2021.07.02

やっぱり小ぶりな時計はつけやすい!? 超定番のサイズダウン

やっぱり小振りな時計は着けやすい!?
超定番のサイズダウン

復刻時計ブームもあってか、ここ5年ほど腕時計は小型化する傾向にあった。そして今年「、エクスプローラー」の一新で小径化は大きな潮流になりそうだ。

両方向に揺れ動く 21世紀の時計サイズ

2000年代初頭、腕時計は、特にスポーツウォッチは、より大きく力強く存在感を増す傾向にあった。ロレックスの「エクスプローラー」も、2010年のリニューアルでからへと生まれ変わった。これが、その後のデカ厚時計ブームに拍車をかけることとなる。そして時を経て、大型ケースがトレンドから一つのカテゴリーとして定着すると、一転して2015年ごろから小振りなケースが各社から登場し始める。その多くはクラシック系だが、近年はスポーツウォッチにも波及。それを象徴するのが、やはりエクスプローラーだった。前回の一新からちょうど20年の時を経て登場した新エクスプローラーは、36mmへと原点回帰したのだ。

前作の39mmも現代では小振りな部類。それより3mm小さいオリジナルサイズとなったケースは、昔からのファンには懐かしく大歓迎され、若い時計ファンの目には新鮮に映るであろう。定番モデルの小径化は今年、デカ厚ブームの急先鋒だったパネライ、そして大型であることをモデル名に掲げるIWCの「ビッグ・パイロット・ウォッチ」でも試みられている。さり気なく高級感に装う控えめな美学が、今の時代にふさわしい。

ロレックス エクスプローラー×36mmの新ケース

①原点回帰のサイズ

②新 世 代 ムーブメント

③シリーズ初のコンビ

36mmは1953年の初代から2010年に行われた前回の一新まで続いたオリジナルサイズ。また新世代ムーブメント3230を搭載。さらに36mmへの回帰以上に驚かされたのは、シリーズ初のロレゾール(コンビ)の登場。高級感が増し、エレガントなバイカラーが際立つ。

[39mm → 36mm]

ロレックス
ROLEX
オイスター パーペチュアル エクスプローラー

サイズのトレンドはいつもこのモデルから

サイズダウンの傾向を象徴する新作。ダイヤルも光沢のあるブラックラッカーになった。その深みのある黒にゴールドのインデックスと針が際立っている。艶やかな鏡面仕上げのYGベゼルが、実に華やか。約70時間駆動の最新Cal.3230の搭載で、より使いやすい。自動巻き。径36mm。SS+18KYGケース&ブレスレット。100m防水。114万2900円。問日本ロレックス

サイズダウンした定番モデル

[39mm → 36mm]

ノモス‌グラスヒュッテ
NOMOS Glashütte
タンジェント スポーツ JP Limited

初代”スポーツ”を日本の要望で限定復刻

2001年誕生の高防水モデルの姿とサイズを再現。ブレスと組み合わせた。限定35本。手巻き。径36.5mm。SSケース&ブレスレット(テキスタイル ストラップ付属)。10気圧防水。31万9000円。発売中。問い合わせ:大沢商会

 

[46mm → 43mm]

アイ・ダブリュー・シー
IWC
ビッグ・パイロット・ ウォッチ 43

初代により似る デイトなしダイヤル

3mm小径化させたケースで装着性が向上した。スッキリとしたダイヤルは、機能美がより際立っている。自動巻き。径43mm。SSケース。カーフストラップ。10気圧防水。106万1500円。発売中。問い合わせ:IWC

 

[47mm → 42mm]

パネライ
PANERAI
サブマーシブル ブロンゾ ブルー アビッソ PAM01074

現実的サイズ感に大幅ダイエット

最小のブロンゾは、レギュラーモデル。リューズプロテクターが備わる外観は、存在感が高い。自動巻き。径42mm。ブロンズケース。カーフストラップ。300m防水。191万4000円。発売中。問い合わせ:オフィチーネ‌パネライ

 

[時計Begin 2021 SUMMERの記事を再構成]