クラシック顔のロンジン、34㎜と39㎜の違いを検証 【人気モデル腕乗せ比べ#2】

昨今の腕時計の「小振り化」トレンドをうけて、ブランド側でも人気モデルのサイズ違いを小刻みにして発表。悩ましいのは、一体どこまで「小振り」なら「控えめ自己主張」をしつつ「地味にならないのか」というところ。そこで、人気モデルのサイズ違いを実際に腕に乗せてみました！　時計の大きさはもとより、外装の作りから機能面まで検証していきます。

人気モデルのサイズ違い腕乗せ比べ#2　ロンジン　エレガントコレクション

非常にクラシックな「ロンジン エレガントコレクション」。右が径34.5㎜で左が径39mm。

ムーブメントの輪列をそのまま針位置としたのが“スモールセコンド”。一般的に輪列はダイヤル縦方向に並ぶため、“スモールセコンド”も6時位置になるのが基本的なレイアウトである。秒針が時分針と同軸にある“センターセコンド”よりも古典的な造りで、その顔つきもおのずからクラシックになってくる。

今年の新作「ロンジン エレガントコレクション」も、6時位置のスモールセコンドに加え、細身のバトン針、ローマ数字インデックスと極めて古典的な顔つき。ロンジンのブランド哲学「Elegance is an attitude」（エレガンスは生き方にあらわれる）にもあらわされているように、“エレガンス”を時計で体現してきたブランドならでは仕上がりとなっている。

ケースサイズは径34.5㎜と径39㎜があり、搭載するムーブメント、ケースの厚みはどちらも同じである。ではさっそく下のフォトギャラリーでご覧いただこう。

フォーマルな装いに最適な「径34.5㎜」

フォーマルな装いの場合、なるべく時計などの装飾品は控えめな方が良しとされる。またアンティークの時計の平均的なケースサイズは径35㎜前後。ゆえに、時計も服もフォーマルかつクラシックを追求するならこちらがおススメ。ケース厚は9.75㎜で、きちんとカフスの中に収まる。ストラップカラーは写真のベージュ以外に、よりフォーマルな装いに最適なブラックもある。

一般的にサイズが小さくなるほど装着感は上がるが、視認性が損なわれることが多い。しかし「ロンジン エレガントコレクション」では、フラットな形状のサファイアクリスタル風防の両面に複層無反射コーティングを施し、かつベゼル幅を薄くしてダイヤル面を大きくとることで視認性を確保している。

オールラウンダーな「径39㎜」

今どきの時計のトレンド「Ｕ40㎜」をきっちり押さえた程よい大きさ。ケース厚は「径34.5㎜」モデルと同じ9.75㎜のため、こちらも袖口への収まりは非常に良い。またフラットなケースバックの形状ゆえ、サイズアップしても装着感は抜群。ラウンドケースにマットホワイトのダイヤルのシンプルな意匠は、どんなシチュエーションにも対応できる万能選手だ。

お問い合わせ：ロンジン公式サイト
（写真／岸田克法　構成・文／ＴＡＹＡ）

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