2021.06.11

“小さくなったビッグ?”IWCの「ビッグ・パイロット・ウォッチ43」 の着け心地をレポート

編集長が新作を着けてみた! そのインプレッションとは?

“小さくなったビッグ?”IWCの「ビッグ・パイロット・ウォッチ43」 の着け心地をレポート

4月に発表されたIWCの新作時計「ビッグ・パイロット・ウォッチ43」を2週間ほどお借りする機会をいただきましたので、その使い心地をレポート。

IWCのアイコン的存在の「ビッグ・パイロット・ウォッチ」が2021年フルリニューアル。これまでの46㎜ケースから、この度43㎜へとちょっと小径化。日付表示を外し、中3針としたダイヤルはオリジンのDNAを蘇らせたもので、1940年に生まれた初代「ビッグ・パイロット・ウォッチ52T.S.C.」の意匠がベースとなっています。

これまでの46㎜は確かに日本人には大きすぎ?な印象はありましたが、この43㎜は実際に着けてみると結構実用的。人間工学的に基づきデザインされているとのことで、大きさを感じさせない心地良さがありますね。

よりシンプルで直感的に分かる視認性と大きな円錐形のリューズの操作性は、パイロット・ウォッチとしての真骨頂。極めてシンプルな印象ですが、じつは現代的で、ユーザーの使い勝手をよく考えた機能が追加。それが「EasX-CHANGEシステム」です。

工具は一切なくてもベルト交換がほんの数秒で出来るんです! ベルト裏側のIWCと刻印された細いバー部分を押すことでカチっと外れて、別売りのベルトと容易に変身が可能。SSブレス、ネイビーのラバーベルト、ブルーのカーフスキンベルトの3種類を着こなしによって変幻自在に楽しめます。

お借りしたのは、私自身が一番好きな色“ブルー”の文字盤。この鮮やかなサンレイブルーがいいんです! ベルトを変えて私なりに3通りの着こなしでトライ。

着けこなし例①【スーツに合わせて】

文字盤がネイビーなので、ネイビースーツに抜群に合いますね。このサンレイブルーの輝きに品があるのでドレッシィーな装いに使えます。夏場のビジネスシーンでは汗に強いSSブレスは実用的なのも◎。

着けこなし例②【+デニムでラフに】

ブルー文字盤はブルーデニムにももちろん相性抜群。その場合はカーフスキンのベルトにチェンジしてみました。白い太目のステッチ入りなので男っぽく無骨な着こなしに使えそうですね。

着けこなし例③【夏のリゾート風に】

こんなご時世なのでリゾートには行けてませんが、ブルーのラバーベルトは海や川など夏らしいリゾートシーンで映えそうですね。

実際に着けてみて、ベルトを替えた印象ですが、時計はTPOに合わせて何本かを合わせるというのが紳士の基本ですが、この着脱システムによって飽きずに使える“一石三鳥”にもなる素晴らしい時計だと感動しました!

ビッグ・パイロット・ウォッチ43

搭載ムーブメントは自社設計・製造のCal.82100。自動巻き。径43㎜。SSケース&ブレスレット。10気圧防水。60時間パワーリザーブ。118万2500円。別売りのネイビーのラバーベルト3万7400円、ブルーのカーフスキンベルト3万3000円。

お問い合わせ:IWC Tel.0120-05-1868
(写真・文/大野  陽)