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2025.07.09
グランドセイコーの職人泣かせの多面体ケース

【グランドセイコー/Sport Collection SLGC009】ダイアルの色と模様は、風にたなびく獅子のたてがみに想を得た。別体とした椀状のインダイアルは、針と目盛りが近く見やすい。自動巻き。径43㎜。チタンケース。ラバーストラップ。20気圧防水。231万円。8月発売予定。
加工の難しい素材で美しいケースに挑戦
多面体ケースの大胆なフォルムは、獅子の力強い爪をモチーフとする。その独自素材は、傷がつきにくいブリリアントハードチタン製。難加工材であるチタンを多面体に仕立てるだけでなく、ザラツ研磨で歪みが一切ない完璧な鏡面を得ているのは、まさに熟練の手業の賜物である。さらにヘアライン面を組み合わせることで、力強い印象は一層高まった。威風堂々としたケースに、一昨年登場した機械式クロノグラフキャリバー「テンタグラフ」を搭載。毎秒10振動のハイビートによる安定した高精度を72時間保つ高性能を誇り、機械的な魅力と価値も極めて高い。

ラバーストラップの裏側の湿気を逃がすための凹凸が、獅子の肉球になっているのが愛らしい。

プッシュボタンは、操作性を高めるために大型化。モジュール式クロノでも、リューズとプッシャーを同一の高さとしたのが、開発者のこだわり。