2022.12.21

エドックス「クロノオフショア 1」の歴史とは?【ロングセラー変遷記】vol.11

EDOX
エドックス
【クロノオフショア1】

 

エクストリームなパワーボートレースとともに誕生

500m防水のプロ仕様にして

ラグジュアリーな「艶」を追求

国際的パワーボートレースとのコラボから生まれた「クロノオフショア1」。ラグジュアリー要素を備えたプロダイバーズはどのように変化したのか?

 

Original model

オリジナルモデル

2006年

海のF1とコラボした

ハイスペックダイバーズ

“海のF1”と称されるパワーボートレースの公式時計として限定発売された「クラスワン エドックス スピリット オブ ノルウェー」。当初から500m防水のハイスペック仕様で、セラミックス製の逆回転防止ベゼルを備えた。12時位置にビッグデイト。

 

持ち前の高い技術が生んだ

高性能&ラグジュアリー

20世紀半ば、エドックスに防水時計の名手という称号が加わった。それを決定づけたのが1961年発表の「デルフィン」。同社が特許を取得した2重防水リューズ機構。”ダブルOリング”により、当時としては画期的な200m防水を確保した名作である。そして時を経た2006年、この伝統を受け継いだ「クロノオフショア1」が誕生する。

当初”クラスワン”の名でデビューした本作は、エドックスの国際モーターボートレース大会「クラスワン パワーボート」の公式タイムキーパー就任に合わせて開発された。海上を時速250kmで疾走して競うパワーボートレース用に、伝統的な”ダブルOリング”や耐衝撃構造、飽和潜水に対応するエスケープバルブなどの本格装備を網羅し、500m防水のハイスペック仕様を実現。一方、ブランドマークを象るビスで固定された回転ベゼルには、独特の艶をもつセラミックを採用してラグジュアリーな世界観を体現したのである。

たちまち人気モデルの仲間入りを果たした本作は、デビューの翌年にはレギュラー化され、各時代のトレンドを取り入れつつ、自動巻きのほか、クォーツ、3針、クロノグラフ、デイデイトなどバリエーションを拡大。また、’16年の大幅な機種変更で全モデルが500m防水に統一され、数字の「1」が際立つ文字盤、ねじ込みプッシュボタンといった現在のスタイルが定着した。

さらに近年はカーボンやMOPなども発表。パワーボートレース大会が終了した今も、独自の高性能とラグジュアリーを追求しているのだ。

 

最新2022モデルは1000m防水のクォーツクロノグラフで登場!

新作モデルは鮮やかなブルー文字盤となり、初回入荷100本分のみホワイトスタッズラバーストラップ付属となる。防水性能も1000mとさらにハイスペックとなり、クォーツクロノグラフムーブメントを採用。チタンケース。ラバーストラップ。23万1000円。

 

歴代名作モデルはコチラ!!

【2007年】デビュー翌年に登場の「クラスワン デイデイト オートマティック」。初のレギュラーコレクションの1本で、デイデイトモデルのほか、クロノグラフやレギュレーターなどもラインナップされた。自動巻き。径45mm。チタンケース。500m防水。生産終了。【変更点】文字盤3・10時位置にワイド仕様のデイデイト表示を装備。ケースの素材がSSから軽量・硬質なチタンに変更された。また、セラミックベゼルには三角マーカーと20分までの分目盛りを追加し、機能性を向上させている。

【2010年】「クラスワン クロノオフショア ビッグデイト」。文字盤・ケース・ベゼルを精悍な黒で統一したオールブラックモデル。クロノグラフ機能付きのクォーツムーブメントを採用した。径45mm。SSケース。ラバーストラップ。300m防水。生産終了。【変更点】自動巻きからクォーツへ変更。防水性は300mにスペックダウンしている。文字盤12時位置に初代も採用したビッグデイト表示が復活。またクラスワンにちなんで、1時位置に大型アラビア数字「1」を配し、レッドカラーで強調した。

【2017年】「クロノオフショア1 クロノグラフ オートマティック」。この年のトレンドのディープブルーを文字盤とベゼルに使用した。バルジュー7750ベースのCal.EDOX011搭載。自動巻き。径45mm。SSケース。クロコダイルストラップ。500m防水。45万1000円。【変更点】前年の大幅なモデルチェンジにより、防水性が誕生時と同じ500mに向上。文字盤にブルーカーボン、ベゼルにブルーセラミックを採用し、ケースはゴールドPVD加工で仕上げた。また、針やインデックスにもゴールドカラーを施した。

