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2023.03.27
着けて納得! ハミルトン 2023新作インプレッション 【後編】
ハミルトンは、スイス・ビエンヌに本社を構えるが、元々はアメリカのペンシルバニア州ランカスターで創業した時計ブランド。高性能でコストパフォーマンスに優れる時計作りに定評があるが、威風堂々としたアメリカらしいデザインも魅力の一つ。この後編では、そんな大胆な発想の腕時計を中心に紹介する。
まず紹介するのは、2つの顔を持つクロノグラフシリーズの第三弾「ジャズマスター FACE 2 FACE Ⅲ」。2つの顔を持つとは、独立した文字盤が2つあるということ。ムーブメントを収めたケースは、3-9時を軸にクルッと縦に回転させることが可能で、表面では通常の時刻表示とクロノグラフ表示、回転させると現れる裏面では、タキメータースケールとパルスメータースケールによって速度と脈拍の計測機能が提供される。面白いのはプッシュボタン。表面の時は、3時位置の上のボタンがスタート&ストップ、裏面の時は、9時位置の下のボタンがスタート&ストップとなる。ハミルトンのこのダブルフェイス・シリーズは、第一弾と第二弾はともに横長のオーバルケースであったが、今回の限定モデルは完全なラウンドケースになっている。
続いての新作は「パン ユーロ オート」。1960年代後半〜1970年代初頭の、レトロなスタイルを纏ったコレクションに、新たなカラーが加わった。上品なサンドベージュのダイヤルにはバーガンディレッドのベゼル、爽やかなセージグリーンのダイヤルにはチョコレートブラウンのベゼルが組み合わされ、いずれもハミルトンのセンスの高さが窺える個性的なカラーリングとなっている。パン ユーロといえば、大きく穴のあいたパンチングレザーのストラップが思い浮かぶが、今回の新作には、ベゼルのカラーに合わせたNATOタイプのテキスタイルストラップも用意されており、どちらを選ぶかは非常に悩ましい選択と言えるだろう。
最後はダイバーズモデルの新作。ハミルトンを代表するマリンウォッチ「カーキ ネイビー オープンウォーター」に、ひとまわり小さい41㎜ケースが登場。既存の46㎜モデルが、やや大きいと感じていた人には朗報だ。迫力のあるブリッジ型のリューズガードや防水性能、インデックスを浮かび上がらせることでグリップ力を高めている逆回転防止ベゼルなどの仕様はそのままに、コンパクトになった新モデルはダイビングシーンのみならず、あらゆるライフスタイルにマッチする。
問い合わせ ハミルトン
(文・構成/市塚忠義)