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2026.11.09
創業年だけではわからない! 時計ブランドの歴史を読み解く
【ホンモノの価値はココを見ろ! 時計選びの“審美眼”養成講座】
歴史
デザインの好みや直感、予算とのバランス、歴史への共感など、時計の魅力は十人十色。ただ、見どころを知ることで、時計が持つ真の凄みや価格の理由がより深く理解できる。本特集では、時計を構成する各要素の注目すべきポイントを、初心者にも分かりやすく解説。自分だけの確かな審美眼をしっかりと養い、運命の愛機を最高の手応えで選ぶ参考にしていただきたい。時計は、決して適当に選んではならないのだ。

CHECK POINT① 創業したのは、いつか?
創業年だけで評価できない各ブランドの歴史の長さ

歴史の長さは、そのブランドの由緒や技術力などを計る1つの目安だ。上は、各メゾンが公表する創業年に基づいて古い順に並べたトップ10。しかしこれがそのまま正確な歴史の長さを示しているとは、言い切れない。何故なら時計産業は世界恐慌や2つの大戦、クォーツショックで危機に陥り、多くのブランドが休眠を経験しているからだ。また機械式時計が完全復活を果たした1990年代後半から、長期にわたって眠り、忘れ去られていたブランド名を掘り起こした再考例も数多い。
上の10ブランドの中で、一度も途切れず現在に至っているのは、ヴァシュロン・コンスタンタンとジラール・ペルゴだけ。しかし後者の歴史は、少しややこしい。ブランド名の由来となった時計師コンスタン・ジラールが、工房を開いたのは1852年。そして1906年、1791年にジュネーブで設立されたポッド社を買収したため、この年を創業年としたからだ。
この中で唯一の宝飾ブランドであるショーメは、ジュエラーとしては最古。ウォッチコレクションも展開するが、時計に着手したのは1810年代だ。
休眠を経験した主なブランドの再興年は、ブランパンが1982年、ファーブル・ルーバー2011年、ジャケ・ドロー1996年、アーノルド&サン1995年、マニュファクチュール・ロワイヤル2010年、ペルレ1995年。いずれも新体制となってから歴史を精査し、アーカイブを整理。それらに基づくモデルを展開してきた。
近年、独立系新興メゾンが注目を集める。しかし老舗だからこそのヘリテージの優位性は、揺るがない。
CHECK POINT② 独立しているか?
グループに属さない主要な独立系ブランド

現在、多くの時計ブランドがグループ傘下にある。技術・製造の共有などグループ化のメリットは大きいが一方で独立系ブランドは、外野の声に悩まされることなく自身が信じる時計製作に向き合える。右の独立ブランドは、ロレックスやオリス以外は家族経営が中心。中でもオーデマ ピゲは、創業者一族による経営を途切れず継続してきた、極めて稀有な存在だ。
[時計Begin 2026 AUTUMNの記事を再構成]
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