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2023.08.16
【レトログラード】基本機能おさらい解説vol.1「動画で魅せる時計図鑑」
針がワイパー状に動く
【レトログラード】機能
クロノスイス オープンギア レ・セック ブルー オン ブラック
扇型に運針し瞬時に出発点に回帰する
アナログ時計における時間表示は、一般的に文字盤と針が担当する。そしてその時・分・秒針は、円運動を繰り返すのが定番だ。しかし運針方式におけるユニークアクションとして、レトログラードはぜひ押さえておきたいもののひとつ。レトログラード式の運針は、クルマのワイパーのごとく一定の角度を扇状に往復運動するスタイル。ただし、ワイパーは往・復ともに一定スピードでの運動だが、対してレトログラードは終点から始点への回帰はジャンプするがごとく瞬時に戻るところがポイント。今回動画では秒針がレトログラード方式となるモデルを選択。30秒でリターンを繰り返す機構であり、2往復にて通常の全周式秒針の1分となる表示方式である。レトログラード運針は秒のみならず、モデルによっては分や時、そして曜日に用いられる場合もある。
【クロノスイス オープンギア レ・セック ブルー オン ブラック】スイス、ルツェルンに本拠を置くクロノスイス。この新作は伝統的なハンドクラフトヘのリスペクトを、ロックな反骨精神に込めた意欲作。ブルースロックのスターであるケニー・ウェイン・シェパードとのコラボモデルであり、時分秒針がそれぞれ独立の軸によるレギュレーターというのがユニーク。なかでも秒針をレトログラード式にしており、非常に独自性ある盤面に仕上がっている。DLC加工のSSケース、径44mm。自動巻きキャリバーC.301(パワーリザーブ42時間)。10気圧防水。195万8000円。
正面からはハンドギョーシェを施したブルーの文字盤が、ケースバックからもCVDコーティングによる艶やかな発色のブルーローター擁するムーブメントが見て取れる。
円柱状のインデックスに加え、時分針にはスーパールミノバが塗布されており、暗所での時刻視認性までしっかり考慮。グリーンの蓄光は非常に鮮やかで美しい。