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2026.06.23
【高級時計(オートオルロジュリー)のあり方を本気で考える!ルイ・ヴィトンのウォッチメイキング②】独立系ウォッチメーカーの新たな登竜門
sponsored by LOUIS VUITTON
ルイ・ヴィトンのハイウォッチメイキングが、すさまじいスピードで進化を続けている。インディペンデントなマイクロメゾンや時計師たちとのコラボレーション、新たな才能の発掘プロジェクト、ウォッチメイキングアトリエ「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」の拡充という3つの視点からルイ・ヴィトンの“本気”を解き明かす。

ルイ・ヴィトンの本気(2)逸材発掘
日本からの応募者もファイナリストに‼
新進気鋭のインディペンデントな時計師やメゾンによる、大胆なビジョン、自由奔放な発想、技術的な熟達、伝統的なサヴォアフェールを讃え、イノベーションを奨励し、新たなフロンティアを切り拓く――そうした理念の下、2年に一度ウォッチメイキングアトリエ「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」が主催するコンペティション「ルイ・ヴィトン ウォッチプライズ フォー インディペンデント クリエイティブズ」。
最優秀賞受賞者にはトロフィーと助成金、1年間のメンターシップも提供される。2022年に創設が発表され、2023年に第1回の募集・審査がスタート。2024年2月、独立時計師ラウル・パジェスが「RP-1 レギュレーター・ア・デタント」で栄冠を手にした。
第2回の授賞式は2026年3月24日にパリで開催。応募者にはベルナルド・レデラーやダヴィッド・カンドーなどのベテラン時計師も含まれる中、まず2025年7月に20名のセミファイナリストを選出、さらに同年12月に5名のファイナリストに絞り込み、独立時計師2名によるユニット、ハゼマン&モナンの「スクール ウォッチ」がプライズに輝いた。
ファイナリストの中に、日本から牧原大造、関 法史、セミファイナリストにも日本からの3組が名を連ねたことは、誇らしい。新しい才能の登場と活躍に期待が高まる。
“Louis Vuitton Watch Prize for Independent Creatives”とは?
第1回の受賞者はデテント脱進機のラウル・パジェス

パルミジャーニ・フルリエやパテック フィリップの修復部門を経て2012年に独立、2017年にアカデミー会員となったラウル・パジェス。18~19世紀のマリンクロノメーターでしばしば用いられたデテント脱進機を改良したピボット・デテント脱進機を搭載した「RP-1 レギュレーター・ア・デタント」で第1回のウィナーに。仕上げの秀逸さも評価された。
第2回の最優秀賞は……
Hazemann & Monnin(ハゼマン&モナン)に決定!!
Hazemann & Monnin(ハゼマン&モナン)
School Watch


時計学校の友人2人で画期的な時計を目指す
フランスのモルトーの時計学校で出会ったアレクサンドル・ハゼマン(右)とヴィクトル・モナン(左)。2023年のF.P.ジュルヌ ヤング・タレント・コンペティションで優勝し、翌2024年に共同でスイスにアトリエを設立。今回の受賞作「スクール ウォッチ」は、瞬時切り替え式ジャンピングアワーと連動したチャイムが毎正時に鳴動。仕上げも申し分ない。
第2回のセミファイナリスト
20名はコチラ!!
Anton Suhanov(アントン・スハノフ)
St. Petersburg Easter Egg Tourbillon Clock

ロシア人時計師アントン・スハノフ。ファベルジェのイースターエッグを再解釈したトゥールビヨン搭載クロック。GPHG2025部門賞受賞作。
Auffret Paris(オフレ・パリ)
Giverny « Blue Train »

2018年F.P.ジュルヌ主催コンペで優勝した若きフランス人時計師、テオ・オフレ。その新作となる小振りでシンプルなクローズドダイアルモデル。
Behrens(ベーレンス)
KUNG FU

中国・深圳を拠点に独創的なモデルを展開する独立系メゾン。中国の独立時計師、銭国彪とコラボし、古銭モチーフに。独自開発の脱進機搭載。
Daizoh Makihara(マキハラ ダイゾウ)
Beauties Of Nature

