2021.02.25

100~199万円台時計グランプリに「グランドセイコー メカニカルハイビート36000 80Hours SLGH003」が輝く!

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あらゆるスペックがパワーアップ
22年ぶりの完全新設計

60周年のグランドセイコーが、グランプリを獲得。決め手は、新キャリバー9SA5の完成度の高さだ。革新的脱進機とフリースプラング、巻き上げひげで、高効率かつ高精度を実現し、GSの新時代を開く。

実力伯仲の8作から一歩抜きん出た新キャリバー

ここからが、いわゆる高級時計の価格帯となり、時計界の今の潮流を感じさせる8本のノミネートとなった。

うち新コレクションは、フレデリック・コンスタントとパルミジャーニ・フルリエの2本。いずれもストラップやブレスレットとケースとの一体化を図ったデザインを特徴とする。これらは昨年、各社から登場したブレスレット一体型のスポーツウォッチの潮流にある新作。

その元祖であるオーデマピゲのロイヤルオークの34ミリという小ぶりなサイズ感は、ジェンダーレスな今の時代を象徴する。またジラール・ペルゴのアブソルートは、ストラップとの調和を図ったケースを新素材で仕立て、新味を発揮した。

復刻という、すでに1カテゴリーを形成する潮流に一石を投じたのがオメガだ。スピードマスター第3世代がモチーフの外観だけに留まらず、当時搭載していたムーブメントまでも再現してみせたのだ。しかも限定ではなく、レギュラー化したことも、高評価だった。

一方ジャガー・ルクルトは、21世紀の時計界を語る上で欠かせないシリコン製脱進機の採用で、ムーブメントを進化させた。コンプリートカレンダーのモジュールも新設計であり、特殊なポインターデイトに注目が集まった。

2モデルがエントリーされたグランドセイコーは、どちらも新型ムーブメントを搭載する。5日巻きのスプリングドライブとメカニカルハイビートである。機構は異なるが、薄型という時代の要請に応えた設計となっている。

とりわけメカニカルハイビートのキャリバー9SA5は、まったく新しいデュアルインパルス脱進機の開発で、今年の話題をさらった。その優れた革新性と独創性は、この価格帯では抜きん出ており、世界的な評価も既に高く、文句なしのグランプリ獲得となった。

グランプリモデル
グランドセイコー
GRANDSEIKO
メカニカルハイビート36000 80Hours SLGH003

新脱進機はまさに大発明!(高木)

 

機械も外観も新たにし60周年の節目を祝す
グランドセイコーブルーのダイヤルに、新キャリバー9SA5が潜む。サテンの平面を設えたベゼルや大型の針とインデックスなど、外観でも新境地を開いた。60年にわたるGSの革新のまさに集大成。限定1000本。自動巻き。径40㎜。SSケース&ブレスレット。100万円。問い合わせ:セイコーウオッチお客様相談室

 

受賞の理由

①新型の脱進機を開発

②10振動で80時間駆動

③薄型のムーブメント

テンプの振り座に備わる第3の爪石がガンギ車を打つ、高効率なデュアルインパルス脱進機を新開発。理論上の携帯精度も格段に高まる。

 

2 つの香箱を並列で搭載。毎秒10振動のハイビートでありながら、80時間の長時間駆動を実現した。実用性の追求が、GSらしい。

 

ローターを一段下げて設置する設計とし、自動巻きの薄型化に成功。裏蓋側に下げて設置できるため、重心が低くなり装着感を高める。

 

この価格帯の見どころ

オーバー100万円のアッパーレンジは、選択肢がかなり広がる。ノミネートされた8 モデルは、どれも自社製ムーブメントを搭載。クロノグラフや永久カレンダーのような複雑機構も登場し、デザインとメカニズムの両面が評価の対象に。

スポーティさとクラシカルを融合
フレデリック・コンスタント
ハイライフ パーペチュアルカレンダー マニュファクチュール

自社製永久カレンダーを、ストラップ一体型の新ケースに搭載。クラシカルモダンな1本。自動巻き。径41㎜。SSケース。アリゲーターストラップ(ラバーストラップ付属)。105万円。問い合わせ:フレデリック・コンスタント相談室

薄型自動巻きで装着感も向上!
グランドセイコー
SLGA001/スポーツコレクション スプリングドライブ 5Days

5日巻きの新型スプリングドライブを600m飽和潜水対応に。限定700本。自動巻きスプリングドライブ。径46.9㎜。チタンケース&ブレスレット(シリコンストラップ付属)。115万円。問い合わせ:セイコーウオッチお客様相談室

月をジャンプするポインターデイト
ジャガー・ルクルト
マスター・コントロール・カレンダー

定番コンプリートカレンダーのディテールを見直し、エレガントに洗練。ポインターデイトは、月を隠さぬよう15日と16日の間を広げた。自動巻き。径40㎜ 。SSケース。カーフストラップ。118万円。問い合わせ:ジャガー・ルクルト

