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2025.07.17
40歳で脱サラしたフィンランドの天才時計師による注目ブランド「ライネ」

【創始者・時計師/トースティ・ライネ氏】40歳でフィンランドの時計学校に入学。在学中にインターンシップでA.ランゲ&ゾーネやヴティライネンで技術を磨き、2015年に家族でスイスに移住し、自らの工房を設立した。
工芸的な審美性を極めたマイクロメゾン
年間生産数がわずか80本あまりという、今注目のマイクロメゾン、ライネが最新作を発表した。アトリエの主トースティ・ライネ氏は、美を追求する時計師としてコレクターの間で知られ、ほぼすべてのモデルのダイアルには、彼の手で手彫りギョーシェが施されている。その装飾は、ムーブメントのブリッジにまで行き渡る。
手作業で美を極める

【ライネ/P37】色とギョーシェ模様の違いで、印象はガラリと変わる。手作業で丸みを付けた針は、極めて上質。植字インデックスは、煌めくような鏡面仕上げに。細部まで手抜かりなく、美が行き渡る。5モデル計99本限定。手巻き。径37㎜。SSケース。レザーストラップ。194万7000円。


同じタイミングで5つのモデルがリリースされた新作「P37」は、それぞれのダイアルを異なるギョーシェパターンとカラーリングにするに留まらず、自社製の針・植字インデックスにもバリエーションをつけている。いずれも顔付きはクラシカルで、優れた工芸美で見る者を圧倒する。5モデル合計で99本限定。稀少性の高さも、ライネの魅力だ。

搭載するムーブメントのベースは、名機プゾー7001。ブリッジのほぼ全面に手彫りギョーシェを施した。さらに一部のブリッジは、ブラックポリッシュ仕上げした自社製に置き換えている。
[時計Begin 2025 SUMMERの記事を再構成]
※表示価格は税込み