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2022.02.16
時計ライター髙木教雄が解説! 『LVMHウォッチウィーク2022 新作時計レポート:タグ・ホイヤー編』
髙木教雄(たかぎ・のりお)
1962年生まれ。1990年代半ばから時計を取材対象の1つとし、『時計Begin』をはじめとする時計専門誌やライフスタイル誌で執筆。
1月24日~28日に開催された「LVMHウォッチウィーク2022」。今年で3回目となるこちらのイベントは、世界の時計業界が注目する場であり、歴史ある時計見本市と並ぶ重要なイベントだ。期間中、タグ・ホイヤー、ゼニス、ウブロ、ブルガリの4社が新作を発表。春に開催される「ウォッチズ&ワンダーズ」に先駆けて開催された、2022年初の時計見本市。各ブランドの傾向と髙木氏が注目する、おススメの3本をご紹介。
タグ・ホイヤー:メカニズムとデザインの両面で、強みを発揮!
オータヴィア60周年記念のクロノグラフ&コレクション初!のGMTが登場
LVMH ウォッチウォークに先駆け、タグ・ホイヤーは早々に今年の新作をローンチさせている。3つのオータヴィア60周年記念モデルである。内2つはクロノグラフで、写真はその中の1つ。6時位置のスモールセコンドをシルバーダイヤルに溶け込ませたレーシィなパンダダイヤルは、60年代モデルへのオマージュだという。アラビア数字の植字インデックスが、オータヴィアにあっては実に新鮮。どこか往年のパイロットクロノグラフの雰囲気も漂わせている。またプッシュボタンは、ダッシュボード・クロック時代に用いられたハンマー型が採用され、一層レトロなたたずまいとなっている。さらに特筆すべきは、ムーブメント。Cal.ホイヤー02を改良し、モデル名にあるようにフライバック機構を自社製クロノグラフとして初めて搭載したのだ。改良点の詳細は明らかになっていないが、タグ・ホイヤーらしい耐久性に秀でた設計であることを、願う。
もう1つのオータヴィア60周年記念モデルは、コレクション初のGMT。艶やかなブルーのサンレイダイヤルに、オレンジ色のGMTが映える華やかな装いで、オータヴィアの新たな魅力を広げる。60周年記念モデルは、いずれもクロノメーターを取得。高精度を腕に誇れる。
ツールウォッチにして絶妙のサイズ感が普段使いにも◎な「アクアレーサー」の新シリーズ
そして純然たるLVMH ウォッチウィーク発表モデルとして登場したのが、「アクアレーサー プロフェッショナル200」。昨年フルリニューアルを果たしたダイバーズウォッチ「アクアレーサー」の新シリーズであり、防水性能を200mに抑えた一回り小さな40mmのケースで登場した。特徴的な12角形の逆回転防止ベゼルは、プレーンなSS製としたことでクリーンな印象を高めている。またインデックスは、昨年発表モデルではホイヤー時代の1978年に登場したメゾン初のダイバーズにならい8角形のドットに改められたが、この新たな200m防水モデルでは旧作にあった楔形を継承。針の形状も、スリムな剣型を受け継いでいる。結果、シャープでモダンな雰囲気となり、適度なサイズ感と相まって、街にも似合う普段使いしやすいツールウォッチとなった。ブレスレットのバックルは、エクステンション機能付き。常にジャストフィットが、得られるのも大きな魅力だ。
時計ライター髙木氏おススメの3本はコチラ!!
その1:タグ・ホイヤー オータヴィア 60周年アニバーサリー フライバック クロノグラフ/自動巻き。径42mm。SSケース。アリゲーターストラップ。74万8000円。発売中。
その1:タグ・ホイヤー オータヴィア 60周年アニバーサリー フライバック クロノグラフ/自動巻き。径42mm。SSケース。アリゲーターストラップ。74万8000円。発売中。
その2:タグ・ホイヤー オータヴィア 60周年アニバーサリー GMT/自動巻き。径42mm。SSケース&ブレスレット。49万5000円。発売中。
その2:タグ・ホイヤー オータヴィア 60周年アニバーサリー GMT/自動巻き。径42mm。SSケース&ブレスレット。49万5000円。発売中。
その3:アクアレーサー プロフェッショナル200/自動巻き。径40mm。SSケース&ブレスレット。33万円。発売中。
その3:アクアレーサー プロフェッショナル200/自動巻き。径40mm。SSケース&ブレスレット。33万円。発売中。
お問い合わせ:LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー Tel.03-5635-7054