2018.04.16

シチズンの時計組立スーパーマイスターが「ものづくり日本大賞」を受賞

シチズンの子会社であるシチズン時計マニュファクチャリングの荒井寛子氏が、「第7回ものづくり日本大賞」を受賞。同賞は厚労省や文科省などが24件71名の受賞者を決め、今年1月に発表したもの。荒井さんは長年にわたって腕時計作りに携わり、高級機械式を中心にムーブメントから外装までの組立を行ってきた。また、社内での後進育成をはじめ、時計学校の講師、子どもの時計組立体験などを通じ、時計技能の継承・発展に大きく貢献したことにより、今回の受賞に至った。なかなか表舞台には登場しないが、日本にもこんなスゴ腕の女性時計師がいたとは驚き!

ものづくり日本大賞とは?

日本の「ものづくり」をより広めるため、生産・製造の現場のなかで、とりわけ優秀な人材を表彰。各省の連携で平成17年から隔年で開催されており今回で第7 回を迎える。荒井さんは内閣総理大臣賞を受賞した。

1979年の入社以来、40年近く時計製造に従事してきた荒井さん。2004年に1 級時計修理技能士および時計組立マイスターA級を取得。16年には卓越した技能者を表彰する「現代の名工」にも選ばれた。

マイスターが手掛けた「カンパノラ」新作モデル


荒井さんも製作に関わった高級ウォッチ
カンパノラムーンフェイズ
左から「結弦(ゆづる)」「璃朋(あきほ)」「月讀(つくよみ)」の新作3 本。これまでで最小となる直径36㎜のミドルサイズと、星空を漆と螺鈿で表現したムーンフェイズを採用した。クォーツ。SSケース。左・中/27万円。右/限定120本。30万円。