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2023.11.27
ジラール・ペルゴとアストンマーティンの5作目のコラボレーションモデルが誕生
ネオ ブリッジが大胆なカラーリングに
ジェームズ・ボンドが劇中で最新モデルに乗ることで有名な、アストンマーティのDBシリーズ。映画『007』の次回詳細は、まだ決まっていないが、DB11に続くDB12が今年発表され、大きな話題になった。車好きなら誰もが一度は憧れるスーパースポーツカー。そんなイギリスの名門とパートナーシップを結んでいる時計ブランドが、スイスの名門、ジラール・ペルゴである。
始まりは2021年。両者の歴史を合わせると300年以上という、各界を代表する老舗のビッグプロジェクトがスタートした。全身グリーンのアストンカラーを纏った「ロレアート」は、発売されるも瞬く間に完売。人気者同士によるコラボレーションに、車と時計、両者のファンの注目が集まっている。
その最新モデルとなる5作目の時計が、ついに発表された。「ネオ ブリッジ アストンマーティン エディション」は、先述したアストンマーティンのDB12から強烈なインスピレションを受けて誕生したという。ジラール・ペルゴの代表作にして、象徴的機構でもある「ブリッジ」が、アストンマーティン技術陣との共同制作によって、かつてない姿を手に入れた。
この時計は、通常であれば時計の裏側に見えるテンプやローターといった動きを楽しめるパーツが、文字盤側に配置されている。つまりムーブメントが表裏逆にセットされているのが最大の特徴。表側ではテンプを支えるブリッジが、見事なアストンマーティンカラーで彩られている。また、1-2時位置に配置されているのは、ゼンマイが収まっている香箱だが、この香箱と左右対称となるようにデザインされているのが、10-11時位置のマイクロローターである。
スケルトン加工されたダイヤルから、この2つのパーツの姿がしっかりと確認できるが、このデザインのアイデアは、アストンマーティンDB12の大きなスポークホイールの奥に見えるブレーキから生まれたものだ。この2つの丸い回転パーツが、スポーツカーの躍動感を伝えている。
個性的なデザイン、独自のカラーリング、そしてメカニズム。車業界と時計業界のクラフツマンシップと、上質なラグジュアリー要素が融合した渾身作は、わずか250本の限定生産。2023年12月ごろから、正規販売店に並ぶ予定だ。
お問い合わせ:ジラール・ペルゴ公式サイト
文・構成/市塚忠義