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2022.08.31
「水中でのクロノグラフ操作」が可能なジンのダイバーズクロノ【機械式タフネスウォッチ選手権#2】
機械式腕時計は、精密機器ゆえ、非常に繊細。ゆえに各社は“いかにして時計に強度を持たせるか”に知恵を絞る。独自に開発したタフネス構造=耐震システム、耐磁システム、防水システムなど発想、機構はさまざま。そんな中でも突出したタフネスを誇る人気モデルとその秘密をご紹介していきます。
機械式タフネスウォッチ選手権#2 ジン EZM13.1
高防水性能のダイバーズは数あれど、水中でクロノグラフ操作までできるモデルはそうはない。通常のパッキンだと、どうしてもプッシュボタン操作時に水圧で水が内部に浸入してきてしまうのだ。
「プロフェッショナル用ミッションタイマー」として開発されてきたジンのEZMシリーズは、パイロット、ダイバー、消防士、救急医師、GSG 9などのドイツ連邦警察、海軍特殊部隊などのプロから高く評価されてきている。
そんなEZMシリーズの最新作「EZM13.1」は、なんと水中でクロノグラフのプッシュボタン操作が可能なのだ。6時位置に大きくとられた60分積算計は非常に視認性が高く、経過時間を瞬時に読み取ることができる。
しかも、通常の時計と逆の位置にリューズやプッシュボタンを配置。ボタン類が手の甲にあたることなく、誤操作もしにくい。まさに、プロも納得の最強のタフネス・ダイバーズクロノグラフといえよう。
「ジン EZM13.1」のココがタフネス!
①完璧な密閉性で水中でのクロノグラフ操作を可能にする「D3システム」
通常は、ケース、リューズ、チューブという3ピースの構造をとる時計が多いが、今作ではチューブレスにすることでパーツを減らした。さらにジン独自の「D3システム」と呼ばれる二重パッキンで完璧な防水性を実現。これによりクロノグラフのプッシュボタンからの浸水を防いでくれる。
②水中でもクリアな視認性を保つ「Arドライテクノロジー」
「Arドライテクノロジー」により、時計の内部の湿気を可能な限り除去。湿気を吸収する「ドライカプセル」(写真上)に加え、潤滑オイルの劣化から起こる腐食、摩耗などを防ぐ「プロテクトガス」も充填している。通常のケース用パッキンに比べ最大で25%も内部への水分浸入を抑える「EDRパッキン」により、時計内部はほぼ無水の状態に。これにより、精度のキープはもとより風防の曇りも防いでくれるのだ。
③大きな衝撃を受けても外れない「特殊結合方式の逆回転防止ベゼル」
従来のはめ込み式の回転ベゼルの場合、強い衝撃でベゼルが外れてしまう場合もある。ジンでは独自の特殊な方式により、衝撃を受けたり、何かにひっかかったりしてもベゼルが外れることはない。
ジン EZM13.1/-45度~+80度の範囲内で高精度を保つ「ジン特殊オイル66-228」を使用。80000A/mの高耐磁性を誇る。自動巻き。径41mm。SSケース&ブレスレット。46時間パワーリザーブ。50気圧防水。60万5000円。
ジン EZM13.1/-45度~+80度の範囲内で高精度を保つ「ジン特殊オイル66-228」を使用。80000A/mの高耐磁性を誇る。自動巻き。径41mm。SSケース。シリコンベルト(尾錠タイプ)。46時間パワーリザーブ。50気圧防水。57万7500円。