B20搭載。自動巻き。径42㎜。SSケース&ブレス。200m防水。53万円。お問い合わせ先:ブライトリング・ジャパン

モダンな艶気も薫る都会顔ダイバーズ
TISSOT(ティソ)
ティソ シースター1000 オートマティック
セラミックベゼルをセットしたスリムなケースに、80時間駆動のパワーマティック80搭載。自動巻き。径43㎜。SSケース。ラバーストラップ。30気圧防水。8万円。お問い合わせ先:ティソ/スウォッチ グループ ジャパン

昔の潜水道具を彷彿させる風格
BELL & ROSS(ベル&ロス)
BR 03-92 ダイバー ブロンズ
’17年に登場した角型BR初のダイバーズのケース&ベゼルを、ブロンズ化。経年変化が楽しい。限定999本。自動巻き。42×42㎜。ブロンズケース。カーフストラップ。300m防水。52万円。お問い合わせ先:オールブルー

ヴィンテージ感がより濃密に
LONGINES(ロンジン)
ロンジン レジェンドダイバー
’60sスタイルを踏襲する、人気のクラシックダイバーズに追加された小径モデル。よりヴィンテージ感が強く、スーツとも一層好相性。自動巻き。径36㎜。SSケース&ブレス。30気圧防水。28万6000円。お問い合わせ先:ロンジン

500m防水をかなえた10万円台ダイバーズ
EPOS(エポス)
スポーティブ ダイバー Ref.3441 ABLM
マットセラミックにポリッシュの目盛りが立体的に突き出る凝ったベゼルの造作が秀逸。ヘリウム排出バルブ装備。自動巻き。径43㎜。SSケース&ブレス。500m防水。12万8000円。お問い合わせ先:ユーロパッション
高コスパ機がひしめく中オメガの完成度が際立った
髙木 この部門はオメガの「シーマスター ダイバー300M マスター クロノメーター」が圧勝の気がする。
中里 結論はまだ早いです(笑)。
柴田 ブランパンも良かったですね。特徴的なダブルインデックスにデイデイト表示をうまく溶け込ませていた。グラデーションダイヤルも’70年代っぽいレトロ感を盛り上げていて好感。
髙木 すごい人気で、もうほとんど在庫がないそうだよ。
まつあみ ベル&ロスも面白いと思ったけど。2017年に出たモデルのブロンズ版。
市塚 昔の潜水具を彷彿とさせる佇まい。使うほど緑青が浮き出て、さらに迫力ある外観になりそうです。
岸田 ブライトリングのジャパンエディションもきれいでしたね。
吉田 チューダーのキャリバーがベースのB20が入ったやつですよね。
島津 チューダーって呼び方、昔から時計を見てきた人には懐かしいよね。
松山 ロンジンの「レジェンドダイバー」は径を小さくしてきた。ヴィンテージ感がさらに増して僕は好きだなぁ。
市塚 オリジナルに近いサイズになりましたからね。
吉田 もともとクラシックなスーツに馴染むモデルだけれど、小ぶりとなったことでますますファッション対応力が上がった気がする。値段も手頃。
市塚 プライス面で言えば、ティソやエポスもすごく頑張ってます。前者は30気圧防水、後者は500m防水と性能面も申し分なし。
松山 ダイバーズはもうこれで十分だと思わせてしまうね。
柴田 それにしても今年はコストパフォーマンスに優れたダイバーズが目立つ。ノミネートモデルを見渡しても100万円超えはブランパンのみです。
髙木 その中でもオメガのお得感は際立つ。文字盤とベゼルはセラミックで、ベゼルの目盛りはエナメル。そして搭載ムーブメントは1万5000ガウスのマスター クロノメーターだよ。ヘリウムエスケープバルブも新設計だし、これで50万円台は絶対破格!
島津 個人的に文字盤の波模様は、個性的で好みだな。
まつあみ 「シーマスター ダイバー」と言えばこの文字盤、という人は多いでしょう。オンオフ兼用できるデザインですね。
髙木 レーザー加工がかなり感動的。僕も、この模様、結構好き。
市塚 いずれにしろ’90年代に絶大な人気を博したデザインですし、懐かしいと感じる時計ファンは多いと思いますよ。ダイバーズ=ブルーのイメージを打ち立てたのも本シリーズの功績。
中里 そういえば僕の友人もこれの初代を大学の頃に買ってたなぁ。髙木さんがフライングで発言しましたが、圧倒的なコスパに加え、’90年代リバイバルな時代の気分ともリンクしていますし、本部門はオメガで決まりですね。