NASAが認めた名作キャリバー
オメガ
スピードマスター ムーンウォッチ 321 ステンレススティール

昨年復活を果たした月面に至ったスピマスが搭載していた名機Cal.321に、待望のSSケースモデルが登場。ロゴも、旧タイプを使用する。手巻き。径39.7㎜ 。SSケース&ブレスレット。151万円。問い合わせ:オメガお客様センター

軽量素材仕立てのオールブラック
ジラール・ペルゴ
ロレアート アブソルート クリスタルロック

カーボンとグラスファイバーとを積層させて固めた新素材は、マーブル状の質感。重量はわずか94gと超軽量。限定100本。自動巻き。径44㎜ 。カーボンケース。ラバーストラップ。187万円。問い合わせ:ソーウインドジャパン

ジェンダーレスな時代に沿った進化
オーデマ ピゲ
ロイヤル オーク オートマティック

メゾンのアイコンに初の34㎜ 自動巻きが登場。小ぶりなケースは、ジェンダーレスで使える。針と植字インデックスは、WGで上質に仕立てた。自動巻き。径34㎜ 。SSケース&ブレスレット。190万円。問い合わせ:オーデマ ピゲ ジャパン

ブレス一体型のデイリーウォッチ
パルミジャーニ・フルリエ
トンダ GT

幅広に仕立て直したラグとブレスのリンク形状とを調和させ、一体化。ギョーシェのダイヤルに、ビッグデイトが備わる。限定250本。自動巻き。径42㎜ 。SSケース&ブレスレット。167万円。問問い合わせ:パルミジャーニ・フルリエ

<b>スポーティさとクラシカルを融合<br>フレデリック・コンスタント<br>ハイライフ パーペチュアルカレンダー マニュファクチュール</b><br>自社製永久カレンダーを、ストラップ一体型の新ケースに搭載。クラシカルモダンな1本。自動巻き。径41㎜。SSケース。アリゲーターストラップ(ラバーストラップ付属)。105万円。<strong>問い合わせ:</strong>フレデリック・コンスタント相談室
<b>薄型自動巻きで装着感も向上!<br>グランドセイコー<br>SLGA001/スポーツコレクション スプリングドライブ 5Days</b><br>5日巻きの新型スプリングドライブを600m飽和潜水対応に。限定700本。自動巻きスプリングドライブ。径46.9㎜。チタンケース&ブレスレット(シリコンストラップ付属)。115万円。<strong>問い合わせ:</strong>セイコーウオッチお客様相談室
<b>月をジャンプするポインターデイト<br>ジャガー・ルクルト<br>マスター・コントロール・カレンダー</b><br>定番コンプリートカレンダーのディテールを見直し、エレガントに洗練。ポインターデイトは、月を隠さぬよう15日と16日の間を広げた。自動巻き。径40㎜ 。SSケース。カーフストラップ。118万円。<strong>問い合わせ:</strong>ジャガー・ルクルト
<b>NASAが認めた名作キャリバー<br>オメガ<br>スピードマスター ムーンウォッチ 321 ステンレススティール</b><br>昨年復活を果たした月面に至ったスピマスが搭載していた名機Cal.321に、待望のSSケースモデルが登場。ロゴも、旧タイプを使用する。手巻き。径39.7㎜ 。SSケース&ブレスレット。151万円。<strong>問い合わせ:</strong>オメガお客様センター
<b>軽量素材仕立てのオールブラック<br>ジラール・ペルゴ<br>ロレアート アブソルート クリスタルロック</b><br>カーボンとグラスファイバーとを積層させて固めた新素材は、マーブル状の質感。重量はわずか94gと超軽量。限定100本。自動巻き。径44㎜ 。カーボンケース。ラバーストラップ。187万円。<strong>問い合わせ:</strong>ソーウインドジャパン
<b>ジェンダーレスな時代に沿った進化<br>オーデマ ピゲ<br>ロイヤル オーク オートマティック</b><br>メゾンのアイコンに初の34㎜ 自動巻きが登場。小ぶりなケースは、ジェンダーレスで使える。針と植字インデックスは、WGで上質に仕立てた。自動巻き。径34㎜ 。SSケース&ブレスレット。190万円。<strong>問い合わせ:</strong>オーデマ ピゲ ジャパン
<b>ブレス一体型のデイリーウォッチ<br>パルミジャーニ・フルリエ<br>トンダ GT</b><br>幅広に仕立て直したラグとブレスのリンク形状とを調和させ、一体化。ギョーシェのダイヤルに、ビッグデイトが備わる。限定250本。自動巻き。径42㎜ 。SSケース&ブレスレット。167万円。問<strong>問い合わせ:</strong>パルミジャーニ・フルリエ

 

選定員はこの人!

ライター 高木教雄

Profile
1962年愛知県生まれ。時計を中心に、建築、インテリアなどを取材対象とし、時計専門誌やライフスタイルマガジンで執筆。

量産型では極めて異例の独自の新型脱進機

デュアルインパルス脱進機は、スイスレバー式脱進機とデテント脱進機とのハイブリッドであり、それぞれの長所が融合された、まさしく大発明です。近年、他社からも独自の脱進機がいくつか登場していますが、量産を可能とし、この価格帯で実現した例は稀で、高く評価できます。

 


[時計
Begin 2021 WINTERの記事を再構成]

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