【2018年】「クロノオフショア1 カーボンクロノグラフ オートマティック」。カーボンとセラミックを鍛造加工したケース&ベゼルを新たに採用。3時位置にデイデイト表示。Cal.EDOX011搭載。自動巻き。径45mm。ラバーストラップ。500m防水。45万円。【変更点】誕生以来採用してきたセラミック製ベゼルが、カーボンとセラミックを交互に重ねたバイブリッド素材に。ケースにも同じ素材を使い、ブルー&ブラックの多層構造となる。またインデックスはドットと台形の融合スタイルに変更した。

【2020年】「クロノオフショア1 クロノグラフ AJHHリミテッドエディション」。日本で人気のブラックMOPダイヤルを採用した豪華な1本。自動巻き。径45mm。SSケース& ブレス。500m防水。限定100本。42万5000円。【変更点】文字版にブラックのマザー・オブ・パール(MOP)を採用。その上にブラックで統一された3カウンターを備える。MOPは真珠母貝を原料とするため、個体ごとに質感が異なる。逆回転防止ベゼルは再び単体のブルーセラミック製に。

【2021年】人気のグリーン文字盤とゴールドPVD加工のSSケースのコンビで登場。世界限定300本。クォーツ。SSケース。ラバーストラップ。径45mm。500m防水。23万6500円。【変更点】グリーンとゴールドでよりラグジュアリーな雰囲気に。スタッズパターンのラバーストラップも袖口のアクセントとなりそう。

【2007年】デビュー翌年に登場の「クラスワン デイデイト オートマティック」。初のレギュラーコレクションの1本で、デイデイトモデルのほか、クロノグラフやレギュレーターなどもラインナップされた。自動巻き。径45mm。チタンケース。500m防水。生産終了。【変更点】文字盤3・10時位置にワイド仕様のデイデイト表示を装備。ケースの素材がSSから軽量・硬質なチタンに変更された。また、セラミックベゼルには三角マーカーと20分までの分目盛りを追加し、機能性を向上させている。
【2010年】「クラスワン クロノオフショア ビッグデイト」。文字盤・ケース・ベゼルを精悍な黒で統一したオールブラックモデル。クロノグラフ機能付きのクォーツムーブメントを採用した。径45mm。SSケース。ラバーストラップ。300m防水。生産終了。【変更点】自動巻きからクォーツへ変更。防水性は300mにスペックダウンしている。文字盤12時位置に初代も採用したビッグデイト表示が復活。またクラスワンにちなんで、1時位置に大型アラビア数字「1」を配し、レッドカラーで強調した。
【2017年】「クロノオフショア1 クロノグラフ オートマティック」。この年のトレンドのディープブルーを文字盤とベゼルに使用した。バルジュー7750ベースのCal.EDOX011搭載。自動巻き。径45mm。SSケース。クロコダイルストラップ。500m防水。45万1000円。【変更点】前年の大幅なモデルチェンジにより、防水性が誕生時と同じ500mに向上。文字盤にブルーカーボン、ベゼルにブルーセラミックを採用し、ケースはゴールドPVD加工で仕上げた。また、針やインデックスにもゴールドカラーを施した。
【2018年】「クロノオフショア1 カーボンクロノグラフ オートマティック」。カーボンとセラミックを鍛造加工したケース&ベゼルを新たに採用。3時位置にデイデイト表示。Cal.EDOX011搭載。自動巻き。径45mm。ラバーストラップ。500m防水。45万円。【変更点】誕生以来採用してきたセラミック製ベゼルが、カーボンとセラミックを交互に重ねたバイブリッド素材に。ケースにも同じ素材を使い、ブルー&ブラックの多層構造となる。またインデックスはドットと台形の融合スタイルに変更した。
【2020年】「クロノオフショア1 クロノグラフ AJHHリミテッドエディション」。日本で人気のブラックMOPダイヤルを採用した豪華な1本。自動巻き。径45mm。SSケース& ブレス。500m防水。限定100本。42万5000円。【変更点】文字版にブラックのマザー・オブ・パール(MOP)を採用。その上にブラックで統一された3カウンターを備える。MOPは真珠母貝を原料とするため、個体ごとに質感が異なる。逆回転防止ベゼルは再び単体のブルーセラミック製に。
【2021年】人気のグリーン文字盤とゴールドPVD加工のSSケースのコンビで登場。世界限定300本。クォーツ。SSケース。ラバーストラップ。径45mm。500m防水。23万6500円。【変更点】グリーンとゴールドでよりラグジュアリーな雰囲気に。スタッズパターンのラバーストラップも袖口のアクセントとなりそう。

 
 
お問い合わせ:エドックス公式サイト

[時計Begin 2021 WINTERの記事を再構成]
文/岡崎隆奈 構成/市塚忠義