第3の日本人AHCI会員、牧原大造。和名「花鳥風月」のこの時計は、江戸切子仕様「目白と桜」文字盤に花弁形自動開閉機構が。ファイナル選出。
David Candaux(ダヴィッド・カンドー)
DC6 Titanium

辣腕独立時計師としてつとに知られるデヴィッド・カンドーのシグネチャー的な1本。ドーム型ダイアルと30度傾けたトゥールビヨンを搭載。
Fabian Pellet(ファビアン・ペレ)
L’essentiel

ブレゲの複雑時計部門でキャリアを積み、2022年より東京に拠点を移したファビアン・ペレ。古典的な手作業による端正な美を追求した1本。
Fam Al Hut(ファム・アル・ハット)
Möbius

中国・重慶発のマイクロメゾンのGPHG2025オーダシー(大胆さ)部門受賞作。レトログラード時分、2軸トゥールビヨン搭載。ファイナル選出。
JN Shapiro(ジョシュ・シャピロ)
Resurgence

アメリカ人時計師ジョシュ・シャピロが手掛ける完全U.S.A.メイドウォッチ「リサージェンス」。ハンドギョーシェダイアルの評価も高い。
Kallinich Claeys(カリニッヒ・クライス)
Einser Central Seconds “Hong Kong Edition”

ランゲでキャリアを積んだ二人がグラスヒュッテで設立した新興メゾンが、香港の独立系メゾンのディーラー、A WatchCompanyとコラボした1本。
Kudoke(クドケ)
KUDOKE 5

GPHG「小さな針」賞2度受賞のドイツブランド、クドケ。24時間で1回転する大型昼夜表示ディスクにはステファン・クドケによる彫金が施された。
Lederer(レデラー)
CIC 39mm Racing Green

AHCIの重鎮ベルナルド・レデラー。長年の脱進機の研究成果であるセントラル インパルス クロノメーターを小径化。ファイナル進出モデル。
Masa & Co.(マサズパスタイム)
SOHKOKU

中島正晴が率い、東京・吉祥寺にアトリエと店舗を構えるマサズパスタイムのオリジナル。和モチーフを取り入れ、オリジナルキャリバー搭載。
Mgraver(エムグレーバー)
Ventrallis

香港を拠点とする独立時計師ヤン・シミンが立ち上げたエムグレーバー。トゥールビヨンと瞬時ジャンピングアワーを搭載した10本限定モデル。
Mineroci(ミネロチ)
RD002

プロダクトデザインからスタートした二人が北京で設立したミネロチの第2作。ルモントワールを組み込んだマリンクロノメーターを思わせる1本。
Petermann Bédat(ペテルマン・ベダ)
Seconde Morte

時計学校の同期ゲール・ぺテルマンとフロリアン・べダのユニットは、既に独立系では知られた存在。代表的なデッドビート秒針モデルの新仕様。
Quiet Club(クワイエットクラブ)
Fading Hours

2020年のF.P.ジュルヌのコンぺで優勝した関 法史らが立ち上げたクワイエットクラブ。独自のアラーム機構を搭載。ファイナル進出モデル。
Reuben Schoots(ルーベン・シューツ)
Series Two

オーストラリア、キャンベラを拠点とするルーベン・シューツの第2作。シンプルな中に独特な質感の文字盤やギョーシェ、仕上げが静かに主張する。
Tasaki(タサキ)
Face of Tasaki “Black Mother of Pearl”

パールをシグネチャーとするタサキが、時計デザイナー、フィオナ・クルーガーとコラボ。幾何学的でミニマルな魅力が際立つブラックMOPモデル。
Winnerl(ヴィナール)
The Tremblage Dial

オーストリア人時計師ベルンハルト・ツヴィンツが19世紀の同国の時計師ヴィナールの仕事を復興。彫刻刀仕上げのトレムブラージュ文字盤が見事。
問い合わせ/ルイ・ヴィトン クライアントサービス
TEL:0120-00-1854
※表示価格は税込み
[時計Begin 2026 SUMMERの記事を再構成]
文/まつあみ靖 構成/市塚忠義