2023.06.07

着けて納得インプレッション! ラドーの「傷つかないワールド」へ、ようこそ

ダイヤスターからも久しぶりの新作が!

ラドーといえば、ハードメタルやハイテクセラミックスなど、耐傷性の高い時計のパイオニアとして有名。スウォッチグループが保有するセラミック素材のスペシャリスト「コマデュール社」との関わりが最も深いのもラドーだ。今年も、やはり素材にこだわった新作が多く見られた。

まずはラドーの大定番、ダイヤスター。といってもダイヤスターは暫く日本では「お休み」していため、新作のお披露目は久しぶりだ。唯一無二のケース形状、オーバル型のユニークさは健在。傷に強いハードメタルの輝きもまた、これまで通りと思いきや、ベゼル部分の素材はハードメタルからセラモス™️にスペックアップされている。セラモスとは、およそセラミック9:メタル1からなるラドー独自の素材で、その硬度はハイテクセラミックスのさらに上。史上最強のダイヤスターが誕生したというわけだ。

さらにダイヤスターの生誕60周年を記念した、スペシャルモデルも登場。スイスのプロダクトデザイナー、アルフレッド・ハベリとのコラボレーションモデルが誕生した。通常ダイヤスターのサファイアクリスタル風防は、縦ストライプにカットされているが、コラボモデルでは6角形にファセットカットされている。また縦2列のデイデイト表示(これはこれで珍しいのだが)も各国の言語ではなく、2色の色味で曜日を伝えるグラフィカルディスプレイが採用された。

ダイヤスター以外にも、気になる新作モデルを2点ほど。まずはフルセラミックのキャプテンクックだ。ケースもブレスレットも、裏蓋以外はオールセラミック。セラミック特有のツヤを強調せずに、マットな質感のプラズマハイテクセラミックスケースとしたところが、ラドーの戦略。さらにダイヤルにグレーがかったサファイヤクリスタルを採用し、スケルトン仕様に。セラミックケースとのマッチングが、時代の一歩先を行くラドーらしい組み合わせだ。ちなみに韓国の人気俳優、チ・チャンウクが、この新作キャプテンクックを着用してラドーのアンバサダーに就任することが決まっている。

最後の1本は、スクエア型のトゥルースクエアから。昨年の日本におけるラドーのセールスで、最も好調だったのがトゥルースクエア・コレクションである。新作では、ダイヤルが2層の段違いを楽しめるスケルトンに。テンプや基本輪列を支える黒いブリッジが、ダイヤルの上下で平行にセットされ、四角い形状をより際立たせている。角型ケースでブレスレットタイプ、しかもメタルカラーでありながらセラミックという組み合わせは、ラドーでしか味わうことができない。

「ダイヤスター オリジナル」。Ref.R12160103。自動巻き。ケース縦45㎜×横38㎜。セラモス™️ベゼル+SSケース。SSブレスレット。21万5600円。

「ダイヤスター オリジナル 60周年アニバーサリーエディション」。Ref.R12163118。自動巻き。ケース縦45㎜×横38㎜。セラモス™️ベゼル+SSケース。SSブレスレット(グレーのテキスタイルストラップ付属)。29万9200円。

「ラドー キャプテンクック ハイテクセラミック スケルトン」。Ref.R32148162。自動巻き。径43㎜。セラミックケース&ブレスレット。65万4500円。

「ラドー トゥルースクエア スケルトン」。Ref.R27125152。自動巻き。ケース縦44.2㎜×横38㎜。ハイテクプラズマセラミックスケース&ブレスレット。41万4700円。

「ダイヤスター オリジナル」。Ref.R12160103。自動巻き。ケース縦45㎜×横38㎜。セラモス™️ベゼル+SSケース。SSブレスレット。21万5600円。
「ダイヤスター オリジナル 60周年アニバーサリーエディション」。Ref.R12163118。自動巻き。ケース縦45㎜×横38㎜。セラモス™️ベゼル+SSケース。SSブレスレット(グレーのテキスタイルストラップ付属)。29万9200円。
「ラドー キャプテンクック ハイテクセラミック スケルトン」。Ref.R32148162。自動巻き。径43㎜。セラミックケース&ブレスレット。65万4500円。
「ラドー トゥルースクエア スケルトン」。Ref.R27125152。自動巻き。ケース縦44.2㎜×横38㎜。ハイテクプラズマセラミックスケース&ブレスレット。41万4700円。

 

(文・構成/市塚忠義)

商品の問い合わせ/ラドー公式サイト