パーペチュアルカレンダーを大革新したオーデマ ピゲ

完全な自社製となった永久カレンダーCal.7138。リューズ付近に48ヶ月カムをはじめ主要な永久カレンダー機構を集約。それらの下に、巻き上げ・針合わせ・各暦の個別調整の各機構が潜む。

すべての暦表示をリューズで個別操作

創業150周年を迎えたジュウ渓谷の名門は、永久カレンダーの操作性を革新した。ムーンフェイズと各暦表示の個別調整を既存のコレクターではなく、リューズだけで可能としたのだ。

押し込んだ巻き上げポジションから一段引いたポジション「2」では日付と月・閏年が、さらに一段引いた針合わせポジションから再び一段戻したポジション「2’」では曜日・週数とムーンフェイズが、リューズを回す方向の違いでそれぞれ調整できる。引く・戻すの操作で巻き上げ、2手に分かれた暦調整機構、針合わせの各接続が切り替わる仕組み。両方向巻き上げ自動巻きのリバーサーに使われる揺動カナとカムで接続する歯車や操作できるレバーを切り替えるというリューズ機構としては大掛かりな設計となっている。

搭載するキャリバー7138は、極薄永久カレンダー「RD＃2」の構造を一部流用した一体型の永久カレンダー機構とし、大掛かりなリューズ機構が備わりながらもわずか4.1㎜厚に抑えたことも、神がかっている。

【オーデマ ピゲ／ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー】9時位置にある24時間表示の赤い部分は暦調整禁則時間帯にリューズ操作ができない安全装置を装備。ムーンフェイズのリアルな月の姿は、NASA提供の写真に基づく。自動巻き。径41㎜。SSケース＆ブレスレット。50ｍ防水。価格要問い合わせ。発売中。

オーデマ ピゲ 公式サイト

[時計Begin 2025 SUMMERの記事を再構成]

※表示価格は税込み