2022.05.30

GS「白樺ダイヤル」の魅力と秘密に迫る!

なんと「白樺ダイヤル」が時計界の「アカデミー賞」受賞!!

グランドセイコー エボリューション9 コレクション SLGH005/機械式GSの製造拠点・雫石近くの白樺林を、ダイナミックな型打ち模様と繊細なカラーでダイヤルに再現した。新型のハイビートキャリバー9SA5搭載。自動巻き。径40㎜。SSケース&ブレスレット。10気圧防水。104万5000円。

ここ数年、日本の伝統工芸を活かした「和ダイヤル」の時計が世界中で人気を集めている。世界的に権威あるGPHGでは、2021年に「グランドセイコー エボリューション9 コレクション SLGH005」、通称「白樺ダイヤル」がメンズウォッチ部門賞を受賞。

これをはじめ、セイコー プレザージュ「琺瑯ダイヤル」「有田焼ダイヤル」、ザ・シチズン「和紙ダイヤル」、カンパノラ「漆&螺鈿ダイヤル」などが次々に注目されているのだ。

時計業界に限らず、さまざまな分野で人気に火がついたジャパン製が日本に逆輸入される昨今、トレンドを先取りする意味でも、今アツい「和ダイヤル」をチェックすべし!

和ダイヤルの先駆者的存在「グランドセイコー SBGA011」

「白樺」に先駆け、和ダイヤルが世界に注目されるきっかけとなった1本が、2005年発表のGS「スプリングドライブ チタンモデル(通称・雪白)」。

スプリングドライブが製造される信州に降り積もる新雪をイメージし、繊細な凹凸仕様の純白ダイヤルを開発。国内のみならず海外でも人気を博し”SNOWFLAKE”の愛称で親しまれている。2017年のGS独立ブランド化以降は、SBGA211の品番で展開されている。

白樺ダイヤル」はこうして生まれた!

自然に群生する白樺林の風景を再現した「白樺ダイヤル」。最高品質の時計を追求するグランドセイコーの技術を結集し、他にないデザインと仕様を実現した珠玉の一品である。

ダイナミックな型打ち模様と美しい色彩が特徴の「白樺ダイヤル」。まず、それを成形する金型製造には約半年を費やし、理想的な凹凸模様を追求している。金型が出来上がると、ダイヤル生地の加工に入るが、最初の工程は、ダイヤルのベースとなる真鍮を円形にくり抜いたあと、熱を加えて柔らかい状態にし、模様を転写する「型打ち」である。この生地は0・5㎜厚と非常に薄く、型打ちを7回に分けて行うことにより、美しい模様となる。

続いて、ダイヤルの表面仕上げ加工へ。金属製の刷毛で縦方向に筋目を付ける「目付け」を行ったあと、銀めっき加工を施す。その後、透明な塗料でめっきを保護し、塗膜ラップ加工の下地となる「アンダー塗装」が行われる。塗膜ラップ工程は「トップ塗装」から始まり、この工程では、透明な塗料を塗り、乾燥させては、凹凸の型打ち模様が埋まるまで塗り重ねを繰り返す。1回の塗装では埋めきれないため、塗り重ねては粗磨きする工程を2回繰り返し、塗装回数はじつに14〜15回におよぶ。

また、インデックスはすべて切削加工で作られ、中央部に深い溝カット面を施すことで視認性を高めている。最後にいくつもの細かな検査を経て、ようやく白樺ダイヤルが完成するのだ。

金型製造に 「約半年」
ダイヤルに白樺の模様を施す金型の製造には、約半年の年月を費やしている。絶妙なバランスの凹凸感を生み出すため、デザイナーと連携しながら改良を重ね、何度も作り直したすえ、ようやく理想的な金型が完成した。

熟練の技 「切削加工のインデックス」
インデックスは、かしめの足部分も含め、すべて切削加工で作り上げる。その中央部には深い溝カット面を施し、この溝が入ることによってわずかな光をも捉え、目盛り位置を正確に判読できるよう図られている。

<b>金型製造に 「約半年」</b><br>ダイヤルに白樺の模様を施す金型の製造には、約半年の年月を費やしている。絶妙なバランスの凹凸感を生み出すため、デザイナーと連携しながら改良を重ね、何度も作り直したすえ、ようやく理想的な金型が完成した。
<b>熟練の技 「切削加工のインデックス」</b><br>インデックスは、かしめの足部分も含め、すべて切削加工で作り上げる。その中央部には深い溝カット面を施し、この溝が入ることによってわずかな光をも捉え、目盛り位置を正確に判読できるよう図られている。

 

お問い合わせグランドセイコー公式サイト

[時計Begin 2022 SPRINGの記事を再構成]