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2023.07.28
着けて納得インプレッション! ミドーの新作、売れそうな気がします!!
レトロな小ぶりなダイバーズとTV型ケースに注目
リシュモン・グループ、LVMHグループとともに時計業界をリードするスウォッチ・グループ。ミドーはその一員である。他の傘下ブランドと比べて、日本で本格展開したのがちょっと遅かったため、まだ馴染みのない人もいるかもしれないが、1918年のブランド誕生以来、「機械式時計」だけにこだわり時計を作り続けている名門である。世界70カ国に展開し、2700もの正規販売店を持っている。
「ミドー」という名は、スペイン語で「私は計る」を意味する「yo mido」に由来する。時間の計測、高精度への本気度がブランド名からも伝わってくるが、今年の新作ダイバーズを見れば、その熱い思いが、きちんと時計にいかされていることがわかるだろう。
1960年代のミドーウォッチにインスパイアされたレトロなダイバーズ「オーシャンスター トリビュート」。その特別版として発表されたのが「オーシャンスター トリビュート スペシャル エディション」である。ダイヤルは中央に向かって色が薄くなるブルーのグラデーションを採用する一方で、通常版がデイデイト表示であるのに対し、こちらの特別版はデイト表示のみにしてスッキリと見せている。
装着するブレスレットも、きめ細やかでエレガントなミラネーゼのメッシュタイプに変更。このブレスレットの他に、ブルーテクスチャーのラバーストラップも付属する。ムーブメントは、ニヴァクロン™️ヒゲゼンマイの搭載で高い信頼性を誇るキャリバー80。パワーリザーブは最大で80時間となっている。これだけのハイスペックを持つダイバーズでながら、10万円台という価格帯もお見事。レトロな外観と、直径40.5㎜という小ぶりなケースサイズとのバランスも完璧である。
もう一つの新作は、ちょっと変わり種。レトロなTV型ケースを採用した新コレクション「マルチフォートTVビッグデイト」だ。このケースの形を見て、テレビ型と認識できるのは、ブラウン管テレビを知っている世代までかもしれないが、ミドーがこのTV型ケースを採用するのは、初めてというわけではない。1973年、1980年、2000年にも四角いクッションケースの時計をリリースしているが、12時位置のビッグデイト搭載は、このモデルが初めてとなる。ダイヤルは数種類のバリエーションが用意されているが、いずれもグラデーションカラーとなっており、さらにうっすらと筋目を入れることで、立体的な奥行き感が生まれている。最新はちょっと見かけなくなったTVケースだが、こうしてみると、今の時代にぴたりとマッチして、新鮮。若者を中心に、ビッグセールスを記録しそうだ。
お問い合わせ:ミドー公式サイト
文・構成/市塚忠義