2022.11.01

ウブロ クラシック・フュージョン シリーズの歴史とは?【ロングセラー変遷記】vol.7

時計界に衝撃を与えた
ラバーストラップ&ビス

HUBLOT
ウブロ
【クラシック・フュージョン】

「ビッグ・バン」と並び、いまやウブロの中核を担う「クラシック・フュージョン」。オリジナルのDNAを“フュージョン”で再解釈した、その特異なスタイルとは?

 

Original model オリジナルモデル

1980年
高級スポーツモデルの
先駆けとなったシンプル時計

1980年に登場した「クラシック」。18Kイエローゴールドのケースに、チタン製のビスで留めたベゼル、ラバーストラップといったラグジュアリースポーツのスタイルを先取りした。現在に至るまで、クロノグラフやGMTなど、機能と装備を追加しながら進化を続けている。

 

今の気分にぴったりな
革新と古典の理想的融合

ウブロでもっとも繊細かつエレガントな「クラシック・フュージョン」の歴史は、1980年に発表された「クラシック」に遡る。この年のバーゼルで注目を浴びたのは、まだ創業間もない同社が製作したかつてない時計だった。18Kゴールドのベゼルをチタン製ビスで留め、天然のラバーストラップもまたビスでケースに固定。気鋭のイタリア人デザイナーの手によるこの斬新なスタイルは、無名だったウブロの名を一躍高め、新たなラグジュアリースポーツ時計の礎を築いたのである。

2004年にジャン‐クロード・ビバー氏が招聘されると、氏はさっそくコレクションの改革に着手する。それまでクォーツと機械式が混在していた機構を自動巻き中心にして、装備や仕様も一層前衛的なものに。これは’05年の「ビッグ・バン」の登場も大きく影響している。’08年に「クラシック・フュージョン」と名を改めたモデルでは、ベゼルに施した6個のフラットなH型ビス、同じくHをあしらった秒針、フィット感のよい薄型ボディなど、現行品に通じるスタイルをほぼ確立した。その後は“フュージョン”のコンセプトのもと、ケースにチタン、セラミックといった先鋭素材を取り入れたほか、ストラップもラバーとアリゲーターの融合素材にするなど、常に新機軸を打ち出していった。

一方、デザイン面ではオリジナルの上品さを着実に受け継ぐ「クラシック・フュージョン」。一時の時計業界における過剰な装飾傾向を脱した今だからこそ、革新性を追求しつつもクラシカルを貫く本作が支持されるのだろう。

【2005年】ジャン-クロード・ビバー氏のCEO就任後に発表されたモデル。自動巻き中心のコレクションとなり、基本スタイルを踏襲しながらも、ケースと文字盤のデザインがよりモダンなものとなる。特徴のひとつである天然ラバーストラップは前作から継承した。生産終了。【変更点】「クラシック」ではぷっくりと膨らんでいたベゼルのビスがフラットな形状に。また、ケースも直径40㎜の大型サイズへと拡大された。文字盤は発色のよい色に変更され、立体的なバーインデックスと太い針を装備。

【2008年】2008年、名称を「クラシック・フュージョン」に変更する。これにともない、デザインや仕様も現行に近いものとなり、ケース素材にセラミックなどを採用した。なお、上の写真は翌年の2009年に、限定500本で発売されたそのオールブラックモデル。生産終了。【変更点】ベゼルの幅が広くなり、ビスを現在と同じH型にして、12個から6個へと半減。さらに洗練された印象となる。針はより太めのスケルトンタイプで、文字盤外周まで届くロングサイズに。また、薄型ケースで着け心地も向上。

【2011年】前作からデザインに大きな変更はないものの、外装素材が一層多様化し、ブランドテーマである”フュージョン”を追求。この年、ジルコニウム製の「レーシンググレー」、セラミック製の小ぶりオールブラック、チタン製のクロノなどが新たにエントリーした。生産終了。【変更点】写真はジルコニウムケースを取り入れた「シルバーストン ジルコニウム 42㎜」。ケースの前面はヘアライン、サイドとラグはポリッシュ仕上げに。また、ラバーとアリゲーターを融合したストラップを採用している。

