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2023.05.26
ドリフト走行の生みの親 エベラール「タツィオ・ヌヴォラーリ」の130周年記念モデル
味付け濃いめでスッキリした新ダイヤル!?
モノプッシャー式や横4連のインダイヤル式など、クロノグラフにおいて数多くの特許を持つラ・ショー・ド・フォンの老舗「エベラール」。このブランドを代表するクロノグラフとして、真っ先に名前が挙がるのが「タツィオ・ヌヴォラーリ」コレクションであろう。
タツィオ・ヌヴォラーリは「空飛ぶマントヴァ人」の異名を持つ北イタリア生まれの伝説的レーサー。彼が活躍していた1930年代はドイツ自動車産業がレースを牛耳っていた時代で、彼が乗るアルファロメオは、メルセデスに対し圧倒的にパワーで劣っていた。しかし、コーナーでもブレーキを「使わない」というヌヴォラーリ考案のドリフト走行でこれに対抗。闘争心あふれる姿に共感したエベラール社が、彼の名を冠したクロノグラフを次々に発表したところイタリアで圧倒的な人気を獲得し、同社を代表するアイコンモデルの一つとなった。
今年2023年は、ヌヴォラーリ・コレクション最初のタイムピースから30周年、伝説のレーシングドライバー、タツィオ・ヌヴォラーリの生誕130周年。この2つのジュビリーイヤーを記念して、タツィオ・ヌヴォラーリの最新モデルが誕生した。
従来モデルのダイヤル中央に描かれていたタキメータースケールをあえて廃止。スッキリとシンプルにする一方で、ブラックダイヤルには、渦を巻くようなギョーシェ彫りを施している。またムーブメントのローターには、ヌヴォラーリの名前を刻印。さらに、彼を数々の優勝に導いた名車アルファロメオ12Cのシルエットも描かれている。
「タツィオ・ヌヴォラーリ」。9時位置の亀の甲羅をモチーフにしたTとNのイニシャル入り。REF.31076.02 CP。自動巻き。径41㎜。SSケース。レザーストラップ。98万100円。
こちらは縦2つ目のインダイヤルがホワイトではなく、ダイヤルと同じブラックのタイプ。REF.31076.01 CP。98万100円。
ケースのベゼルや裏蓋の外周には、ペルラージュ装飾が施され、表情豊か。裏蓋は8本のネジ留め式で、50m防水となっている。