2026.07.23

春の時計の祭典、ウォッチズ&ワンダーズって何だ!?

【全部新作! 2026 キーワードから逆引き 最旬推し時計 157本】
WATCHES AND WONDERS GENEVAってどんなところ?

ウォッチズ・アンド・ワンダーズを中心に、2026年も100を超えるブランドを取材! そこで見えてきた最新のキーワードから、今最も旬な推し時計をご紹介。
時計Beginは2025年に続き「WATCHES AND WONDERS GENEVA」の現地取材を敢行。この特集で登場するモデルの多くが、ここで発表されたものだ。そんな大規模な新作時計見本市はどんなところなのか? 改めて紹介する。

7年で急成長を果たした世界最大の合同時計見本市

WATCHES AND WONDERS GENEVA

時計ファン暦が8年以上であれば、かつてスイスで2つの新作時計見本市が開催されていたことを覚えているだろう。1つは1931年に始まったスイス時計見本市をルーツとする「バーゼル・ワールド」、もう1つが1991年に誕生した「国際高級時計サロン/SIHH」(ジュネーブサロン)。しかしいずれも2019年の段階で、様々な問題を抱えていた。

改革を余儀なくされる中、SIHHは2020年「ウォッチズ・アンド・ワンダーズ ジュネーブ」(以降W&W)の名で、新たなスタートを切るはずだった。しかし同じ年、世界中がパンデミック(コロナ禍)に襲われ、急遽オンライン開催に変更。一方のバーゼル・ワールドは打開策が見付けられないまま、事実上の消滅に追いやられてしまった。

W&Wスタート時に参加したのは、2019年に撤退を表明していたオーデマ ピゲとリシャール・ミルを除く旧SIHH出展の31ブランド。’21年にはパテック フィリップやロレックスといったバーゼル出展ブランドの一部が合流し、’22年にはグランドセイコーなどが新参入。コロナ禍も落ち着きはじめ、ようやく対面形式にこぎつけた。

セレブも続々と会場に!

セレブも続々と会場に!
W&W出展ブランドのアンバサダーには、著名なアスリートや俳優、ミュージシャンなどが名を連ねる。ジュネーブの会場を訪れ、ブランドを盛り上げるのも、彼らの役目の1つ。2026年も多くのセレブが、会場を沸かせた。上は、そのごく一部。彼らの周囲には、スマホのカメラを向ける人の輪が幾重にも出来ていた。

会場は、SIHHと同じくジュネーブ空港に隣接するコンベンション施設パレクスポ。各国の渡航制限が大幅に緩和された翌’23年からは、開催期間後半の3日間が、有料チケット制による一般入場が許されるようになった。参加ブランド、時計販売店やメディア関係者と有料一般入場者数はどれも年々増加。2026年4月14~20日に開催された2026年のW&Wは会場が大幅に拡大され、過去最多の65ブランドが集結。旧バーゼル・ワールドに迫るほどの、世界最大の合同時計見本市となった。また入場者数も、過去最多を更新している。

期間中、さまざまな催しや展示を開催。右はムーブメントの組み立て体験、左はSNS映えする撮影ポイント。ほかカフェやW&W公式グッズのショップなどもあり、参加者を飽きさせなかった。

このイベントにジュネーブ市も全面協力。期間中、市内のあちこちで様々なイベントが催され、各時計ブティックはワインをふるまうなど普段よりも広く門戸を開ける。また別会場に時計ブランドが集まって、新作展示会「タイム トゥ ムーブ」を開催。レマン湖畔の高級ホテル「ボーリバージュ」にも、50近い独立系小メゾンが集結。AHCI(独立時計師協会)も、市内のギャラリーで展示会を開催するなど、ジュネーブ中が時計一色に染まる。

WATCHES AND WONDERS GENEVA

約6万人

入場者数は、2025年の5万5000人から約9%増加し、初めて6万人を達成した。うちチケットを購入した有料入場者数は2万5000人とこれまた過去最多に。

65ブランド

会場が2025年より7000平米拡大。新規11ブランドを受け入れ、60から65に増加した。2025年まで参加していたベル&ロスやモンブランなど抜けたブランドも。

7日間

2022年に対面になってから、開催期間は1週間が恒例。2026年は前述したように4月14~20日の開催で、18日からの後半3日間、有料一般入場者を受け入れた。

約9億人

世界最大の時計見本市は、SNSでも話題の的。期間中の投稿で#watchesandwondersgeneva2026が飛び交かった。その閲覧数は、約9億人にも及ぶ。

2026年注目の出展時計メゾンは?

AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ)

初参戦となった名門のために、巨大なスペースが与えられた。ブースの入口は本社に遺る最初の工房である歴史的建物を模し、歴史的タイムピースの数々も展示した。

CREDOR(クレドール)

日本が誇るドレスウォッチブランドが、W&W初参加。ブースの規模こそ小さいが、彫金を実演するなど魅力をアピールした。故ジェラルド・ジェンタ氏の妻と娘も来場。

H.Moser & Cie.(H.モーザー)

2024年から2年続けて小メゾンが集まるサブ的なエリアに出展してきたが、2026年は一転。旧SIHH参加ブランドが居並ぶメイン会場に場所を移し、巨大ブースを構えた。

[時計Begin 2026 SUMMERの記事を再構成]