2023.09.26

【スプリットセコンド】基本機能おさらい解説vol.3「動画で魅せる時計図鑑」

クロノグラフ秒針の下にもう一本の針を装備!

【スプリットセコンド(ラトラパンテ)機構】

ブライトリング プレミエ B15 デュオグラフ42

影のようにピタリ付き従う“伏兵”針

4大複雑機構の一角に数えられるスプリットセコンド式のクロノグラフ。ちなみに他の複雑機構はトゥールビヨン、ミニッツリピーター、そしてパーペチュアルカレンダーの3つとなる。クロノ秒針の下にスプリットセコンド針が装備されており、ラップ計測などの開始には、まるで分裂するようにスプリットセコンド針が現われるためこの名が付いた。このスプリットセコンド針はクロノグラフの作動中に、何度もストップ・リセットが可能であり、リセット時に上部クロノ秒針の下に追いつくように戻るため、ラトラパンテ(仏語で「追いつく」の意)とも呼ばれている。例えばグラウンドを複周回走るときなど、トータルタイムの計測はもちろん、一周ごとのラップタイムが計測可能なのだ。

【ブライトリング プレミエ B15 デュオグラフ42】1884年の創業にしてクロノグラフの世界的名手が打ち出す、スプリットセコンド式クロノグラフの新モデル。長方形のプッシャーや2つ目のスモールカウンター、それに文字盤外周のタキメーターなど、’40年代調のクラシックな雰囲気が特徴。シースルーのサファイアバックからはCOSC認定の高精度機械が観賞可能。SSケース。径42mm。手巻きcal.B15(パワーリザーブ約70時間)搭載。10気圧防水。139万7000円。

 

影のように付き従い、ラップタイムの計測時などに上部クロノ秒針から分離し下部スプリットセコンド針だけ停止。そしてリセット後また上部クロノ秒針に追い付きピタリと足並みを揃えてみせる。

 

スプリットセコンドはトゥールビヨンに匹敵するほどに複雑なメカニズム。シースルー式のケースバックを持つこのモデルは、その精緻な構造美が裏側から心ゆくまで眺められる。

 

このモデルにおいてはリューズ先端のプッシュボタンが、スプリットセコンド針の停止、リセットを司る。リューズ脇上下のボタンは、それぞれクロノグラフの作動、停止、リセット用。

 

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動画撮影/岸田克法 文/長谷川 剛(TRS)