2024.01.11

わずか限定各25本のIWCの希少なアクアタイマーが映画アクアマンにも登場

潜れるクロノグラフ&永久カレンダー

「アクアタイマー・パーペチュアル・カレンダー・デジタル・デイト/マンス」。自動巻き。径49㎜。セラタニウム®︎ケース。ラバーストラップ。各色世界限定25本。パワーリザーブ68時間。10気圧防水。各838万7500円。

IWCのアクアタイマーといえば、高い防水性を備える本格派のダイバーズモデル。逆回転防止式の回転ベゼルとインナー表示ベゼルを組み合わせた、迫力のある外観が人気のコレクションだ。そのダイバーズコレクションに、ケース径がアクアタイマー最大級の49㎜モデルが誕生。それが「アクアタイマー・パーペチュアル・カレンダー・デジタル・デイト/マンス」である。

このモデルは、1月12日に日本公開を予定している映画『アクアマン/失われた王国』の上映を記念した特別な限定モデルとなる。その特別なポイントは、盛り沢山だ。まずビッグサイズのケース素材は、IWCが得意とするセラタニウム®︎。チタニウムの軽さと堅牢性に加え、セラミックの硬さと耐傷性を兼ね備えた独自素材で、大きなケースながらも重さを感じさせない。

炉で焼成して完成する大型ケースに組み合わされた機能は、デジタル表示式のパーペチュアルカレンダー、そしてクロノグラフだ。文字盤の3時位置で日表示、6時位置で月表示が横一列に並ぶ姿は圧巻。文字盤9時位置にはリープイヤー(閏年)表示と、スモールセコンドを備え、クロノグラフの積算計(60分計と12時間計)は、12時位置で同軸で表示されるため、多機能でありながらも、非常にスッキリとまとめられている。

クロノグラフにデジタル式の永久カレンダーを組み合わせたモデルは、2015年にコレクション誕生75周年を記念したポルトギーゼで実現されている。この時採用されたキャリバーは自社製のキャリバー89801だったが、今回の限定アクアタイマーに搭載されているキャリバー89802では、回転ローターの素材や形状の変更が見られる。そして何より、機械式時計を代表する複雑機構である永久カレンダーと、フライバック機能付きクロノグラフを、ダイバーズモデルでも実現できるということが、IWCの強みであろう。

新作の限定アクアタイマーには、赤と青、2色のモデルが用意されているが、これには1月12日に公開される映画『アクアマン/失われた王国』が関係している。どちらのモデルにもスーパースミノバ®︎が施され針やインデックスがそれぞれ赤・青に光を放つのだが、このモデルの元になったコンセプトモデルが映画の中で登場するのだ。青に光るアクアタイマーは、ランデル・パークが演じるスティーブン・シン博士(写真上)が、赤に光るアクアタイマーは、ヤヤ・アブドゥル=マーティン2世が演じるブラック・マンタ(写真下)が着用している。

気になるのは、その限定数。生産するのは、青25本、赤25本の、わずか50本のみ。映画『トップガン』の影響から、爆発的な人気となったパイロットウォッチ・クロノグラフから考えてみても、このモデルが世界各国で取り合いになることは、間違いなさそうだ。

お問い合わせ/IWC公式サイト

文・構成/市塚忠義