2025.06.30

定番としての良さは残しつつ「神」のアップデートを遂げた腕時計2選

いかなる名作時計であっても、時代に合わせた進化なくしては生き永らえられない。タグ・ホイヤーとパネライを代表する定番が今年、未来を見据えたアップデートを果たした。

タグ・ホイヤーのタグ・ホイヤー カレラ デイデイト

現代に継ぐ象徴的な意匠

ファセットカットしたロングホーンのラグやバトン型植字インデックスといった初代からのアイコニックなディテールは継承。自動巻き。径41㎜。SSケース&ブレスレット。100m防水。60万5000円。発売中。

ダイアル外周にわずかな段差を設け、分インデックスを配し、秒インデックスは1/2秒単位に改めフランジ部に移設。各時間単位の視認性を高め、すべてバーとしたことでスッキリした印象に。

ムーブメントはAMT社との協力を得て生まれた新自社製自動巻きCal.TH31-02へと変更。頑強なリバーサーが備わる両方向自動巻きで、パワーリザーブは約80時間と実用性がより高まった。

3連ブレスレットも、新設計。ピッチの短いリンクに改め、テーパードさせたことで装着感を高めた。またクイックチェンジリンクシステムが採用され、工具なしでコマ詰めができる。

初代カレラに範を採り、ベゼルは既存よりかなりスリムに仕立て直された。結果、同じケースサイズでも開口部が広がり、前述した視認性に優れる3層構造のダイアルの造作を可能にした。

ダイアル外周にわずかな段差を設け、分インデックスを配し、秒インデックスは1/2秒単位に改めフランジ部に移設。各時間単位の視認性を高め、すべてバーとしたことでスッキリした印象に。
ムーブメントはAMT社との協力を得て生まれた新自社製自動巻きCal.TH31-02へと変更。頑強なリバーサーが備わる両方向自動巻きで、パワーリザーブは約80時間と実用性がより高まった。
3連ブレスレットも、新設計。ピッチの短いリンクに改め、テーパードさせたことで装着感を高めた。またクイックチェンジリンクシステムが採用され、工具なしでコマ詰めができる。
初代カレラに範を採り、ベゼルは既存よりかなりスリムに仕立て直された。結果、同じケースサイズでも開口部が広がり、前述した視認性に優れる3層構造のダイアルの造作を可能にした。

 

タグ・ホイヤー 公式サイト

パネライのルミノール マリーナ

薄く、軽く装着感を向上

薄いCal.980に置換され、ケースも既存より12%薄く、また15%軽くなり、大型でも日常使いしやすい。自動巻き。径44㎜。SSケース。アリゲーターストラップ(ラバーストラップ付属)。50気圧防水。132万円。発売中。

蓄光塗料は、より輝度が高いX2スーパールミノバ®を初採用。暗所での視認性を高めた。また既存にあったPANERAIの下のAUTOMATICの文字を取り去り、ダイアルをスッキリと整理した。

新たに搭載されたCal.P.980は、既存のCal.P.9010と同じ3日巻きながら1.8㎜も薄い4.2㎜厚を実現。ストップセコンド機構も再搭載され、トラバースバランスブリッジにより安定性も向上。

ケース素材を医療用ステンレス鋼に分類されるAISI 316LVM 1.4441に変更。耐腐食性と外部応力を受けた際の回復力が高いため、防水性能が300mから500mに向上した。

既存にもあるストラップを素早く着脱できるPAMクイックリリースシステム®をバックルに採用。替えストラップとバックルを共有できるため、付属のラバーストラップは本体のみに。

蓄光塗料は、より輝度が高いX2スーパールミノバ®を初採用。暗所での視認性を高めた。また既存にあったPANERAIの下のAUTOMATICの文字を取り去り、ダイアルをスッキリと整理した。
新たに搭載されたCal.P.980は、既存のCal.P.9010と同じ3日巻きながら1.8㎜も薄い4.2㎜厚を実現。ストップセコンド機構も再搭載され、トラバースバランスブリッジにより安定性も向上。
ケース素材を医療用ステンレス鋼に分類されるAISI 316LVM 1.4441に変更。耐腐食性と外部応力を受けた際の回復力が高いため、防水性能が300mから500mに向上した。
既存にもあるストラップを素早く着脱できるPAMクイックリリースシステム®をバックルに採用。替えストラップとバックルを共有できるため、付属のラバーストラップは本体のみに。

 

パネライ 公式サイト

[時計Begin 2025 SUMMERの記事を再構成]

※表示価格は税込み