【2013年】この年のプレ・バーゼルで「クラシコ ウルトラ-シン チタニウム ブラックシャイニー」を発表。薄く仕上げたケースで7時位置にスモールセコンドを擁する。手巻き。径45㎜。チタンケース。ラバー×アリゲーターストラップ。生産終了。【変更点】特殊なラッカー仕上げで艶の増したブラック文字盤には、スモールセコンド以外に、シンプルなバトン針を装備。搭載するのは手巻きのスケルトンキャリバーHUB1301.4。もちろん薄型ケースの装着感は申し分ない。

【2017年】「クラシック・フュージョン チタニウム ホワイトシャイニー ブルー」。艶ありの白文字盤を採用し、針・インデックス・ストラップを青色で統一。自動巻き。径42㎜。チタンケース。ラバー×アリゲーターストラップ。5気圧防水。生産終了。【変更点】前作の仕様を受け継ぐラッカー仕上げのホワイト文字盤には、引き続きシンプルなブルーのバトン針をセット。テール部分に「H」をあしらった秒針もブルーで統一している。デイト表示窓はやや小さくなった。

【2018年】マットブルーのグラデーションダイアルが美しい日本限定モデルの「クラシック・フュージョン チタニウム ディープブルー」。ケース径42mm。チタニウムケース(サテン&ポリッシュ仕上げ)。ブルーアリゲーター×ブラックラバーストラップ。5気圧防水。103万4000円。【変更点】サテン仕上げとポリッシュ仕上げのコントラストが際立つチタニウム製ケースに、深みあるブルーのグラデーションダイアルを採用。独特の存在感を放つ。

【2021年】初の国内ウブロブティック限定モデルとして登場した「アエロ・フュージョン クロノグラフ フロステッドカーボン」。3 時位置のスモールセコンドと9時位置の30分計を備える2カウンター式で、スケルトンダイアルから美しく精緻なクロノグラフムーブメントが覗く。ケース径45mm。フロステッドカーボンファイバーケース。ホワイトファブリック ×ブラックラバーベルト(ブラックラバーストラップ付属)。5気圧防水。242万円。【変更点】ケースとベゼル部分には、カーボンファイバー特有の軽さはそのままに、異素材を 混合することで耐久性をさらに進化させたウブロ独自の画期的な素材「フロステッドカーボン」を採用。

【2022年】ゴールドとラバーの融合は、40年以上も前にウブロが好んで使用した素材だ。それをオマージュしたモデルがこの「クラシック・フュージョン クロノグラフ イエローゴールド」。ケース径42mm。サテン&ポリッシュ仕上げの 18K イエロー ゴールドケース。ライン入りブラックラバーストラップ。5気圧防水。363万円。【変更点】ケース径42 ㎜のクロノグラフモデルにイエローゴールドを用いるのは今回が初。すっきりと控えめでありながらスタイリッシュ、2カウンター式の自動巻きクロノグラフだ。

