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2019.06.08
オーデマ ピゲの完全なる新コレクションを解説【博士と助手の新作トークSHOW】
完全なる新コレクションは見れば見るほど発見あり!
昨年、2020年以降のSIHH不参加を発表。ラストイヤーを飾ったのは、ブランニューのコレクションだった。今までのオーデマ ピゲにはなかったコンテンポラリー・クラシックな外観に、渾身の新キリバーが潜む。
丁寧にディテールを重ねメゾンの新境地を開く
博士 ちょっと意表を突かれた。SIHH出展最後の年に、新しいコレクションをぶつけてくるとは。
助手 「CODE 11・59バイ オーデマ ピゲ」ですね。オーデマ ピゲの新コレクションの誕生は、ロイヤル オーク オフショア以来となる、なんと約四半世紀ぶり!
博士 スリムな針、バーとアラビックの植字インデックスを置いたダイヤルはクラシカル。ベゼルも薄く古典的だ。対してダイヤル外周には大きな段差を設けて幅広のミニッツカウンターを置いたり、ラグは大きく長く設えるなどモダンでスポーティな要素も併せ持つ。さらに一見すると丸型だけどミドルケースは八角形と、実に多様なディテールが織り込まれている。
助手 サファイアクリスタルも内側はドーム型、表面は6 – 12時方向のカーベックスというダブルカーブで、縦に傾けると光の屈折で楕円がいくつも浮かんで見えます。
博士 新開発の3針自動巻きキャリバー4302も、素晴らしい。直径32㎜の大型で、毎秒8振動ながら70時間駆動を実現している。
助手 クロノグラフも新開発です。自社製では初の一体型で、かつ初のフライバックを装備。リセットハンマーを分割可動式にして、リセット時とフライバック時の操作感と耐久性とを高めています。
博士 3針とクロノのダイヤルは、ラッカーを8層重ね、質感が見事だ。外装の仕上がりも機構も、名門らしく完璧。SIHH最後の年を飾るに、まさにふさわしい。
最新ムーブメント3種を含む全13モデル!
CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ・オートマティック
新開発Cal.4302を搭載したベーシック機。ラッカーを重ねたダイヤルは、艶やかな乳白色を浮かべる。ラグはベゼル側に溶接され、裏蓋側はわずかに浮く。ブティック限定。自動巻き。径41㎜。18KPGケース。アリゲーターストラップ。280万円。発売中。お問い合わせ先:オーデマ ピゲ ジャパン
正面からは分からない湾曲ガラスの効果!
CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ・クロノグラフ
フライバッククロノCal.4401を初搭載。分割式リセットハンマーは、フライバックの際の挙動を安定させる。垂直クラッチ+コラムホイールで、針飛びを解消し、操作感も心地よい。ブティック限定。自動巻き。径41㎜。18KPGケース。アリゲーターストラップ。445万円。発売中。
本誌厳選「 こっちも気になる!」
新ムーブメントでより高性能に
ロイヤル オーク
オートマティック
新型Cal.4302搭載の新作。駆動時間や耐久性が既存のCal.3120より優れ、高精度も得やすい。ブルー文字盤はブティック限定。自動巻き。径41㎜。SSケース&ブレスレット。予価200万円。6月発売予定。
朗々と美しい音色で時を知らせる
CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ
ミニッツリピーター・スーパーソヌリ
一見するとスモールセコンドモデルだが、裏蓋を反響盤としたリピーター搭載機。ブティック限定。手巻き。径41㎜。18KWGケース。アリゲーターストラップ。価格要問い合わせ。発売中。
透明感と重厚感とが複雑機構で調和
CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ
トゥールビヨン・オープンワーク
円弧が重なる軽やかなスケルトン仕様をブラックに染めることで、重厚感も持たせた。ブティック限定。手巻き。径41㎜。18KPGケース。アリゲーターストラップ。価格要問い合わせ。発売中。
ダイヤル全体に星空が広がるかのよう
CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ
パーペチュアルカレンダー
メゾンが誇る超薄型永久カレンダーをアベンチュリン製のダイヤルに収めた。月相ディスクも同素材に。ブティック限定。自動巻き。径41㎜。18KPGケース。アリゲーターストラップ。775万円。発売中。
[時計Begin 2019 SPRINGの記事を再構成]
写真/岸田克法 文/高木教雄 構成/市塚忠義