2023.06.20

シチズンのメカニカル新番長 「シチズン シリーズエイト」の大逆襲が始まった!?

シリーズ エイトに新作のGMT搭載モデルが登場!

「シチズン シリーズエイト/ 880 メカニカル」。NB6031-56E。自動巻き。径41㎜。SSケース&ブレスレット。10気圧防水。22万円。2023年秋発売予定。

超薄型時計のエコ・ドライブ ワンや、軽量チタンケースのアテッサなど、ハイテクノロジーを駆使した傑作ブランドを数多く有するシチズン。その中で唯一、機械式の「メカニカル・ムーブメント」だけにこだわり商品をラインナップしているのが「シチズン シリーズエイト」である。

発表されたばかりの新作も、こだわりのメカニカルが搭載されていたので、早速ご紹介したい。初のGMT機能搭載モデルである。シリーズエイトといえば、鉄の塊から削り出したようなソリッドなケース&ベゼルが特徴のひとつ。その無駄のない形状は、手を加える余地がないほど完成されており、回転ベゼルが搭載されている今作は、完全なる新設計となる。

こちらは通称“ペプシ”カラーのNB6030-59L。価格、スペックは上のNB6031-56Eに同じ。

シャープで切れ味鋭いケースデザインは、相変わらずであるが、モノトーン中心だった3針モデルに、先端オレンジの第四の針と色を切り分けた両方向回転ベゼルが加わることで、いっきにスポーティさが加速した。ベゼルの上には、風防とは別体の強化ガラスのリングをセットし、鮮やかなカラーリングが色褪せることもない。この2トーンベゼル以上に、表情豊かなのが、ダイヤル。東京のビルの夜景と、伝統的な市松模様を組み合わせたというダイヤルは、かなり「濃い目」に仕上げられており、とても立体的だ。

搭載するキャリバーCal.9054(自動巻き+手巻き)は、約50時間のパワーリザーブで、平均日差は−10〜+20秒。

インパクトのある回転ベゼルばかりに目を奪われるが、実用的なディテールも進化している。新型のブレスレットはバックルに向かいテーパードしており、装着性が向上している。また現代のデジタル生活では避けられない磁気帯びから時計を守るため「第2種耐磁」が備わっている点も、嬉しい。

 

新作GMTのレギュラーモデルは、ブルー×ブラック、ブルー×レッドの2種類だが、個人的に一番気になったのは、全身ゴールドカラーを纏った限定モデルの存在だ。ブレスレットまでフルゴールドの時計は、正直なところ選ぶのには勇気がいるだろう。しかしこのゴールドモデルは「いやらしい」とは感じない。それはゴールドカラーの使い方が絶妙だからだ。

「シチズン シリーズエイト/880 メカニカル 限定モデル」。NB6032-53P。自動巻き。径41㎜。SSケース&ブレスレット(ゴールドメッキ)。世界限定1300本。24万2000円。2023年秋発売予定。

ケース、ブレスレット、文字盤で、3種類のゴールドカラーを使い分けており、文字盤には、夕日に照らされる秋の草原をイメージした型打ちパターンを採用。光の陰影を楽しむことができる。ケースはイエローゴールド色、そしてブレスレットも同色だが、中央のコマだけ優しいウォームゴールド色に。ブラウン&アイボリーの2トーンベゼルと相まって、どことなくビンテージな印象も好感度ポイントだ。こちらモデルは世界限定1300本で、発売は3モデルとも2023年秋を予定している。まだちょっと時間があるので、今のうちから購入プランを立ててみては、いかがだろう。

お問い合わせ/シチズン公式サイト

文・構成/市塚忠義