【2005年】ジャン-クロード・ビバー氏のCEO就任後に発表されたモデル。自動巻き中心のコレクションとなり、基本スタイルを踏襲しながらも、ケースと文字盤のデザインがよりモダンなものとなる。特徴のひとつである天然ラバーストラップは前作から継承した。生産終了。【変更点】「クラシック」ではぷっくりと膨らんでいたベゼルのビスがフラットな形状に。また、ケースも直径40㎜の大型サイズへと拡大された。文字盤は発色のよい色に変更され、立体的なバーインデックスと太い針を装備。
【2008年】2008年、名称を「クラシック・フュージョン」に変更する。これにともない、デザインや仕様も現行に近いものとなり、ケース素材にセラミックなどを採用した。なお、上の写真は翌年の2009年に、限定500本で発売されたそのオールブラックモデル。生産終了。【変更点】ベゼルの幅が広くなり、ビスを現在と同じH型にして、12個から6個へと半減。さらに洗練された印象となる。針はより太めのスケルトンタイプで、文字盤外周まで届くロングサイズに。また、薄型ケースで着け心地も向上。
【2011年】前作からデザインに大きな変更はないものの、外装素材が一層多様化し、ブランドテーマである”フュージョン”を追求。この年、ジルコニウム製の「レーシンググレー」、セラミック製の小ぶりオールブラック、チタン製のクロノなどが新たにエントリーした。生産終了。【変更点】写真はジルコニウムケースを取り入れた「シルバーストン ジルコニウム 42㎜」。ケースの前面はヘアライン、サイドとラグはポリッシュ仕上げに。また、ラバーとアリゲーターを融合したストラップを採用している。
【2013年】この年のプレ・バーゼルで「クラシコ ウルトラ-シン チタニウム ブラックシャイニー」を発表。薄く仕上げたケースで7時位置にスモールセコンドを擁する。手巻き。径45㎜。チタンケース。ラバー×アリゲーターストラップ。生産終了。【変更点】特殊なラッカー仕上げで艶の増したブラック文字盤には、スモールセコンド以外に、シンプルなバトン針を装備。搭載するのは手巻きのスケルトンキャリバーHUB1301.4。もちろん薄型ケースの装着感は申し分ない。
【2017年】「クラシック・フュージョン チタニウム ホワイトシャイニー ブルー」。艶ありの白文字盤を採用し、針・インデックス・ストラップを青色で統一。自動巻き。径42㎜。チタンケース。ラバー×アリゲーターストラップ。5気圧防水。生産終了。【変更点】前作の仕様を受け継ぐラッカー仕上げのホワイト文字盤には、引き続きシンプルなブルーのバトン針をセット。テール部分に「H」をあしらった秒針もブルーで統一している。デイト表示窓はやや小さくなった。
【2018年】マットブルーのグラデーションダイアルが美しい日本限定モデルの「クラシック・フュージョン チタニウム ディープブルー」。ケース径42mm。チタニウムケース(サテン&ポリッシュ仕上げ)。ブルーアリゲーター×ブラックラバーストラップ。5気圧防水。103万4000円。【変更点】サテン仕上げとポリッシュ仕上げのコントラストが際立つチタニウム製ケースに、深みあるブルーのグラデーションダイアルを採用。独特の存在感を放つ。
【2021年】初の国内ウブロブティック限定モデルとして登場した「アエロ・フュージョン クロノグラフ フロステッドカーボン」。3 時位置のスモールセコンドと9時位置の30分計を備える2カウンター式で、スケルトンダイアルから美しく精緻なクロノグラフムーブメントが覗く。ケース径45mm。フロステッドカーボンファイバーケース。ホワイトファブリック ×ブラックラバーベルト(ブラックラバーストラップ付属)。5気圧防水。242万円。【変更点】ケースとベゼル部分には、カーボンファイバー特有の軽さはそのままに、異素材を 混合することで耐久性をさらに進化させたウブロ独自の画期的な素材「フロステッドカーボン」を採用。
【2022年】ゴールドとラバーの融合は、40年以上も前にウブロが好んで使用した素材だ。それをオマージュしたモデルがこの「クラシック・フュージョン クロノグラフ イエローゴールド」。ケース径42mm。サテン&ポリッシュ仕上げの 18K イエロー ゴールドケース。ライン入りブラックラバーストラップ。5気圧防水。363万円。【変更点】ケース径42 ㎜のクロノグラフモデルにイエローゴールドを用いるのは今回が初。すっきりと控えめでありながらスタイリッシュ、2カウンター式の自動巻きクロノグラフだ。

 
 
お問い合わせ:ウブロ公式サイト

[時計Begin 2018 WINTERの記事を再構成]