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2023.12.29
地球に優しいモーリス・ラクロアの限定アイコン
個性的なカモフラージュデザインの正体は17本のペットボトル
モーリス・ラクロアの創業は、1975年。もうすぐ50周年を迎えるが、100年以上の歴史を持つブランドが名を連ねる時計業界では、まだ「若手」だ。しかし、時計作りに対する情熱はひと一倍強く、技術進化のスピードも速い。1981年には、自社の時計ケース工場を設立、2006年には早くも自社製ムーブメントを発表している。
エントリーしやすい価格帯と、その価格以上の製品クオリティで評価されることの多いモーリス・ラクロアだが、実は時計デザインのセンスの高さも、見逃すことはできない。これまで、ドイツのデザインアワード「レッドドット デザインアワード」をはじめ、数々のデザイン賞を受賞している。
同社の定番「アイコン」は、そんな高いデザイン性とクオリティが融合した人気シリーズで、常に品薄状態が続いているという。モダンでエッジの効いたケースフォルムは、極めて都会的。アクティブなスポーツシーンでも活躍が期待できる、高級時計の「万能選手」である。
その「アイコン」がいま、注力しているのは、自然環境への取り組み。同じスイスの会社であるタイド オーシャン マテリアル社と協力して展開する「AIKON ♯tide」は、海洋プラスチックをアップサイクルして時計のケース、そして時計のパッケージにも採用している。その最新作が、ここに紹介する「AIKON ♯tide Camo」だ。
スタイリッシュな迷彩柄に包まれた新作は2種類。「フラペチーノベージュ」と「グリーンパークカラー」を全面に取り入れたアイコンは、ディテールにもこだわりが。ダイヤルに配された、モーリス・ラクロアの本拠地であるスイスのフランシュ・モンターニュ地方に因んだ「ジュラ山脈ウェーブ」の質感は、どこか日本的でもあり、我々にも共感できる仕上げだ。
ラバーストラップには、ダイヤルと同色のカモフラージュ柄を取り入れているが、このラバーストラップのピンバックルにもアップサイクルのプラスチック素材が採用されている。ちなみに、時計1本につき、使用される廃棄ペットボトルは「17本」。このアイコンは各色1000本の世界限定なので、2000本×17本=3万4000本のペットボトルを海から取り除いたことになる。高級時計を身につけ真の贅沢感を味わいたいなら、こうした誇り高き腕時計を選びたい。
お問い合わせ:モーリス・ラクロア公式サイト
文・構成/市塚忠義