見れば見るほど美しい「Series 8(シリーズエイト)」の「890 Mechanical(890 メカニカル)」にズームイン！

sponsored by CITIZEN

「Series 8」の「8」は「∞」を意味する。シチズンのモノ作りの無限の可能性を伝えるため2008年に誕生し、多くの人を魅了した伝説のコレクションだ。21年にはシチズン唯一のメカニカルウォッチ（機械式時計）ブランドとして再始動。“引き算の美意識”を継承しつつ、一層モダンかつスポーティに進化したデザインの魅力もあり、たちまちブランドを代表するブランドのひとつに上り詰めた。今年はそこに現行モデル唯一となる20気圧防水仕様の「890 Mechanical」を追加。ご覧の通り、エッジの効いた美しいデザインには、ますます磨きがかかっている。「Series 8」の商品企画を担当する、山根康太さんの解説を交えながら、その魅力を深掘りしてみたい。

シチズン唯一の機械式時計ブランド
Series 8 についてのおさらいはコチラ

所有欲を満たす美ポイントを徹底解説

● 拡大して納得の技巧が盛りだくさん

もともと「Series 8」は、インダストリアテイスト溢れるエッジの効いたデザインが持ち味だが、「890 Mechanical」では、八角形のベゼルをセットし、さらにその特徴を強く押し出している。それでいて無骨な感じは薄く、むしろ今まで以上のモダンさやラグジュアリーな香気が漂う。基本的なデザインが優れているのはもちろん、ディテールの隅々まで、常に時計の可能性を考え開発を重ねる、シチズンの美学が行き届いているからだ。時計を間近で見れば見るほど、そのことはよくわかる。

都会的にしてスポーティさも印象付ける市松模様のダイヤル

まずは時計の顔である文字盤を見てみよう。文字盤全面に施された独特な装飾が目を引くが、これは東京のビル群のイメージと、繁栄の意味を持ち、古くから日本で親しまれてきた市松模様を融合したオリジナルのパターン。盤面に奥行きを付加するポイントといえよう。

＜開発者の声＞
「この装飾は、GMTモデルの『880 Mechanical』から採用するものですが、890 Mechanicalではよりパターンを大きく設定。Series 8で初採用したポイント式インデックスとともに、時計全体をより力強くスポーティに見せていると自負しています。ちなみにダイヤルの色調整には毎回苦労しますが、今作の場合、このパターンがあるためとくに色調整が難しく、試行錯誤の連続でした」

同価格帯ではありえない!? 様々な面で構成される複雑な5 ピース構造

続いてケース。こうして拡大すると、ケースも八角形ベゼルも、直線と面をこれでもかと多用したデザインであることがよくわかる。この複雑な造形がソリッドかつシャープな印象を高め、独特のラグジュアリーさを醸成するポイントにもなっているのだろう。じつはこのケース、センターケースは３体構造となっており、その両サイドにガードパーツを組み合わせている。つまり全体としては５体構造。この価格帯の時計ではありえない贅沢な作りと言えよう。

＜開発者の声＞
「手間もコストもかかる5体構造ケースを採用したのは、Series 8の特徴であるエッジやシャープさを強調するためです。このうち、3時位置と9時位置にねじ止めしている別体パーツの形状と仕上げには、とくにこだわりました。なくても時計としては成り立つ、ある意味で遊びのパーツですが、この時計はそもそも、遊びにも手を抜かない大人の男性の着用をイメージしていますから、微妙な曲線を入れたり、サイドにスリットを入れたりと、妥協せず仕上げました」

ヘアラインの強弱とミラー加工の仕上げ分けが生むラグジュアリーな立体感

890 Mechanicalはケースやブレスレットの磨き加工も複雑な工程で仕上げられている。ポリッシュとヘアラインの仕上げ分けをするにとどまらず、ヘアライン部分には微妙な強弱をつけているのだ。なんとも細やかなフィニッシュだ。

＜開発者の声＞
「890 Mechanicalは、身に着けることで気分が高まる時計を目標にデザイン開発を行いました。そのためにはケースやブレスレットの高級感ある仕上げは不可欠と考え、ヘアラインとポリッシュ仕上げを正確かつ精緻に施しています。ヘアライン仕上げに強弱をつけたことで、部位ごとに光の反射の仕方が異なり、より高級感ある輝きを纏うことができました」

