- 時計Begin TOP
- 特集
- オーデマ ピゲRD#05は回転する動きを水平に変えてクロノリセット!?
2026.03.04
オーデマ ピゲRD#05は回転する動きを水平に変えてクロノリセット!?
【2025-2026 本格時計最新事情】
歴史の重みが分かる!老舗周年の渾身モデル
時計ブランドの創業年は、なぜだか西暦の末尾5年が多い。つまり2025年は、周年記念の当たり年であった。150年以上の歴史を誇る老舗に加え、コレクションなどのアニバーサリーも含め、それぞれの歴史にスポットを当てた。
【150周年】AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ)

RDシリーズ
2015年のスーパーソヌリに始まるRDシリーズの名は、Research&Development(研究・開発)の意。これまでトゥールビヨンや永久カレンダーといった複雑機構の課題に取り組み、革新してきた。その技術は、後にレギュラーモデルにも応用されている。
ハートカム、やめました。
ロイヤル オーク ジャンボ エクストラ シン
フライング トゥールビヨン クロノグラフ(RD#5)
“150周年アニバーサリー”

新設計のクロノグラフ+トゥールビヨンを、既存のエクストラ シンと同サイズで実現。ボタン操作も革新的。限定150本。自動巻き。径39mm。チタンとバルクメタリックガラス(BMG)ケース&ブレスレット。価格要問い合わせ。
当たり前を革新したリセット機構の大発明!

新開発のCal.8100は、革新的なクロノグラフ機構にフライングトゥールビヨンを統合。さらにペリフェラルローターを採用した。クロノグラフ機構は、コラムホイール+垂直クラッチ。
クロノグラフは、駆動車に重ねたハートカムをハンマーで叩いてリセットする──この誰も疑問に思ってこなかったシステムを、オーデマ ピゲは革新してみせた。ハートカム+ハンマーの代わりに用いたのは、ラック&ピニオン。レトログラード機構に似た要領で、ゼロリセットをかなえたのだ。
秒・分・時の各クロノグラフ駆動車に2歯分をカットしたピニオン(カナ)を設置。それに噛み合わせたラックは、各駆動車の回転に準じて動き、その付け根のバネに力を蓄える。各駆動車が1周すると、ピニオンの切り欠けによってラックが解放され、バネの力で元の位置に戻る。この動作でレバーを動かし、分駆動車を1歯分進める。同様に分駆動車が1周した際のラックの戻りで、時駆動車の送りレバーを作動させている。そしてリセットボタンを押すと、各ラックが蓄えたバネの力で逆方向に動き、噛み合うピニオンとともに駆動車をゼロ位置に戻す仕組みだ。
ハートカムを叩くという半ば暴力的なシステムよりも、ラック&ピニオンは各段にスマートで、負荷も小さい。さらに時・分の各積算計の駆動も、ラックの動きを応用し、革新した。
問い合わせ:オーデマ ピゲ ジャパン
オーデマ ピゲ公式サイト
[時計Begin 2026 WINTER & SPRINGの記事を再構成]
※表示価格は税込み