2023.06.23

ジャガー・ルクルトの「正規ビンテージ」 カプセルコレクション第二弾、ついに公開!!

正規メンテナンスを施した完璧なビンテージ

「コレクタブル」コレクションの時計購入者に贈呈される記念ブック。

ジャガー・ルクルトが190周年を記念して始めた新たな試み「コレクタブル」プログラム。ジャガー・ルクルトの歴史的モデルを手に入れたい時計愛好家のために「本家本元」がきちんと修理メンテナンスを行い、ビンテージウォッチを販売するというものだ。第一弾では、マニュファクチュールブランドとして、重要な役割を果たした「17本」を選抜。ビンテージウォッチの販売だけにとどまらず、この17本を主役とした豪華本『コレクタブル』ブックも制作し、時計購入者にはこの記念ブックをもれなくプレゼントするという画期的なサービスを提供して話題になった。

第二弾として発表した時計は、全部で11本。すべては第一弾の「17本」から派生したモデルで、1920年代のデュオプラン、初期のレベルソ、1950年代初期のフューチャーマチックやメモボックスが含まれている。

1950年代のフューチャーマチック。インダイヤルは3時位置がスモセコ、9時位置がパワリーザーブ。

フューチャーマチックはリューズが存在しない、つまりリューズによる巻き上げを不要とした世界初の完全自動巻き腕時計として誕生。搭載するキャリバー497は、完全にゼンマイが解ける前に自ら活動を停止する。再スタート時に、安定した精度を保てるパワーを残したままスリープ状態になるという優れた機能を装備していた。

手巻きキャリバー437を搭載した中3針の初期レベルソ。

初代メモボックスから7年後、自動巻きアラームの名機であるキャリバー815が誕生するが、今回のカプセルコレクション第二弾に含まれる5本のメモボックスのうち、2本のメモボックスには、このキャリバー815に日付表示を加えたキャリバー825が搭載されている。

愛好家の間で「ラピスラズリ」の愛称で呼ばれるメモボックス。キャリバー825搭載。

現在、ジャガー・ルクルト本社には10名の修復専門チームがあり、この「コレクタブル」コレクションは、このスペシャリストたちによって、オリジナルのコンディションを再び取り戻している。仮に交換パーツのストックがなかったとしても、これまで制作してきた6000点を超える工具を使って、ゼロから起こすことが可能だ。しかし、文字盤とケースに関しては、手を加えすぎると歴史的価値が下がってしまうため、作業は最小限に抑えることが重要で、そのためにオリジナルに極力近いものを探してくるという。

1970年製のメモボックス・ポラリスⅡ。高振動のキャリバー916搭載。

カプセルコレクション第二弾はロサンゼルスでお披露目され、2023年6月16日から6月21日までロデオドライブにあるブティックで展示される。展示期間中にブティックで購入することが可能だが、気になる人はオンラインでも購入することができるので、チェックしてみてほしい。

イエローゴールドケースのトリプルカレンダーモデル。手巻きのキャリバー494搭載。

その他モデルはコチラ

1961年に発売されたジオマティック・クロノメーター。キャリバー881G搭載。

1968年に誕生したマスター・マリナー・ディープシー・バラクーダ。

3時位置に日付表示を備えたメモボックス・オートマティック・カレンダー。

1972年にのみ製造されたメモブックス・スピードビートGT。

キャリバー916搭載の1970年代製、メモボックス・スノードロップ。

手巻きキャリバー403を搭載するデュオプラン・ジュエリー。

1961年に発売されたジオマティック・クロノメーター。キャリバー881G搭載。
1968年に誕生したマスター・マリナー・ディープシー・バラクーダ。
3時位置に日付表示を備えたメモボックス・オートマティック・カレンダー。
1972年にのみ製造されたメモブックス・スピードビートGT。
キャリバー916搭載の1970年代製、メモボックス・スノードロップ。
手巻きキャリバー403を搭載するデュオプラン・ジュエリー。

 

お問い合わせ:ジャガー・ルクルト公式サイト

文・構成/市塚忠義