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2019.06.17
カルティエの2019新作はスケルトン仕様のダブル主演!?【博士と助手の新作トークSHOW】
サントスファミリー増強、トノーケースにもフォーカス
本格的腕時計の始祖「サントス」コレクションは、素材や機構、カラーリングで多様性が一層広がった。「カルティエ プリヴェ」コレクションからはトノー型にフォーカス。メゾンの時計製作の歴史を再認識する。
スケルトンで魅惑するサントスと新生トノー
博士 昨年登場した新コレクション「サントス ドゥ カルティエ」が、今年も新作の主役だったね。
助手 ダブル主演だったと言って欲しいですね。「カルティエ プリヴェ」のトノー型も見事です。
博士 サントスの新作は、新色のダイヤルに、新型モジュールのクロノグラフと、多彩だった。中でも、ケースをADLCで黒に染めた“スケルトン”に興味がそそられた。ローマ数字だけを残し、それを地板とするのは既存と同じだが、そこにブラック系のスーパールミノバを施しているのが新しい。暗闇でローマ数字と針がグリーンに光り、浮かび上がる仕掛けだ。
助手 トノーも新型のスケルトンムーブを搭載しています。上下2つのダイヤルを持つ2タイムゾーンです。以前あった同様の機構はムーブメントを2つ備えていましたが、新作は1つで上下異なるタイムゾーン表示に進化させました。
博士 既存機能の進化で言えば、サントスのクロノグラフも面白い。リューズにスタート&ストップボタンを組み込み、リセットボタンは9時位置とした左右対称配置だ。
助手 サントスのファミリーでは、「サントス デュモン」も刷新されましたね。精悍なビス留めベゼルになった一方で、ケースはスタイリッシュな薄型でした。
博士 薄くできるクォーツの利点をうまく生かした良作だ。ダイヤルもかなりスッキリとした印象になっていて、価格的にもこなれている。デイリーユースに最適だ。
暗くなると顔つきが変わる!
サントス ドゥ カルティエ スケルトン
黒よりもダークグレーに近い外装。針もこのモデル専用のグレースチール製に。グリーンの夜光も鮮明。手巻き。幅39.8㎜。SSケース(ADLC加工)。アリゲーターストラップ(替えストラップ付属)。予価275万円。6月発売予定。お問い合わせ先:カルティエカスタマー サービスセンター
デュアルタイムのスケルトン!
カルティエ プリヴェ トノー スケルトン デュアル タイムゾーン
裏側に一直線に配置した輪列を見せる。上のリューズは巻き上げと針合わせ用、下側はボタンで押す度に下の時針が1時間刻みでジャンプし、第2時間帯に合わせられる。限定100本。手巻き。ケース52.4×29.8㎜。18KPGケース。アリゲーターストラップ。予価705万円。9月発売予定。
本誌厳選「 こっちも気になる!」
自社製薄型手巻きムーブ搭載
カルティエ プリヴェ
8.8㎜厚の薄型ケースに新Cal.1917MCが潜む。ローマ数字はレリーフで浮かび上がらせた。限定100本。手巻き。ケース46.1×26.2㎜。Ptケース。アリゲーターストラップ。予価282万円。9月発売予定。Photo: (c) Cartier
シルバー×黒のバイカラー
サントス ドゥ
カルティエ クロノグラフ
リューズ同軸と左側というボタン配置が新鮮。大型ケースを黒で引き締めた。自動巻き。幅43.3㎜。SSケース(ADLC加工)。ラバーストラップ(アリゲーターストラップ付属)。予価97万円。4月発売予定。Photo: (c) Cartier
サントス流薄型ドレスウォッチ
サントス デュモン
クォーツの搭載で7.3㎜厚の薄型に。レイルウェイを外側に移し、ローマ数字もスリムになった。クォーツ。幅31.4㎜。SS+18KPGケース。アリゲーターストラップ。予価66万円。4月発売予定。Photo: (c) Cartier
青からブルーグレーへと変化
サントス ドゥ
カルティエ
新色ダイヤルは、ブルーグラデーション。鮮やかさとシックさとを融合させた。日付ディスクも黒に。自動巻き。幅39.8㎜。SSケース&ブレスレット(アリゲーターストラップ付属)。74万円。発売中。Photo: (c) Cartier
[時計Begin 2019 SPRINGの記事を再構成]
写真/岸田克法 文/高木教雄 構成/市塚忠義