遠目で見ても美しい佇まいを徹底解説

●海でも街でも映える美バランス

890 Mechanicalは、現行モデル唯一の20気圧防水仕様。海辺などアクティブなシーンに携えるのに絶好のポテンシャルを秘めたスポーティなモデルだが、一方、スーツスタイルにもハマる一定のドレス感をたたえているのがいい。しかもエッジの効いた造形により、遠目で見ても、袖口で美しい存在感を放つ。現代の万能ウォッチとはまさにこういうデザインだろう。

＜開発者の声＞
「20気圧という高い防水性能を備え、またSeries 8の中ではスポーティさを強調したデザインを備えていますが、いわゆるダイバーズウォッチではなく、都会的なラグジュアリーさもたたえるモデルとしてデザインしています。ぜひ幅広いシーンやファッションに合わせていただきたいですね」

インナーベゼルや新開発ブレスレットもスタイリッシュに見せるポイント

ダイバーズ系の高気圧防水モデルはゴリッと無骨な回転ベゼルを備えることが多いが、八角形ベゼルをデザインアイコンとする890 Mechanicalは、2時位置のリューズで操作する両回転インナーベゼルを採用する。ここも時計全体が端正かつシャープに見える理由だろう。また装着するブレスレットは今作のために新開発したものだ。

＜開発者の声＞
「スタイリッシュさを崩さず高気圧防水モデルであることを表現するには、インナーベゼルは最適な選択だったと思います。もちろんブレスレットの造形にもとことんこだわっています。890 Mechanicalは径42.6㎜とケースがやや大きめですが、バックル部に向かってテーパードさせることでその大きさをあまり感じさせず、快適な装着感も実現できました。なお今後のSeries 8は、このテーパード形状のブレスレットに移行していく予定です」

令和対応スペックを楽しめる
シースルーバックをレギュラー搭載

890 Mechanicalは、Series 8のレギュラーモデルとして初めてシースルーバックを取り入れた880 Mechanicalから引き続き、裏のサファイアクリスタルごしにムーブメントを隅々まで鑑賞できる。20気圧防水、さらにSeries 8の基本性能となる２種耐磁仕様をクリアしたままシースルーバックとできたのは、シチズンの高度な技術があればこそ。美しいだけでなく、メカにこだわる人の心もしっかりとくすぐる。ハイスペックなスポーティウォッチだ。

＜開発者の声＞
「前回の880 Mechanicalでシースルーバックを採用したところ、大変好評でしたので、今回も同様の仕様とすることは開発段階から決まっていました。20気圧防水仕様のモデルですから、技術的にはハードルが高まりましたが、美しいケースフォルムを崩すことなく、シースルーバック化を実現できました。なお搭載するCal.9051は、ヒゲゼンマイなどのパーツを非磁性の材料に変更したことで、ムーブメント自体が磁気の影響を受けにくくなっております。水にも磁気にも強いタフな時計として、日々安心してご使用ください」

890 Mechanicalは、ブルー文字盤のSSモデルのほか、ゴールド＆グレーのコンビカラーにメッキ処理を施したSSケースに、グレー文字盤を装着したモデルも用意される。ともに価格が信じられないラグジュアリー感ある仕上がりだ。ご存知のように、最近の高級時計界はブレス一体型のスポーティなデザインが流行り。その中でも、日常のいろんなシーンでさりげなく自身の美意識を主張してくれるモデルを適正な価格で購入したいのなら、見逃せない。

「890 Mechanical」。自動巻き。径42.6㎜。厚さ11.7㎜。20気圧防水。左／Ref.NB6060-58L。SSケース＆ブレスレット。19万8000円。右／Ref. NB6069-53H。めっき加工SSケース＆ブレスレット。20万9000円。

お問い合わせ:シチズン シリーズ8 ブランドサイト

【写真／上野 敦　文／吉田 巌(十万馬力）】