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2022.12.14
【CEOに伺った!】スイス時計業界でも数少ない独立系ブランド、レイモンド・ウェイル「いまワールドタイマー&GMTをコレクションに加えた理由とは?」
2022年秋、レイモンド・ウェイルのCEOエリー・ベルンハイム氏が来日。主力シリーズ「フリーランサー」の新作3モデルについて直撃取材した。
2022年秋、レイモンド・ウェイルのCEOエリー・ベルンハイム氏が来日。主力シリーズ「フリーランサー」の新作3モデルについて直撃取材した。
Q:「フリーランサー」の新作について、各モデルの特徴を簡単に教えてください。
ベルンハイムCEO:まず、”GMT ワールドタイマー”には「グリーン」と「ブラック」の2モデルをラインナップしました。コンセプトは「グリーン」が“ヴィンテージ”、「ブラック」が“モダン”という位置付けです。
前者はミリタリーシックなヴィンテージ調のグリーン文字盤が特徴で、ブロンズのベゼルと2つのリューズがヴィンテージ感をさらに引き立てています。
一方、後者はケースにDLCコーティングを施したモダンかつ精悍なオールブラックスタイルが特徴です。どちらも同色のグラデーション文字盤を採用しており、デザイン的個性とともにグラデーション仕様が昼夜の移り変わりを表現しています。
そしてGMTモデルでは、深みあるブルーのグラデーション文字盤を採用し、従来のシリーズの特徴である“クラシック”路線を継承したエレガントな仕上がりとしています。
Q:ワールドタイマーとGMTを同時期にリリースするというのは珍しいですね。
ベルンハイムCEO:ベースムーブメントが同じセリタ製キャリバーであるため、アレンジしやすいというメリットがありました。
どちらもビジネスマンや旅行者など、世界のさまざまな地域を行き来する方たちに非常に有用な機能です。GMT機能付きモデルはレイモンド・ウェイルでは1995年の「パルシファル」以来、ほぼ四半世紀ぶりとなります。今後、「フリーランサー」の新機軸となってくれることを期待しています。
Q:既存の「フリーランサー」とくらべて小ぶりになった気がします。
ベルンハイムCEO:今回の新作ではシリーズ初のダウンサイズを行いました。ケース径が通常の42㎜から40.5㎜に縮小し、日本の方々の腕によりフィットしやすいサイズ感となっています。
Q:ベルンハイムCEOは創業者であるレイモンド・ウェイル氏のお孫さんにあたるわけですが、おじいさまはどんな方ですか?
ベルンハイムCEO:何に対してもたいへん意欲的で、興味が広範囲にわたっている人物です。そして非常に時間に厳しい。時計づくりや経営などはもちろん、人生についてのさまざまなことを祖父から学びました。
同時にとても子煩悩なところもあって、よく覚えているのは、小さい頃からビタミンを摂ることが大事だと言って毎朝リンゴを切って食べさせてくれたんです。わが社は祖父が創業して以来、一族で経営を続ける数少ない時計ブランドですので、家族同士の信頼と結びつきはやはり特別に強いものがありますね。
フリーランサー GMT ワールドタイマー/シリーズ初のワールドタイマー。両方向回転の24時間インナーベゼルによって世界24のタイムゾーンを表示する。文字盤はいずれもグラデーション仕様のグリーンとブラックを用意。新型Cal.RW3230搭載。自動巻き。径40.5㎜。SSケース。カーフストラップ。10気圧防水。46万2000円。
フリーランサー GMT ワールドタイマー/シリーズ初のワールドタイマー。両方向回転の24時間インナーベゼルによって世界24のタイムゾーンを表示する。文字盤はいずれもグラデーション仕様のグリーンとブラックを用意。新型Cal.RW3230搭載。自動巻き。径40.5㎜。SSケース。カーフストラップ。10気圧防水。46万2000円。
フリーランサー GMT/外周の24時間表示を専用針で指し示すGMTモデル。厚さわずか4.1㎜の新型Cal.RW3230搭載により、薄くて小ぶりなエレガントスタイルを実現した。グラデーション仕様のブルー文字盤を装備。自動巻き。径40.5㎜。SSケース。カーフストラップ。10気圧防水。41万8000円。
お問い合わせ:レイモンド・ウェイル公式サイト
文/岡崎隆奈 構成/TAYA